1話 筋!肉!
突然ですが、吾輩はしがないドルオタの鉄オタでございますぞ。学生の頃は周りにはキモがられておりましたが、趣味に打ち込んでいたので特に気になることもなく。自分のしたい事だけをした最高の人生を送ったと、自負しております。
ですが、じゃあ死んでもいいというわけでもないと思うのですぞ。
というのも、実は吾輩、トラックに轢かれて生死の境にあるのです。死にそうなくらい痛いのですが根性で目を空けますと、慌てて逃げていく男が目に入りました。………普通に殺意芽生えましたぞ。
「おい!!誰かっ!救急車を呼んでくれ!俺が何とか延命する…っ!!」
おっと、お優しい御仁もおったのですな。この世界もまだまだ捨てたものではない…ということでしょうか。というか、吾輩人に心配してもらったの生まれて初めてかもしれませんな。思えば、誰からも好かれていなかったのでは…?おっと、都合の良い走馬灯ですな。ちょうど高校時代の風景が…
『おぉ〜い、こっち見てくんじゃね〜よ?キモいんだけど〜ww』
『ふへっ…す、すいませ…。』
『おいおい、流石にそれはないだろ。言い過ぎだぞ?』
『きゃー!アキラ君優しい〜♡』
…………何とは言いませんが殺意が芽生えましたぞ。はてさて、この筋肉野郎の何がいいのやら…。む?筋肉…
もしやとは思いますが、筋肉があれば吾輩助かったのでは!?それにそれに、筋肉があればコイツのようにモテていたのでは!?なんなら俳優になってアイドルと結婚…なんてことも…!?もしやもしや、筋肉があれば何でもできるのでは!?
―――決めましたぞ!吾輩に次の人生があれば、限界まで鍛えてみせましょ……あ、ヤバいこれ死ぬ
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「ほら!産まれましたよ、元気な男の子です!!」
目を開けると、吾輩の身体は縮んでおりました。それと周囲の会話から察するに…うむ。
転生ってマジであったんですな…。
主人公:この時点では特に言うことなし。強いて言うなら見れば分かると思いますが凄まじいバカです。享年22歳。意外と若いでしょ
アキラ:陰キャに優しいタイプの陽キャです。もうほぼ聖人。ただ痴情のもつれで昼ドラ展開引き起こしますが、それはまた別の話。
ギャル(仮):昼ドラ展開のドロドロ担当です。意外と純情。




