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14 ループ2 同じ朝を迎える

 カーテンの開く音で目を覚ます。柔らかい日差しが差し込み、そこはいつもの天蓋付きのふかふかのベッドだった。


 あまり良い事のない人生だったけれど天国に行けたのだろうか? 


「お嬢様、もう昼になりますよ。お食事されませんと」


 メイドの言葉に覚醒する。目の前にアナの顔があった。この光景、見たことがある。レティシアは驚いて飛び起きた。


 するとミザリーが心配そうにレティシアを見る。


「駄目よ、レティシア、急に動いては、あなたはひどい熱で寝込んでいたのよ」


 そう言ってミザリーがレティシアに手を伸ばす。


「やめて触らないで!」


 ぞっとして縮こまった。ミザリーとアナがレティシアの様子に驚く。


「レティシア……?」

「お嬢様、いったいどうなさったのです! 寝ぼけているのですか?」


 アナが驚いたように言う。


「いいのよ。アナ、レティシアはまだ体が辛いのよ」


 そう言うとミザリーは肩を落として部屋を出ていった。ミザリーは、ずっとレティシアを心配してついていたのにと、アナに非難がましく言われる。


 その時、ふわりと、窓辺に飾られた花が風に揺られた。


「あのスイートピーは、ミザリーからね」

「はい、そうですが……」


 いつになく察しの良いレティシアにアナが瞬きをする。


「ねえ、アナ、今私はいくつなの?」


 アナはしばし固まった後、十三歳だと教えてくれた。


 時間が遡った。


 レティシアは鏡の前に行って恐る恐る自分の姿を確認する。階段から落ちたはずなのにどこにも傷はないし、体も痛まない。そして幼くなっている。


 やはり、あれは悪夢などではなく、レティシアは本当に階段から落ちて死んだのだ。どういうわけか、人生をやり直している。そして二度目も二十歳を目前に亡くなった。




 二度もミザリーに殺された。

 彼女から殺したいほど憎まれている。その原因を解明しない限り、また同じことの繰り返しなのだろうか。


 これから、どうする?




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