第一章4 〈中央ボス会議〉
風の噂とは、たいていそんなものである。
疲れて寝たその日、記憶からなくなっていたが、朝、起きて二人と話して冷静なった瞬間、俺は全てを思い出した。忘れていたボス攻略会議の存在を……「完全にやったやん、」そう言って俺は、町の中央にある掲示板に向かって走った。
<十分後>
帰ってきた俺に対し、二人は、「ボスの名前は?」「どんな攻撃です?」「……え、」「実は……さ」と前置きをして、一日間違えていたことを話した。すると二人は、笑って、よかったじゃないですか……と笑っていた。それを見て戸惑っていた俺の手をランクスは取って、「さて、時間余りましたし遊びに行きますか。」「いいですです。」「……え?、俺限界なんだけど」「……何が?、行くわよ」「……」女子怖すぎるだろ
<午後五時・アンゴラ村、中央広場>
「……これより中央ボス攻略会議を始める。」
リーダーブラクスの一言により、最初のボス攻略会議が始まった。会議に来たのは、四十人、平均LVは二十八 現時点の最上位級のプレイヤー達が集まったと言う事だろう。
「……ボスの名はダグラスブラックウッド、HPバーは、通常ボスと違い四本……」とこれまで分かった情報を話した。
「武器の種類は……?」という質問にブラクスは、「テストプレイをしていた人の情報だが武器は両手剣HPバーの一本目が消滅すると擬人化し、攻撃してくるらしい「……両手剣か、……」「予想外だったんですか?」「いや……そうでもないけど厄介だなーって」「……どこらへんがです?」「……両手剣は、攻撃力が強いし近接系、技も多種多様、相手にしたくない敵ナンバーワンかな」「近づきづらくて、多種多様……そんなボスが最初のしかも中ボスなんて……」そんなたわいもない会話してる間に会議は終わった。「ボス攻略は二日後とする、解散」ブラクスの一言で会議は終了した。
<二日後>
この二日間で手に入れた長剣ウィークソードを装備し部屋を出た。
<午前九時>
攻略開始時刻、一時間前に宿をでた。「フワァ」可愛らしいあくびを漏らした俺に」二人は、「眠そうだね、」「昨日ちゃんと眠れなかったみたいです……ね」「誰のせいだよ……」二日間、一緒に行動して分かったっ事だが、こいつら二人は、寝相が悪い、いや悪すぎる。そのため、俺は、限界を超えた。限界を超えようが超えまいが眠いんだけどね。
<午前十時>
これから一緒に攻略する仲間達が集合し始めてのボス攻略戦はリーダーのこの一言で始まりを迎えた。「全員生きて帰ろう」
第一大陸・第一島・中央ボス攻略 四十八人(定員)