3話 8歳で体脂肪率とかいう概念
というわけで8歳の吾輩でございますぞ。筋肉…といえるほどのものがあるわけでは無いのですが、引き締まってはいるような…?どうなのでしょう…?
「母さん?早く行こうよ!」
「えぇちょっと待ってね…、この記事読み終わってから……」
「も〜…、どれどれ…?」
吾輩と母上は揃って新聞を覗き込みます。すると、『ロゴレア大陸で【怠惰の魔王】撃破!!』との文言が。
「へぇ…、凄いなぁ!」
「えぇほんとに。しかも倒したのは18歳の少年一行らしいわよ?もしかしたらジェイクもこれくらい強くなれたりして!」
「う〜ん、どうだろうねぇ?」
魔王というのは、吾輩が聞く限り出現するたびに莫大な被害を出す存在であり、国の戦力を全て費やして勝てるかどうか………という存在である…らしいですぞ。吾輩でそんな相手に勝てるかとなると、将来的にはともかく今は2000%くらい無理でしょうな。
「さて、読み終わったことだし、行くわよ!」
とりあえず、そんな事を考えていてもどうにもならないでしょう。と思い、吾輩は今日の行先の城下町に思考を切り替えたのですぞ。
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さて城下町に来たのですが…基本、ここへ来る目的は母上のショッピングなのです。つまり吾輩とは無縁であるはず…しかし!吾輩は何よりも城下町来訪を楽しみにしております!その理由こそ…!ヲタク心を指摘するこの中世ヨーロッパ風の街並み!ふぉーテンション上がりますぞ…!!
とか思ってふらふらしていたら迷いましたぞ。
「う〜むどうしたものですかな…。母上を呼んでみたはいいものの応答は無し…。手当たり次第探すか出口で待つべきか2つに1つ…迷いますな…。」
「あ、あのっ!」
「む?」
「えと、さっき子供を探している風の女性を見かけましたが…ご案内しましょうか…?」
呼びかけられて振り向くと、帽子を深く被ったいかにも怪しい少女がおりましたぞ。ふ〜む、これは恐らくついて行ったら誘拐されるタイプと見ましたぞ。
「あぁ、ありがとう!でも自分で行けるから、方向だけ教えてくれる?」
「え、本当に…?いかにも土地勘なさそうだけど…だ、大丈夫なんですか…?やっぱりついて行ったほうが…。」
………面倒くさいですね。いっそのこと一回離れましょうかな…。とりあえず、もう一回断ってみますか。
「いやいや―――えっ?」
「きゃ!?」
その瞬間、少女が突如やって来た…いかにもなチンピラの集団に連れ去られていました。
「たっ、助けて!」
そう叫ぶ少女の声が聞こえてきました。怪しい少女ではありますが、恐らく現在はただの誘拐の被害者。なれば―――やる事は単純ですな。
「今、助けますぞ!!」
ジェイク:8歳になりました。脳内と1人の時の口調が素で他人(ミリア含む)の前では猫被ってます。
少女:怪しい。攫われる。かわいそ。
ミリア:ジェイク探し回ってます。
今回新聞で出てきたのは、私が並行して連載してる【一般人の英雄譚】での出来事です。シリーズ化させてる事から分かる通り、同じ世界です。




