桜木の修行 顛末 その110
俺は夢を見て居た。青木ヶ原の樹海にボーグが現れたのだ。
「抵抗は無意味だ」
彼等は、各々がフォースフィールドを張って、こちらの攻撃を無効にして来る。
「コンピュータ! フェザー銃の周波数をランダムに変えろ!」
俺は叫んで、一体ずつ、確実に倒して……。
目が覚めた。
「もう時期八王子よ。うなされて居たけど大丈夫?」
「試験にでも落ちた夢を見て居たの?」
瀬戸山さんが悪い顔をして笑う。
「葉月と結婚した夢を見て居たのさ」
「なんでよ! それでどうしてうなされるのよ」
俺達は、八王子で乗り換えた。
翌日、機械科に行って鉄パイプを1m20cmで切って貰った。
あっという間にパイプの外側にネジを切って、エンドキャップにボルトを止められるようにして、中に鉛を流し込んでくれた。非常に器用な連中だ。
端の方を30cm程に革のテープを巻いて、素振り用鉄パイプが出来た。
これを4本作ってもらい、桜木達に配った。
「これで素振りをしておけよ。筋力を付けないと、ゴブリンも倒せないぞ」
「栃原先輩も、魔法だけじゃなく、物理的にも倒せるようにならないと、魔力切れを起こしますよ」
一応宿題を出しておいたが、もう期末テストが迫って来ているのだ。
それでも、彼等は用事のない日は剣道部に通っていたらしい。
ブックマークと高評価をありがとうございます。
やる気が出てきます。
頑張って新作を書きます。