021 王妃無双Ⅱ
長くあけてすみません。 そして長いです。 誤字脱字すみません。
終業式後 すぐ王都近くの別邸に行き明日王城に行く準備をして、部屋に閉じこもった。
ひたすら猫かぶりなのだ。こう部屋で
一人でいないと やってられない。
とりあえず学園で王妃の勉強後帰った後でたまにモンスターの戦闘ででた宝石類もどきを空間からだして、どこかで鑑定できればいいんだけどな・・とおもいつつ
そう この間の猫目石は猫系のモンスターを倒したときにでたのだ。
ただし小さいかけらとかなので なんとか色々魔法で固めたりしてやっと大きい石ができたのだ。
レベルといえばいいのか 強いモンスターに対しては大きい宝石みたいなのがでるが小さいモンスターには小さい欠片などしかでてこない。
あぁ いつの間にか空間魔法といえばいいのか 空間にものを置けるようにはなってました。
こんなことできたらいいな~と思ったら できたのだ。さすがイメージだけで魔法で着る世界と感動したものだ。
イメージはある猫型ロボットの四次元ポケット。それだけでできたのだ。
たまに街に出るときに、ちょこちょこと冒険に出るとき用の物を買っては入れて支度してたので、だいぶ装備がそろってきた。
ふと鏡をみて 全身が移る鏡の前にたった。
『・・・・・・』
竜人族の場所に行きたいそして、愛されたいと思うけど、こんな私を愛してくれる人はいるのだろうか・・考えがでてしまう。
この世界の父と母の容姿を受け継いで、顔も体のバランスもいい方だと思う。
公爵家のおかげで、勉強も魔法も多分 年の割にはいい方だと多分思う。
そりゃ 前世と今の年合わせて精神年齢は30歳以上だ。
前世でうまくいかなかった恋愛を、この世界でうまくいくのだろうか・・という不安。
なにせ 悪役令嬢なんだ。きっと学園での恋愛は無理。
例え冒険にでてうまく恋愛ができたとしても、うまくいくという自信がない・・。
なら 一人で冒険でて アラフォーと言えばいいのだろうか人生を謳歌したほうがいいのだろな っという思いがつよくなった。
まぁ 一番いいのは竜人族の番になるのが一番だけど。
人数がどれくらいいるか分からないし、もしかしたら 独身がアシュレイしかいないかもしれない。
ふぅ~
溜息をしては
(ま 考えても仕方ないか、今度アシュレイの自宅?に潜入してから 考えよう)
と気楽に考えた。いま考えても、その時にしか、わからない、まぁどうにかなる。
と楽観的に考えた。
次の日、王城へいつも通り兄のだだっこの連行を見送り勉強する部屋に行った。
この間言った通りダンスの練習があったので、講師の先生が二人いた。
クロレッツと私の二人に合わせて二人。
まず見本をみせてもらい、クロレッツと一緒におどる。
なれる為にヒールのある靴を指摘されたが、何回か踏んでは謝ったりしてたら、
その都度、嫌な顔をされたので 靴をぬいでしますっと言った。
ヒールのせいでクロレッツより高い身長がきにくわなかったのか、靴をぬいでするときは少し機嫌がよかったが、
靴を脱いでダンスをしてるのだ靴で踏まれたときは、もぅ泣きそうだった。
。
我慢我慢とちょっと汗がでてきたら、先生が
一旦休憩しましょうと 提案された。
よかった~と思って椅子にすわってたら女性の先生が足をぬれたタオルでふいてくれた。
靴跡がついてたのだ。
お礼を言って、 少しの休憩後またダンスの練習がはじまった。
クロレッツは
『少し待て』
といって自分の靴をぬいで踊ってくれた。
ダンスを再開して殿下に
『ありがとうございます』
『ふん』と不機嫌な声が聞こえた。
彼なりの照れ隠しだったが、アンジュは根底に嫌われてると思い、内心怒らないで~と心で願うしかなかった。
毎日通った為、何通りかのダンスができるようになった。
『今日は舞踏会で踊る曲 3曲をノンストップで踊ってもらいます。』
別室で女性の先生がアンジュに言った。
侍女たちにロングドレスを着せてもらい、髪型も結ってもらった。
『アンジュリカ様は殿下に合わせてこの靴をはいてください。』
ヒールがない靴を履き
『サイズは大丈夫ですか?』
『はい 大丈夫ですわ』
『クロレッツ殿下には、正装をきてもらっております。アンジュリカ様は王妃様が用意されたお召し物になります。』
