剣鬼の歌
ウォウウォウウォウウォウ
イェイイェイイェイイェイ
ウォウウォウウォウウォウ
イェイイェイイェイイェイ
俺は剣鬼ぃフェルナンドぉぉぉ
無尽流のぉ剣術使いぃぃぃ
斬り捨て御免と言うけれどぉぉぉ
斬れないものだってあるのさぁぁぁ
それは何か
それは何か
ウォウウォウウォウウォウ
イェイイェイイェイイェイ
俺の敵はどこにもいなぁいぃぃぃ
それはぁ俺が斬り捨てたからぁぁぁ
俺の敵はすぐに増えるぅぅぅ
それはぁ俺が斬りまくるからぁぁぁ
一人の敵をぉぉぉ
二回斬ったらぁぁぁ
四個になってたよぉぉぉ
それならぁぁぁ
四回斬ったらぁぁぁ
何個になるのかなぁぁぁ
ウォウウォウウォウウォウ
イェイイェイイェイイェイ………………
木と植物の神トールカンより『剣神』を名乗るように言われつつも、自分には荷が勝ちすぎていると固辞した『剣鬼』ことフェルナンド・モンタギューについてとある吟遊詩人が歌ったものです。
その歌について、主人公カースはこう言っております。
『最低の歌詞だ……
私が以前聴いた剣鬼の歌はもっとストーリー性に富み、曲だってきれいだった。これじゃあまるで先生は殺人狂じゃないか……
せっかく激しくていい曲だったのに台無しだ。でも酒場は盛り上がっている…』
そして吟遊詩人にこう言い放ちました。
「最低だ……ちっともフェルナンド先生らしくない。二度と歌うな。でも曲は良かったから歌詞を変えれば歌ってもいい。辺境伯家の放蕩三男の歌なんかピッタリだろうな。」
そんな感じで吟遊詩人にダメ出しをしております。
大河の上流の港町ハバンの夜の出来事でした。
港町の夜
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完結しておいて、舌の根も乾かぬうちに抜けを発見してしまいました。
今度こそもうないと思うんです。
いせきん愛読者の方々、もうないですよね?
今度こそしばしのお別れってことで。
お名残惜しゅうございますが、永の暇をいただきます。
それでは、これにて!