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第二章:『僕には君が見えている』 プリプレイ

 物語は起き、承け、そして転機に至る。

 GMが用意した物語は四章構成。物語の発端たる序章、世界を知る第一章、そしてこれは第二章、自分たちを取り巻く世界が変わっていく物語となる。

 なぜ、この物語は魔女の物語なのか。なぜ、この物語はアルシャードなのか。その正体が貌を覗かせる第二章を、どうぞ洋一達とともに楽しんで欲しい。



GM :さて、準備はいいかな。『ヴァルプルギスの侵略者たち』キャンペーンの『第二章 僕には君が見えている』を開始いたしましょうか。

洋一 :はぁい。よろしくお願いします。

ほとり:よろしくお願いします。

GM :それでは、まずはそれぞれ成長申告を。PC1、洋一からよろしく。



●天野 洋一 キャスター4/サイキック2/レジェンド1


洋一 :キャスターを一気に2上昇、≪ファインアート≫と≪ファインアートII≫を取得。振り直しは得た。これからも出目と戦っていくから。

GM :出目は宿敵であるからして。火力が上がり、振り直しまで得て……更に【MP】がマッハに。

洋一 :それから≪精神力UP≫と、MPポーションも一個購入してちょっとでもコスト対策したっしょ。って言ってもダメージ増加と振り直し込みで最大コストは一発25まで悪化したけど。

GM :振り直しは常時じゃないから……あとはラックの問題で(笑)

ほとり:それでも3ラウンドは全力戦闘出来るんですね。

洋一 :で、余りで『臨時収入』。クエスターのお仕事でバイト代っしょ。以上!

GM :ありがとう。ではハンドアウトの提示だ。


▼ハンドアウト

 コネクション:二階堂 俊彦 関係:困惑


 忙しい。チーム『SHIRANUI(By 覚醒)』が結成されてから、連日のように奈落討伐の仕事が飛び込んでくる。

 幸い相手はそう手強い相手ではなく、危なげなく討伐は成功しているが……睡眠時間とか余暇時間とか、そういうものがそっくり削れてお疲れ気味だ。

 そんなある日、また仕事に飛び出していくキミを、クラスメイトの二階堂が呼び止める。

 「天野、お前には見えているのか?」

 どこか思い詰めた顔で、二階堂はそうキミに問いかけた。

 

GM :というわけで、ライバルが欲しそうだったので二階堂君がライバルに昇格しました。

洋一 :いかにも使い捨てモブの名前だったのに……!(笑)

ほとり:下の名前、あったんですね……(笑)

GM :必要は発明の母なので! というわけで、彼はライバルとして活躍できる程度の力を手に入れる、予定だ。洋一は彼の存在にやきもきしてほしい!

洋一 :く、負けてみせるっしょ!

覚醒 :勝つのではなく……?

洋一 :あっさり勝っちゃライバルじゃないんだ!

GM :まあ、勝つか負けるかは洋一の勢い次第。がんばれ、PC1!

 ……では次、ほとりの成長報告、よろしく。



●海辺ほとり エンチャンター3/キャスター2/オーヴァーランダー2


ほとり:私の成長は総合力の強化に当てました。まずキャスターで≪マジックブラスト≫を取得。取りこぼしのエネミーが多いときに備えて範囲攻撃を獲得しました。

GM :範囲攻撃はなんだかんだいって、あって損はないしね。人数が少ないと影響が大きいし。

ほとり:続いてエンチャンターで≪エレメンタルアシスト≫を取得です。これで特殊属性をコントロール出来るので、対応出来る局面が増えます。エンチャンターのレベルが上がったので、≪クイックヒール≫も回復力が上がっています。

 最後に≪チェンジマジック≫を取得。せっかく買いそろえた世界魔法を取り替えやすいようにしました。

洋一 :どんどん対応力万能に……。

ほとり:微調整として特技が入れ替わったり、アイテムが増えたりもしていますが、これは『ウィッチレルム』に一度戻ったときに調整した。と言う感じでしょうか。

GM :≪アローキャスター≫≪エレメンタルアシスト≫のコンビネーションは、概ね『疾風の翼』の有効活用の黄金パターンとして想定していたものだからなあ。必要に応じての単独での戦闘力もかなり向上していると思う。

ほとり:いざとなれば一人でも3D6+14の特殊三属性が範囲で撃てますからね。

GM :基本的には『ウィッチレルム』は『侵蝕者』を全面的に支援しているので、そのあたりの調整は難しくなかっただろう。『ユプサリア・ルキオ』の後輩達が都合してくれたようなものもあるかもしれない。

ほとり:ローブはそれなら、前のものに、後輩たちが一文字ずつルーンを入れてくれた。と言うのはどうでしょう? 刺繍でちくちくと。

GM :なんか千人針っぽいな(笑)


 ここでGM、また悪いことを思いつくが、後の布石と言うことで黙っておく。


GM :OK、それでどうぞ。クエスターになったほとりは『ユプサリア・ルキオ』の魔女学生達から憧れの先輩になってるよ。

洋一 :『おねえさま』とか呼ばれてる感。

ほとり:私はこんな感じですね。……ほとりのことですから、あまり憧れとか気がつかなさそう……(笑)

GM :はい。ではそんな鈍感なほとりをさらに鈍感にする状況を提示しよう!


