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幕間 本題はここから

 ―――…と、まあ、前置きとしてはこんなものだろうか。


 え? これでまだ前置きかって? 何を言っている。本題はここからだぞ。


 これから物語は最大の佳境を迎えることになる。

 トイレに行きたいのなら、今のうちに済ませておくことをおススメしよう。ここからは一気に目が離せなくなるからな。


 何だって? ここまでも十分目が離せなかった?

 おいおい、バカ言ってもらっちゃ困る。

 いくら俺の話が君を夢中にさせる程上手いからって、それはさすがに誉め過ぎというものだ。


 何? え?

 ……ああ、先程も話の途中で言ったが、俺の耳は自分に都合のいいようにできている。君が今言った言葉は俺には全く聞こえていない。


 さて―――。

 君も既に知っている通り、俺はこのあとの週末、めいちゃんと誰もが羨むような甘いデートに出かけた。実は、そこで起きた出来事にこそ、俺が今こうしてこんな話を君にしようと思った理由がある。


 うん? 君のその顔、まるで何が起こった分かっているとでも言いたげだな。

 だがしかし、君のその想像は恐らく一〇〇パーセント外れている。


 自分の秘密を口走ってめいちゃんにフラれたんじゃないかって?

 なんてことを言い出すんだ君は! とんでもなく恐ろしい奴だな! そんなわけが無いだろう! 俺とめいちゃんは地球上のどんなカップルよりも仲睦まじいのだぞ!


 先に言っておくが、デートはもちろん最後まで楽しんだ。

 問題の事柄は、それとは全く違う角度からやって来たのだ。


 その一歩手前から、話を再開しよう―――。


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