表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/28

獣人とエルフ

 ムガルさんと合流した次の日、俺達はまた魔王城前までやってきた。ムガルさんがいるだけで楽に進める。

 『知能の高い魔物は詐欺師だと思え。あいつらの言葉に耳を貸すな』とはムガルさんの教えである

 気が付くとものすごい数の魔物に包囲されているのがわかる。しかも一体一体が俺達と同レベルに強い。姿を現したそいつらは、獣人とエルフの特徴を備えた魔物。仮に魔獣人とダークエルフとしておこう。

 しばらくの間、お互いに動かなかった。何を狙っているのか分からなかったが、すぐに答えが目の前に現れる。

 獣人とエルフの魔物の中から、群を抜いて強い二体が現れたのだ。他の奴らはこいつらを待っていたに違いない。正直に言って勝てる気がしなかった。

「今出てきたのは僕とレヴィでやる。君らは他の奴らに専念して」

 ムガルさんの声が飛んだ。レヴィの風スキルでボスクラス二体を上空に巻き上げ、ムガルさんがはるか遠くに吹き飛ばす。そのまま二人は走っていった。

 レヴィもムガルさんもいない。俺達だけで目の前の敵を倒さなければならなかった。

 すぐに回復部隊を剣士たちが守る円形陣形が組まれた。数の力でも個の力でも負けていて、こちらにアドバンテージがあるとすればテラが作ってくれた魔力瓶くらいなので、持久戦のほうが良いという判断だ。

 変だな。相手が全然攻撃してこない。

「帰ってください。ここはあなた方が来るべきところではありません」

 ダークエルフの一人がそう言った。そういわれても困る。

「帰ってください。どうしても帰らないというのなら、こちらも武力行使をするしかなくなります」

 再度言われた。帰らないよ。もともと武力行使のつもりだし。

「注意はしましたよ」

 その声とともに四方八方から矢が飛んできた。防壁スキルで何とか守っているが、限界がある。

 俺はリンクスキルを発動した。

(アレクさん。広範囲で攻撃力の高い雷スキルお願いします)

(こいつらに効くほどの力にするにはどうしたって〈溜め〉が要る。しかも消費魔力は魔力瓶二本分だ。準備に時間がかかりすぎる)

(ほかに勝てる方法はないでしょう)

 伝えながら、俺も正直この戦いは厳しいんじゃないかと思っていた。防護スキルもそろそろ破られる。飛んでくる矢をどうにかしなければ。一か八か、敵の弓部隊を叩くしかない。

(アスカさん。剣士を率いて敵の弓部隊のところに行ってくれますか?)

(リスキーな作戦ですね。確かに他に思いつかないですけど)

 すぐにすべての剣士が敵向けて切りかかった。俺のリンクスキルがあるので味方の次の行動が予測でき、連携は素晴らしいものになっている。特にアスカさんは獅子奮迅の活躍だった。

 弓部隊を壊滅させることはできなかったものの、こちらに弓が飛ばなくなる時間をアレクさんのスキル発動時間に仕えた。

(みんな下がれ!)

 アレクさんに伝えられ、全員が一瞬で陣形にもどる。

 眩い閃光とともに雷鳴がとどろき、魔獣人とダークエルフたちは黒焦げになっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