▼ハンドアウト

 コネクション:ジュライ・シオノのアルシャード 関係:探索


 ジュライ・シオノの正体は判明した。

 『ジュライ・シオノのアルシャード』が生み出すシャードアバター、それが『レルムシード:ジュライ・シオノ・ナンバーズ』である。

 これまで遭遇してきた『ジュライ・シオノ・ナンバーズ』がすべて奈落に冒されていたことを考えると、その根源たる『ジュライ・シオノのアルシャード』が奈落に関わっていることは――どのような形であれ――ほぼ間違いない。

 『ウィッチレルム』の魔女として、明確に『ウィッチレルム』を壊すという悪意を口にするジュライ・シオノを放置しておくことはできない。

 できないのだが……どうしてこんなに忙しいのか!!

 

GM :忙しい理由は洋一と同様。あくまで、「『ウィッチレルム』の魔女としての視点」ということだね。

ほとり:『ブルースフィア』どうしてこんなに奈落が多いんですか!?(笑)

覚醒 :『ブルースフィア』だからです!(断言)

GM :その理由も今回語られる。ちゃんと『アルシャード・セイヴァー』に則った理由だよ(笑)

洋一 :週刊世界の危機は他所の世界のはずなのに……(笑)

GM :というわけで、週刊世界の危機の元凶を語るハンドアウトを担当する、覚醒の成長申告を願いましょうか。



●灰岡覚醒 アタッカー1/サムライ1/ダークワン5


覚醒 :にゃっほーい! サトリちゃんはダークワン一本伸ばしで≪闇の手≫≪抗う血≫の回復能力を生やしました。ちゅーちゅーするぞー†

GM :また殺しにくくなった……(笑)

覚醒 :一般特技の≪耐久力UP≫も取って【HP】96! もう少しで3桁ケタケタ(笑い声)!

ほとり:私も別のキャラクターでそうなったんですが、QL7で【HP】重視だと、ちょうど3桁直前くらいになるんですよね。

GM :≪アビス:トール≫解禁しないとおっつかないな……(笑)

覚醒 :装備もリビルドして『ハイHPポーション』2本装備!

ほとり:その、あともう一つ気になるんですが、さりげなく常備化されている『ロケバス』……(笑)

覚醒 :はい、移動手段です(笑) 余った経験点でロケバス(リムジン相当)を取りました。戦闘で使う予定はないですがデータ的に移動手段があるといいかなーってぐらいで。

GM :自前で持ってるアイドルってのも凄いな(笑)

洋一 :だいたいクエスターはバイクが多いイメージだけに異彩を放ってるなあ。

覚醒 :ほら、車なら3人(以上)で移動できるので!

ほとり:運転手も常備化してありますから、いざという時はGM裁量で、ある程度動かしてもらえそうですね。

GM :実は初手から出番がある(笑) 早速使わせてもらおう。……さて、そんな感じかな。ではハンドアウトの提示!


▼ハンドアウト

 コネクション:ジュライ・シオノ-アインス 関係:探索

 

 失われた記憶は取り戻した。珠来しおのの真名と、それを縛る枷をも。

 心にこびりつく、呪われた化身の囁き。『キミを助けるためだよ』とはどういう意味なのか。

 ……という疑念をよそに、仕事だけは容赦なくやってくる。フューネラルコンダクターから与えられた新たな任務は、七瀬中央公園から出現する奈落クリーチャーの発生原因の調査だった。

 七瀬中央公園――それは、先だっての『エキドナ戦役』において、この世の地獄が現れた場所である。

 そして新たに告げられた事実――その公園には、とある『侵蝕者』による『魔女の樹』が存在したのだという。

 そこに使用されたという『レルムシード』の名前が、キミの目を縫い止めた。

 ――『ジュライ・シオノ-アインス』。

 

GM :というわけで、ジュライ・シオノの設定が、突如として七瀬市の設定と繋がりました。いや、当初から計画してたことなんだけどね!

覚醒 :目を縫いとめた!(物理) というギャグはともかく七瀬中央公園が出てきてしまうとは……。


 七瀬中央公園がどういう場所なのかは、『ブルースフィア・ワールドガイド』や『ナイトレンジャー』を参照のこと。


GM :七瀬中央公園が出るということは、アレとかアレとかも存在するということになります。お覚悟を。

覚醒 :ぐへえ! 何はともあれサトリちゃんなりに『守護者』としてやるべきことをやりますよー。

GM :よろしく! では、今回のセッショントレイラーと参りましょう。



 歪んだ歌が聞こえる。

 キミの姿を見せて欲しいと。キミの助けになりたいと。切なる願い、焦がれる想いを紡ぐ歌が。

 願いは煌めき、しかし歌は歪む。姿は見えない。声は届かない。

 救いたい、救われたい。願いの向かう弥終いやはては、未だ若人の目に触れず。

 奈落に堕ちた公園に、隠された真実はいかなるものか。

 焦がれるが故に、それがいざ目に触れたとき、若人達は何を選び取るのか。

 

 アルシャード・セイヴァー『ヴァルプルギスの侵略者たち 第二章 僕には君が見えている』

 

 ――そして、青き星と魔女の世界に、また奇跡が生まれる。


GM :それでは皆様、こたびもどうぞよろしくお付き合い願います。

一同 :「「「よろしくお願いします!!」」」

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