真っ白い世界
2009年に書いた詩です
その日 真っ白い空に 光が満ちて
突然 扉が開き 笑顔が通り過ぎてゆく
その時 真っ白い世界が 心の全てを覆い
私は いなくなる
喜びも 悲しみも 怒りも なくなり
何の感情もない 真っ白い世界が訪れる
溢れ出す 涙は 水のように
流れてゆく 世界の中心に やがて花が咲く
真っ白い世界 それは全てを 消し去るのではなく
全てを包み込み 愛の光で祝福すること
だからこそ これからの人生は真っ白で
いままでの人生さえ 真っ白にしてもよいのでしょう
その時 私はいなくなるけれど
今まで気づかなかった 新しい私に出会うのです
真っ白い世界の中心は 私ではなく
あなたであり あなたが光り輝くことで
私の心にある 全てが いろどられるのです
愛する人も 傍にいる人も 去っていった人も
全てはあなたにとっての 真っ白い世界の住人で
真っ白い世界は 永遠に愛を満たし続け
決して枯れることなく 見守り続けます
なぜなら そこには理由などはないからです
ただあなたが いまそこにいることが その証です