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第三十五話 俺、音楽仲間を見つける!

今回は短めです!


 イケメン貴族に絡まれた俺は、無事に撃退した。

 まぁあの程度の殺気で怯える程度だし、喧嘩吹っ掛けてきても大した奴じゃないだろうしな。

 まだ残虐貴族の方がタチ悪い位だ。

 さて、俺は誰に話しかけようかな? なんて辺りを見渡した時、俺の席に三人が集まってきた。


「えっと、ハル君……だっけ? 大丈夫かい?」


 最初に声を掛けてきてくれたのは、黒渕眼鏡を掛けた優等生ちっくな男。

 黒髪を七三分けにしていて、優等生を体現している奴だ。


「おう、あの程度全然問題ないさ。え~っと」


「俺は《レイス・アルデリオ》。今年二年生になったばかりだよ」


「よろしく、レイス……って、ここにいる皆は二年生だよな?」


「ん? あぁ、そこの説明は受けてないみたいだね」


 レイスが簡単に学校のシステムを教えてくれた。

 一年生と二年生は、同じ授業を行う。

 一年生は基本的な部分をやる為、その場合は教室が分かれるが、歴史等そういう部分はほぼ混合だ。

 じゃあ一年先に学んでいた二年生は、結構暇な授業が出てくるんじゃないかと疑問が沸いたが、定期的に出される小テストで良い点を取っていれば自由時間という訳だ。

 まぁ自由時間と言っても遊んでいい訳ではなく、作曲や他の学習をしろっていう事だ。もちろん一年生に勉強を教えても構わないらしい。

 そこは上手くやってるんだな。


「なるほどな。分かりやすく説明してくれてありがとうよ」


「これ位どうって事ないよ」


 次に話し掛けて来たのは、栗色の長い髪を左右に三つ編みにして下げている女の子。


「私は《ミリア・ドーン》だよ! 同じく二年生で今年十歳になったよ! よろしくね、ハルっち!!」


「ハルっち!? ……うん、まぁ、よろしく」


 テンションたっけぇな、この子!

 ちなみにこの学校の生徒は年齢がバラバラだ。まぁここは義務教育機関じゃないし、入学する年齢は統一されてないからな。

 レイスは俺と同じ八歳との事。


「ハルっちは、強いね! さすが、《猛る炎》の息子さんだね!」


「まぁ毎日父さんに鍛えられてたからな」


「私の憧れの人に鍛えられてるって、すっごい羨ましい!!」


 おおぅ、何か目が恋する乙女みたいだな。

 父さんに相当憧れている様子だ。

 

「それで、ハルっちは、《勤勉派》? 《貴族派》?」


「んあ? 何それ」


 これについても簡単に説明してくれた。

 この学校は、生徒間のみだが大きな二つの派閥がある。

 《勤勉派》とは、この学校で真剣に音楽を学び、有名な音楽家になってやろうとしている派閥だそうだ。

 そして《貴族派》は、家名に箔を付ける為だけに仕方なく通っている貴族の事で、他の有力な貴族とかとコネクションを形成する事や取り入ったりするのに忙しい派閥らしい。

 何か前世のスクールカーストとはまた違った、面倒なやつだな。


「なら俺は《勤勉派》だろうな。俺は貴族でも何でもないし、家名とかのこだわりは一切ねぇし」


「そっか! 私も《勤勉派》だから、仲間だね! よろしくね!!」


「ああ、改めてよろしくな」


 俺とミリアは握手をした。

 この子は常に笑顔だ。可愛いっちゃ可愛いが、リリルには負けるな!

 うん、俺はこの学校でレイとリリル以外に浮気する危険性は全くない。

 それ程までに、俺の恋心はあの二人にがっちり握られている訳だ。


 さて、最後の一人だ。


「ちっす! オレは《レオン・マクレーン》。今年九歳の一年生だぜ」


「ちゃ、ちゃらいな」


「まぁねぇ! オレも《勤勉派》だけど、女の子にモテたいから音楽を学びに来たんだ」


 お、おう。

 理由が不純すぎる……。

 こいつの見た目、金髪なんだけど、見た目V系のボーカルみたいなんだよなぁ。

 ……V系?

 音楽を使って女の子にモテたい?

 ふ~~~ん、なるほどなるほど。

 うんうん、こいつ、使えるかもしれない!


「レオン、俺はお前を逃がさない」


「な、なんだよ! まるで獲物を捕まえたみたいな目をして!! 怖い!!」


「ふふふ、お前は俺の野望を叶える重要なファクターだ……。仲良くしようじゃあないか」


「急にねっとりした声を出すな! 気色悪い!!」


 レイスはどうやらリューンの演奏に関して、アーバインからも定評を受けているらしい。

 ミリアはアニメ声だし、笑顔が可愛い。まるでアイドルみたいだ。

 ……あれ、こいつら、俺の野望を十分に叶えられる面子じゃね?

 お、おぉぉぉ。

 俺、幸先いいな、マジで!!

 打算的でちょっと罪悪感あるけど、俺はこいつらと仲良くなった方がいいって直感で思った!


「三人共、俺は田舎から来て右も左もわからねぇけど、色々教えてくれ。よろしくな!」


「こちらこそ。ハル君はリューンの演奏がすごいとアーバイン様から聞いているからね。色々学ばせてもらうよ」


 レイス曰く、昨日アーバインが留学生が来るという事実をこの教室の生徒全員に伝えたそうだ。その時に「私を越える演奏技術を持っている」って嬉しそうに言ったらしい。

 ……また面倒な事を言いやがって。

 レイスは微笑みながら握手を求めてきた。もちろん喜んで握手した。


「私の方こそ、音楽はハルっち凄いみたいだから、相談に乗ってね?」


 ミリアはアニメ声で嬉しそうに言った。

 この子、これが猫被ってない地だったら、もうアイドルとして十分やれるって。


「……オレ、男色趣味じゃないからな!」


「俺だって違うわ! 俺には愛しい彼女いるしな!!」


「ふん! オレだって二人もいるさ!!」


 ……俺も二人なんだよなぁ、ってのは口に出さないでおこうかな。

 何だかんだでレオンはいい奴っぽい。お互いにかっと笑いながら握手した。


 さて、この三人となら、きっと凄い事が出来ると思う。

 何せ、一番前世の音楽に近そうな奴等なんだもんな。

 レイスに関しては、リューンでデュエット出来そうだよな。日本のグループの《ゆず》みたいなさ!

 ミリアはマジでアイドル行ける! 俺は前世でアイドルの曲も作った事があるが、ミリアの仕草や声は天性の物だろうな。

 レオンは間違いなくV系ロックのボーカルをやれる!

 色んなジャンルの音楽をやれる面子だよ、本当。


 よっし、これから忙しくなりそうだぜ!!





最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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