(あぁ どおりでみたことある服だと思った・・・)
この間、約束した着せ替え人形になり、沢山着せ替えした、ドレスの中の一部だった。
『今日は王妃様のご命令でエスコートからすべて一通りしていく形になりますので、クロレッツ殿下にはアンジュリカ様が来た時点で、部屋の外で待機してもらっております。』
『わかりましたわ』
(ここにはいってだいぶ時間がたったけど・・そこからまってるとしたら だいぶ時間かかってるはず・・怒ってないかしら・・あぁこうやってどんどん死亡フラグがたっていくのね・・)
もうあきらめに近い感じだった。
仲良くなろうと話しかければ 段々不機嫌になるのか、しゃべらなくなるし、王妃様の命令で、この二週間はほとんど一緒にいたんだ。だいぶストレスたまってるはず。
声をかけてもスルーされることが多いいのだ。
準備ができ 部屋をでると 正装したクロレッツがいた。
とりあえず愛想よく笑顔で
『クロレッツ殿下、今日はよろしくお願いします。』
『・・・』
クロレッツは黙ったまま手を差し出したアンジュリカはその手に手をおき会場となる場所に一緒に歩いて行った。
といっても練習する広い部屋なのですぐつぐドアの前に立っている騎士がドアをあけて一緒にはいる。
練習の為とはいえ、いつもは一人のピアニストのみだったが、沢山の演奏者が、かなり離れた場所にいた。
部屋の真ん中にいきお互い一礼したら 音楽がなった。
足を踏まないように、気を付けつつ、笑顔をたやさず踊る中、クロレッツの顔はいつもの不機嫌よりちょいましな能面の顔だった。
(怒ってないよりましなのか? それとも怒りすぎてるのか・・)
一曲目の終盤ぐらいにやっと声をだして
『今日は・・』
『 はい?』
小さな声で聞こえたクロレッツの声に冷や汗ながら返事をして
『服・・・いやなんでもない』
『は・・はい』
(今日の服はなんですか? 似合わないとかですか? 何故だまるんですか!?)
と心で叫べば2曲目の曲が開始前に、 ドアが開いた。
数人の侍女さんたちが入ってきて壁に立った。
でもその中に、どうみても王妃様がいる。
(なんでそんな恰好でいるんですか⁉)
眼鏡をかけ髪を三つ編みにしているのだ。
クロレッツは気づいてないかもしれないが、アンジュリカは気づいたのだ。
アンジュリカが驚いた拍子にすこし ステップがずれたせいでよろめいたが、
つかさずクロレッツにより,リカバーリされリズムに戻れた
『どうした?』
『いえ。なんでもありません。ありがとうございます』
『・・ふん』
2曲目は 顔が近づくのが多くて小声で話せる事が多いいのだが、身長差のせいでどうしても顔が近い。
通常、身長が離れてれば 胸元や首などに顔がいくので、あまり気にすることがないのだが、アンジュリカとクロレッツは身長が近い分、どうしてもキスとまではいわないが、ちかすぎるのである。
(この微妙な距離感もしかして狙いだった・・?)
クロレッツはまだ15だから 成長期でまだまだ 身長ものびるはず、かたや アンジュリカもおなじ年ながら女性なので、そろそろ身長が伸びなくなる時期だ。
(あとで、王妃様が殿下をからかう姿の未来図が目にみえるわ・・)
『考え事とは 余裕だな』
『え?』
『さっきから心あらずだ。自分が上手いからといって過信してるのか?』
『いえ そんなことは・・殿下が上手すぎるので、身を委ねてたら 心に余裕ができただけですわ』
『ふん』
いつのまにか3曲目が終わり、お互い礼して、クロレッツの手をとり壁に移動するってところまでして、侍女たちが動いた。
王妃侍女は 飲み物が入ったグラスを殿下の横にスーとだすと、
『気が利くな』
といって一気に飲んだ。瞬間 お盆で頭をたたいた。
『⁉』
『なっ何をする?』
『まず女性に渡すのが礼儀でしょ??』
『っは母上⁉』
王妃様はメガネを取り後ろにもつと つかさず 他の侍女がすっとメガネをうけとり流れ作業のようにする姿に
(おぉ)
『いくら自分の、のどが渇きいてても グラスが一つなら 女性に渡し、もう一つ頼むのが道理でしょ? そんなことも忘れたのかしら クロレッツ?』
『それに 貴方は周りを気にしなさすぎる。アンジュリカはすぐわたくしに気付きましたよ。照れ隠しかしらないけど、そんな不機嫌な顔でダンスされたら誰でも嫌な気分になるわ』
