王国の依頼
(4)
「はやくすれ違わないかなぁ、あのフタリ」
夜が明けた。太陽はまだ出ていないが、もうじき出てくるだろう。
「フフフッ、まぁjokerはバレないけどね」
そして、笑いながらベッドを降りた。
*
「せ、先輩!速いですってば~!」
「速く戻らなければ、人目につくぞ。第一宿舎に急ごう」
夜が明けそうな街を走りながら会話を交わしているのは旭だ。
「ちょ、待ってください~!」
「遅い。置いてくぞ?」
「はひっ!?それは嫌ですっ!って速いです先輩!」
今回、何故街を走っているのか、それは、私たち二人で
王国から来た依頼
をこなしているからである。
特攻部隊は、昔私がいたcloverと同じく、依頼がある。
依頼は、様々な所から来る。
例えば、今回の依頼を例にすると、王国の依頼。
理由は知らないが、山の奥にある赤神果物を一つとって来てほしい、という依頼。
赤神果物を取ってくるのは、容易ではない。
その実は滅多にならないため、探しにくいのだ。
それに、もし実がなっていたとしても、周りには特定のモンスターがいる。
モンスターたちは、希少な実を守るために木の周りをうろついているのだ。
「ヤバイです!先輩、もう朝の三時頃!」
「はぁ、だから言っただろう?あと少しで第一宿舎だ。急ごう」
私と旭は、よく王国からの依頼を受ける。第一宿舎は特攻部隊のトップだからか・・・まぁよく分からないが。
今回の依頼はきっちりこなしてきた。
ただ、特定のモンスター以外のボスモンスターもいて、手こずってしまい、だいぶ計画より時間が遅れている。
「実を取るのもイイが、モンスター討伐も兼ねて行ってこい!」
特攻部隊長の言ったとおり、特定のモンスターは弱かった。
ーーでも何でいつもはいないボスモンスターがいたんだろ?
ーーとにかく、こんな事で手こずってちゃ
ーーーーまだ強くなれてない・・・
*
「おかえり。依頼、ご苦労だったな。」
「あ、部隊長!!」
「お、旭。お疲れ様だ。」
私と旭が第一宿舎に戻り、すぐ特攻部隊長に迎えられた。
「ところで部隊長、話がある」
「なんだ?」
私が旭と部隊長の話の間をはさんで、
今回の依頼の詳細、疑問点をはなした。
*
「ふむ・・・それは妙だな」
王国の依頼で特定のモンスターは雑魚のみ。
だが、雑魚以外のモンスター(ボスモンスター)が出現していた。
その山には雑魚のモンスターしかいないはず。
その情報は王国が出しているから、間違いがないはず。
「先輩・・・やっぱ、これって変ですよね?」
「ああ。」
ーーやはり、cloverにいた時と同じ考えになってしまうな
ーー葉月・・・
(5)へ続く
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