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すれ違い

今回は葉月の語りです。

最後までよろしくお願いします!

(3)


「ん・・・?お!」

ここは、ギニアスマウンテン。職業を持った人々が、訓練に来る、山ーーーー。

の、カフェに俺はいる。

「よぅ!速水!何してんだ?」

速水は俺の仲間。

特攻部隊を潰すために作られた、cloverっぽいけど、大規模グループな「ぷらすあるふぁマイナスゼロ」のパートナーだ。


このカフェは山道の途中にある。

速水は山道を渡っている途中だったが、

呼び止めた。


ーー俺の権限で。


まぁ、何故なら俺は「ぷらすあるふぁマイナスゼロ」

の副隊長だからだ。


「お!葉月じゃん!」

速水は、こっちのギニアスマウンテンのカフェテラスに走ってきて、

俺の座っていた椅子の反対側に座った。





青空を、みあげた。

ここは空気が透き通っていて、空気自体が美味しい。

雲は、よつばの形をしていた。



ーーー三年前、王国に飛ばされて二ヶ月のころ、王国の路地裏にいる、情報通な闇市のおじさんから、cloverの解散と、朱梨の死を知った。


そして、今。

俺はcloverの仲間を探すべく、

そしてcloverの目的を達成すべく、

同じ目的の大規模グループぷらすあるふぁマイナスゼロに、入団した。

ぷらすあるふぁマイナスゼロは、とても強い。

まぁ、cloverほどの強さの人材は、10%しか、いないがーーー


「って、おまえ、何見てんの!?」


俺は、正直ビビった。

青空から自分の正面に視線を逸らすと

速水が机の下で何かをゴソゴソと隠し読みしていたからである。


「いやいやぁ、なんのことかなぁ、葉月」


ガサっと、音がする。

間違いない、コイツは何か読んでて、俺に見られたくないからって、

 隠しーーー

「たんだな、速水」


俺がカフェのテーブルの下を覗くと、

速水が隠し持っていたのは。


「美人特攻部隊特集!?」


俺がビックリして声を張り上げると、

カフェテラスにいる周りの人が一斉に振り向いた。


「ちょ、しぃぃーっ!声がデカイっての!」


「わ、わりぃわりぃ。で、なんで見てんだ?」


「俺、この中にタイプのやつがいるんっすよw」


「いちいちwをつけなくて宜しい。ん?俺に見せろよ」


俺は椅子から腰を持ち上げて速水に近づく。


そこに、写っていたのはーー





瑠璃





だった。


「・・・・っ!!!」

俺は頭の中の何かがパキンと、折れた気がした。

「!?・・・どーした葉月!?」

「いぁ、大丈夫」


・・・嘘だろ?


瑠璃が、特攻部隊にいる訳がねぇ


・・・あんなに強い俺の味方は、

どこに行ったんだ?



「速水、俺、もう帰るわ」

俺はカフェの椅子から立ち上がり、速水から離れた。

「・・・大丈夫か?せっかくだしここで休んでいった方がーーーって葉月!」


気がついたら俺は、視界がにじんでいた。

自分のカバンに入っていた転送のチェーンを取り出して、王国に戻ろうとしていた。

ちなみに転送のチェーンは、行きたい場所に早く帰れるいいアイテムだ。






ーーー頭の中で、何かが折れた。


嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ





「葉月っ!召喚術師サモナー討伐は頼んだよ!?」



「デ、デカブツって・・・。召喚されたドラゴンの事をそんな言葉で言わないの!」



「うぅ、今思い出すと痛いからそんな事言わないでよ」



「・・・葉月?」



「なんでよ!なんなら一緒にーー!」




ーーー瑠璃の声。


cloverの皆の顔が脳裏に浮かんだ。


瑠璃。


なんで、お前がーーーー


特攻部隊なんかにーーーー





運命は、誰の手にあるか知らないがーーー



俺はーーー



瑠璃の考えを変えたやつをーーー


絶対、仕留めてやる



(4)に続く


今回も最後までありがとうございました!

ヽ(・∀・)ノ

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