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サイゴヒーロー ~魔を狩る人~  作者: 古蘭佐
第三章 アニタのヒミツ
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第四十六.五話 『その後』

北条玲の行方は?

 A&E研究所遠くない森。


 小さな女の子が、頑張って小山を登って、二人の若い猟魔人と黄金髑髏との戦いを観賞し始める。


 しばらくしたら、後ろの暗闇から一人の男がやってくる。


「アンディのやつ、結局失敗したか」


「失敗?僕を見てまだ失敗といえる?」


「じゃあ、なぜあの司馬という子娘は元に戻れたのか?」


「彼女は特別よ。脳が異常発達して余分の記憶を完全におさめたか、あるいは強い精神力で他人の記憶で自分の人格が削除されることを抵抗したのか。あるいはその両方……」


「なるほど。納得、としておこう。今回はよく頑張った、ちゃんとボーナス出すよ。今度祈るとき、もうちょっと高級なロウソクや絨毯を使えそうだ」


「イオガンルブン教を侮辱する気か?」


「いやいやとんでもない。わたしは信仰自由派だからね。それにしても、なぜこんな小娘を選んだ?あの黒人のほうが使いやすくない?」


「仕方ないんだよ。あの時の状況じゃ、あのロイをB1にまで連れて記憶移植はできなかった」


「まあ、それもそうか。いまの体も悪くない。かわいい。でも、未成年者違法雇用と訴えたら困るんだがな」


「やかましいな。これは欲しいだろう」


 北条玲は、あるディスクを男に渡す。


「彼らの研究資料は全部この中にある。ただ、逃げ出すときぶつかったから、物理的にデータ破損はあるかもしれないよ」


「ああ、知ってる。データ修復しても、中にはあなたにかかわるデータがないよね。イーサン君」


「イーサンはもう死んだ。今日から、ぼく、あたしは北条玲よ」


「わかった。では、女として生まれ変わった人生を楽しみながら、ちゃんと働けよ。北条玲ちゃん」


 といったら、男は再び暗闇に溶かして消える。


 会話している間で、銀髪の猟魔人は黄金髑髏に勝った。悲しい絶叫の中、髑髏は炎に呑まれ、そして消えていく。


 北条玲は目を閉じ、深呼吸する。


「イオガンルブン教、か……」


果たして、北条玲は一体何をたくらんだのか。A&E研究所の物語は一旦終了。次はもっと面白いストーリーだ。

次回を待て!

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