4話 鍛えた成果
「んぬぬぬぬぬぬ…!!!」
現在、少女を攫ったチンピラ共と追いかけっこ中ですぞ。憲兵に知らせるという選択肢もあったのでしょうが…周りに吾輩ら以外に人はいなかったので、見失ってはいけないという判断のもと吾輩単独での特攻でございますぞ。
「ハッハハハハ!!ツイてる!ツイてるぞ!これで俺らも一攫千金、いや一攫万金かもなぁ!ハハハッハァ!!」
「浮かれんのもいいけどよぉ後ろ見ろよ!ガキが来てるぜ!?」
「あぁん?……ガチじゃねぇか!顔見られたかよぉ!?」
「まぁ思いっきり…」
「なぁっんにしてんだよお前らよぉ!!丁度路地裏だしよぉ!このガキ殺してトンズラこくとしますかぁ!!」
どうやら、まずは吾輩の口を封じるご様子。まぁそうでしょうな。吾輩も走るのには疲れてきたところですので、助かりますぞ。というか、子供1人抱えた大人くらいになら案外追いつけるものですな…。
「よぉガキぃ!すまねぇがよぉ、俺らの豊かな生活のため、死んでくれやぁ!」
「――はぁ…外道ですな。一応お聞きしますが、彼女を解放する事は可能ですかな?」
「んだコイツ気色悪ぃ…。ねぇよ!残念だがな!」
「そうですか…では仕方ありませぬな。力ずくで参りましょう!」
そう啖呵を切ったはいいものの、正直勝てる見込みはないでしょう。時間稼ぎがせいぜいといったところでしょうな。相手は大人3人。それに対しこちらは8歳が1人。絶望的ですが…、時間を稼いでどなたかが助けてくれるのを待つだけですな。
「――わりぃなガキ!死ねェ!!」
「―――ッ!!」
速い――ッ!やはり反応して何とか避けるのが精一杯…ですが!逆に言えば反応できるし避けられるという事!
「……おい、なに避けられてんだぁ?時間があるわけじゃねぇんだ。手早く行こうぜ」
「悪い。まぁ偶然だろ。次はねぇ」
また切りかかってきましたな…ですが!やはり回避だけなら容易い!このままうまくいけば憲兵が助けに来るまでの時間を稼げるのでは…!?
「おいぃ!速く殺れってんだよ!!」
「よっ。ほっ。とぉっ」
「いや…!いやいや!コイツただのガキじゃねぇ!全部紙一重で避けてきやがるっ!!」
今のところいい感じですな。そろそろ残り2人も出てきそうなのが怖いですが…。ところで、攻撃が少し単調になってきてるような…?疲れが出てきたのですかな…?
「くっ…癪だがしょうがねぇ!おい、挟むぞ!!」
「おうよ!!」
「ッ――!!誘い込まれていたのですか!」
これは不味い…。真正面から2人ならまだやりようはありましたが、挟まれると視界的にも範囲的にも厳しいですぞ…!!
あ……不味い。避ける時に間違えて後ろのやつの顔を殴ってしまいましたぞ…これで止められたりしたら…!!
「ぶべらっばぁぁぁ!!!」
「へ…」
次の瞬間、その男は奇声をあげ吹っ飛んでいたのですが……えぇ?
「これ…吾輩がぁ…?」
「――なんだ!なんなんだ!!なんっなんだよお前ぇ!!あぁぁぁぁぁ死ねぇぇぁぁぁ!!!」
……あまり調子に乗ると負けフラグみたいで嫌なのですが…。これ、勝ちましたな?
ジェイク:スピードタイプだと思いました?パワータイプです
ヤンキー(仮):一般人にしちゃ動ける部類の方々




