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堅すぎるロボット

 ロボットがどういうルールで動いているのか知るために、レヴィだけ結界の外に出してみたり、他の全員で出てみたり、魔力をわざと流してみたりした。結果、ロボットは魔力の量が多いほうを標的とすることが分かった。

「さて、どうする?俺は正直、いったん退いてムガルさんと一緒に来てもいいと思ってる」

「ムガルさんが来たらどうにかなるのでしょうか?」

 アスカさんの言葉に、俺は何も返せない。ムガルさんとレヴィは同等に強いのだ。つまり、レヴィで傷一つつかないものはムガルさんでも傷一つつかないと思われる。

「私たちの元の世界では機械は電気ショックや水に弱いですけど、効くんでしょうか」

 アスカさんの提案で雷系のスキルをやってみたところ、一瞬だけ動きが止まった。間髪入れずにレヴィが関節や胴体など、弱そうなところに打ち込む。

「パワーは大したことないんだけどな~。堅いんだよな」

 レヴィが悔しそうに言う。それを聞いたテラが口を開いた。

「では、倒すのをやめて拘束することにしたらどうでしょう」

「そうだな」

 いいアイデアだと思った。実際、レヴィなら圧倒できるほどのパワーとスピードしかないのだ。

 早速、ロボットに雷系スキルがあまた浴びせられ、一瞬の停止のうちにレヴィがテラ謹製超丈夫なロープで縛りあげていく。さっきまでの苦戦は何だったのかと思うくらいあっけなく終わった。

 あらためて動けなくなったロボットを見ると、不思議なほど表面が滑らかだった。

「敵ながらあっぱれというか、僕でもこんなの作れませんよ。恐怖さえ感じる完成度です」

 テラは信じられないという風につぶやいた。

「これ、どうすんの?」

 レヴィの疑問はもっともだった。なにせ動きを止めただけで壊したわけではないのだ。ここに置いておくと他の魔物に助けられてまた俺たちを襲う可能性があるし、四種族の生活圏に持っていくには危険すぎる。

「いったん全員で戻って、どうにか処分してからまた来ることにしよう」

 俺の意見に異論は出なかった。ちょうど結界も破れた。

 テラがワームホールを出そうとしたその時、空からゴブリンが降ってきた。テラは慌ててワームホールを引っ込めた。

 ボキッ。ボキボキッ。地面にたたきつけられたゴブリンの骨が折れる音が聞こえる。耳をふさぎたくなるようなうめき声も。

 驚くべきことに、突如として現れたゴブリンは、もう戦える状態になかった。

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