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手紙

作者: 紅坂 椿

・こちらはとても短いお話となっております。また、アクセント程度にホラーを入れておりますので、ご注意ください。

拝啓、「  」君へ


 この手紙は届きましたか?今時、メールでもいいけれど、今回は手紙を書こうと思います。私はあなたが得意などれもが苦手なので、こっちの方が上手く伝えられると思うからです。

 先日、こっそりけれど大事に育てていた花が踏みにじられていました。相手はよく顔を知っていた人でした。どうしてそんなことをしたのか、そう尋ねると、時間がなかったから踏んでしまったそうです。相手はとても悲しそうに、辛そうにしているので、その答えを受け入れることにしました。すると、その相手から新しい種を貰いました。きっとそれの代わりになると言わんばかりにこちらを見つめていたので、私の悲しみを感じて言ってくれたのであろうと、それを受け取りました。

 相手は満足そうに帰っていきました。

 しかし私には、海のような心はありません。波のように流せません。むしろ人間らしく、黒い部分だってあるのです。相手の勝手で私は酷く傷つきました。大事にしていたことはその人も薄々でも感じていたと知っています。それなのに、新しいものがなにの代わりになるというのでしょうか?あの種だって、色んな女にあげているものと同じでしょう。そんなものが私が望んでいるというのでしょうか?

 なので私は種を隠すことにしました。相手に見えない場所で、踏みにじられた花と共に。その後の選択肢は私にあると思うのです。そして同時に、その相手を困らせてやりたいとも思いました。その選択肢も私にありますよね?


『   』より


すさまじい怒りを感じた手紙を机に投げた。こんなものを送ってくるなんてどういうつもりだ?

木造の我が家の階段が小さく悲鳴を上げた。親父か?深夜の2時だろ、寝ぼけてんのか

ポスターが貼ってある引き戸がゆっくりと開いていく。まさかお袋か?

ジワリと手が濡れ、熱が引いていく感覚がした

肌寒いような夜風がそこに立つ女の髪を揺らした「あ・・・えっ、なん・・で・・・」

女は笑っていた。別れた時と同じ顔で、俺が使っていたバットを持ちながら

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