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第六十四話 二刀流完全覚醒


「こ、このガキ……。左右の攻撃を同時に捌きやがった!」


「あり得ない、二刀はあり得ない」


 驚くのも仕方ないな。

 この世界に来て本物の剣を握ってわかったが、片手で剣を握って戦う事がどれだけ大変な事か。

 父さんの流派は基本的に片手による戦闘なんだが、剣をしっかり握る握力と敵を切り裂ける腕力がいる。

 それがない者は両手で一本の剣を握って戦う。いや、それがデフォルトだ。

 だが俺と父さんはそれをせず、必ず片方の手は空いている状態にして、様々な状況に対応出来るようにしていた。

 そして、両方の手で剣を片手で扱えるようにする為の練習として、最近まで左手だけで戦ってきた訳だ。

 この練習のおかげで、今の俺は両手共に遜色なく剣を振れるようになった。

 さらに、思い付きの二刀流すら可能になったんだ。

 

 左右の手を同時に別の動きをさせるのは、思った程大変じゃなかった。

 これはピアノの演奏が役に立っているのかもしれない。

 ピアノは左右の手で別々の弾き方をする。それに慣れていたからだろうか、特段難しい事じゃなかった。

 敵の攻撃は《ソナー》で瞬時に判断すればいいだけだし。俺の魔法は本当優秀だよ。


 この世界でも二刀流を考案している剣士はいたらしい。

 だが、やはり左右の手を同時に別々の動きをさせる事が出来ないようで、ほぼ挫折。出来たとしても腕力が足りずに攻撃力が圧倒的に低下して元の一刀に戻す。それだけ二刀流ってのは難しい。

 今俺は、剣士が憧れ、そして諦めた二刀流を理想的に使っている訳だ。


「お、俺はボスに例のガキが現れたのを伝える! 何とか捕まえてくれ」


「ちょ、てめぇ、逃げるのか!」


「うるせぇ、こんな規格外のガキに付き合ってられるか!!」


「待て、俺も!!」


 合計十二人いた敵は、俺が二人斬り殺し、そして四人逃げ出したから残りが半分の六人になった。

 おいおい、てめぇら仮にも《武力派》って名乗っているにも関わらず、俺に挑まないで逃げるのかよ。

 まぁいいや、追うのも面倒だから見逃してやろう。

 後で絶対に斬るけどな!


「さぁ、残りのてめぇらは俺を相手にするのか?」


 俺は殺気を全身から出して、構える。

 《武力派》と名乗っていたから相当強い奴等なんだろうなと思っていたが、拍子抜けだ。

 ただの快楽殺人集団じゃねぇか。

 俺の殺気で怖じ気付いちまっていやがるし。

 その程度で怯むんだったら、こんな大袈裟な名前をした派閥に入らない方がいいのにな。

 ま、どうでもいいが。


「う、うわぁぁぁぁぁぁっ!!」


 一人ががむしゃらな感じで俺に突っ込んできた。

 うわぁ、もう剣術もへったくれもない、ガキ同士の喧嘩の方が数倍ましなレベルだ。

 だが、俺に立ち向かってきたからには、遠慮はしねぇ。


 俺は両方の剣を頭上に構え、相手が俺の間合いに入った瞬間に両方の剣を同時に振り下ろした。

 俺の二つの剣は、相手の両肩から胸にかけて切り裂いた。

 心臓と肺に恐らく到達した俺の二つの刃は、相手を絶命させるには十分な攻撃だった。

 俺はすぐさま剣を引き抜き、自ら俺の左側に陣取っていた集団に飛び込んだ。

 理由としては俺が今一人を排除したから、残り二人となっていたからだ。

 

「うわぁっ、こっちに来たぞ!」


「む、迎え討つぞ!」


 敵は剣を構えたが、もう遅い!

 相手は俺の正面に二人が並んでいる状態で立って剣を構えている状態だが、俺は攻撃される前にその二人の間をすり抜け、通り抜け様に右の敵は右手の剣で、左手の敵は左手の剣で相手の腹部を切り裂いた。


「ぐ、あぁぁぁぁ……」


「がはっ、ぅぅ……」


 どうやら深く刃が入ったようで、血の他にも臓物もぼとぼとと廊下の床に落ちて、二人同時に膝から崩れ落ちて倒れた。

 うん、二刀流はやっぱりいい。

 俺の攻撃パターンが一刀の時より遥かに増えた。


 さて、これで残り三人だ。

 この三人に関しても特に何も言う事がないから説明を省略しよう。

 へっぴり腰の三人を、一撃で地獄に送ってやった。

 それだけ弱かったんだよ、相手が。


 結構な敵を相手にしたが、さほど疲れていない。

 二刀流は俺との相性が非常にいいんだろうか?

 いや、二刀流にした事により、敵を攻撃する効率が格段と向上したから、前より最低限の動きで敵を倒せているんだろうな。


 さて、体力はまだまだ平気だし、俺は上のフロアを一回りして《武力派》が残っていないか確認しよう。

 俺は階段を駆け上がり、一つ一つの教室を見て回った。



二刀流の戦闘シーン、難しすぎて吐きそう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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