『ダンス中でも王太子なんだから命の危険とまではいわないですが、周りをみてないといつか刺されるわよ』
『ぐぅう』
『あの・・王妃様発言しても?』
『許可するわ。って許可とらなくてもいいと言ってるでしょ。貴方は私の未来の義娘なんだから』
『許可ありがとうございます。その王妃様だけ?見に来られてるですよね・・?』
『そうよ。わたくしだけよ。なにか気になる事があった?』
『いえ・・楽器演奏者の中に国王様と お父様が混じって見えるような気がして・・・、離れすぎてるので、確証はないのですが・・』
王妃様は楽器演奏者をジーとみると
『レオンゲルト アレクザード=セラフィーヌ。何をしているのですか、ここにきなさい』
ビックと体が動いては
あぁ ばれたか~ といわんばかりで、楽器をもったままこちらにきた。
※レオンゲルトはクロレッツの父親=国王様になります
※アレクザードは アンジュリカの父親になります。
『父王に アレクザード様』
『見事だったぞ、アンジュリカよく余だとわかったな』
『すごいぞ アンジュ さすが私の娘だ。うんうんそれにかわいいぞ~』
と、頭をなでなでしてきた。
『それにしても、生きてるうちにこんな姿をみれるとは・・私は私は・・』
涙腺崩壊寸前の父親に、アンジュリカはいつもの癖だと思い完璧にスルーして
『お父様楽器が弾けたのですね』
『あぁ 弾けるぞ、昔はよくレオンと演奏してたもんだ』
国王 レオンゲルトはトランペット片手にもっていた。
そんな中 ワナワナと震え王妃様が
『貴方 わたくしに隠れて演奏者にはいるなんて・・』
(あれ 王妃様怒ってる?)
『どうして、わたくしも入れてくだされなかったのです?私も演奏したかったですわ』
(そっちですかい)
『お前は美しいから すぐにばれるだろと思ったんだ。』
『まぁ レオン・・美しいなんて・・』
二人の世界ができた。
ここでいちゃらぶやめてくださる? クロレッツ殿下ドン引きしてますよ?
プロの演奏?を聞いたアンジュリカは、ちょっとウズウズして
『お父様、お借りしてもいいですか?』
『あぁ 』
と手渡しして、
『アンジュには教えた事ないからな、最初すごい音がでるかもしれないがびっくりするぞ』
アンジュリカはヴァイオリンの演奏する姿勢で最初練習がてらドレミファと奏でた。
おぉ と周りがびっくりしたが、おかまいなく
軽く音楽を奏でた。日本では誰でも知ってる子供が歌う歌を。途中日本でも激しい音楽を演奏して、周りをびっくりさせたが、音がずれた瞬間 やめたのだ
(あぁ いつもここで間違ってたわね)
昔のことを思い出すと、いつもこの場所だけ音をまちがえては、教えてくれる母を思い出した。
(もうあんまり顔も覚えてないな・・)
そうヴァイオリンを教えるときだけは、忙しくても家にいて教えてくれた母。アンジュリカが楽器をやめた途端、忙しくて家に帰らなくなったのだ。
最初は ちいさな抵抗だった。私の価値は母の後を追うヴァイオリンだけ?
ヴァイオリンがなければ、私をちゃんとみてくれる?
と思った小さな心は帰ってこなくなった母の姿に傷だけをのこしたのが・・
パチパチと拍手の音が聞こえ
『アンジュもう終わりか? 初めて聞く曲だが、最後続きがありそうだったが』
『すみません。その・・』
『まぁ 気にすることはない』
何かを察したのか、優しく頭をなでなでしてくれた。
『すごいわ アンジュリカ 聞いたことない曲ね。自分で作ったのかしら。貴方音楽の才能もあるのね~素晴らしいわ』
『いえ・・その恐縮です。』
『クロレッツは音痴だからな~。今度4人で演奏会でも開こう』
『いいわね 貴方。国外の相手をお招きするときの歓迎会とかいいわね』
と二人の会話が盛り上がってる中
クロレッツがこちらをみていた
『どうかされました?クロレッツ殿下』
クロレッツの方へ歩き
『・・・・お前には負けない』
と言ってぶっ倒れたのだ。
『で?でんか~???』
『あら、さっき渡したのアルコールだったわ』
一気飲みしたのだ、酔いが一気にまわったのだ、ただ、負けない・・と一言いいたかった根性で、頑張って立っていたが、言い終わると燃え尽きたように倒れこんだ。
もちろん 騎士さんに連れていかれ 講師の先生に◎をもらい夏休み最後のダンスは終了した。そのままクロレッツ殿下に会わずに終了