特攻部隊
葉月の死を経験した瑠璃。
そして、最後の方には、衝撃の事実が。
あれから、3年ーーー
葉月の死で、グループ・cloverは解散し、瑠璃を含めた優秀な職業持ち、計7人は、各国に散らばった。
「瑠璃、もし強くなりたいなら、敵になるとしても特攻部隊に入るしかないわよ」
仲良くしていたcloverの親友、朱梨がそういってた。
そうするつもりだった。もちろん。
「わかってる。今までありがとう。朱里」
彼女の名前を呼ぶのはこれで最後だった。
(2)
そして、今。
特攻部隊第一宿舎管理庁、一号隊指揮長の瑠璃は、
三年の間で強くなり、新聞や雑誌で驚異の強さ!と評されるほどに成長した。
ーー三年間、cloverの仲間とは会ってないけど、只今、現在・・・
ーー憧れるものはいないが・・・
「先輩!フィレーの方法、教えてくださいよ!」
ーー憧れられる存在になっていたとは・・・
目の前に立っているのは、私の後輩にあたる、旭。
「・・・ったく、いつから私が花使いの先輩になったんだ?」
「いいじゃないですか、楽しくいきましょう先輩!」
と旭がいうが、わたしは道具使いだ。花使いでは、ない。
ここは第一宿舎。私の所属する管理庁の建物であり、数々の勇者たちがここを通ってきたーーー
と、いうのが特攻部隊長の言葉の売りなんだそうだが、わたしはイマイチわからない。
そして、cloverにいても可笑しくない強さを持ち、滅多に目にしない花使いの旭。
この子は、第一宿舎の試験(私も試験に合格して今ここにいる)後に私が受け持った
訓練生(試験後の1ヶ月は訓練生と呼ばれる)。
・・・まぁ、細かいことを言うと大変だが。
「まず、フィレーは花を扱った罠だ。」
「わっ、罠なんですか!?」
旭は、可愛い。訓練生の時も、同じ年の仲間、蒼がこう言っていたほど。
「かわえーな、あの子」
蒼は大阪弁なのだが・・・
うん。
変換すると、旭が可愛いと言っているのだ。
葉月の死後、ここ、特攻部隊に入団した。
特攻部隊は、国に仕える部隊だが、昔、所属していたcloverは、
怪しい国の動きを裁く、国の悪い奴を排除する部隊だったので、
・・・敵側
になっている。
「今日で3年・・・、葉月・・・・。」
******
俺は、葉月だ。
ドラゴンの転送ブレスを受けて、
「こ、ここ・・・」
奈落の底
「王国!?」
ではなく王国に転送された
「三年前か・・・どうなのかな・・・cloverのみんなは」
(3)に続く。
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