第一章28〈ライストレイス攻防戦3りょうの反撃〉
<十一時>
丸三日間が経ち、革命軍、ライストレイス軍(帝国軍)共に全体の半数以上の死傷者を出し、戦闘の維持が不可能になっていた。事実上の戦闘の終結となっていたその戦場に……″戦帝″マルスが登場した。「……地獄の底から帰ってきたよ」と話して、
<同刻>
「五神さん……」「どうした……」「マルスが、戦帝が、……戦場に……」「……」「出せる仲間は?」「……全師団が負傷、第六、第四に関しては壊滅、師団長クラス以外マルスとは戦えません、現状戦える人間は……いないです。「……」「え?嘘でしょ?」「……何があった?」「総師団長が……」「龍弥がどうした。」「マルスとの前に出て、戦うようです。」「……ハハッ、あいつらしい……」「……失礼ですが、大丈夫なんですか?」「……アイツは、かつて……いや、今も第二世代ナンバー2だろう。だから……勝さ絶対にな」
<同刻>
「ハァハァ……」荒い息を吐きながら″戦場の英雄″もまた地獄の底から帰ってきた。
<同刻>
「……その腕……」「あぁ……これか、りょうにやられちまってなぁ」「……そうか」「責任取ってくれよ」「無理じゃの、取ったところで意味がない……お前はここで殺す。」「……やってみろよ」そう言い切ると、マルスはりょうによって切り落とされた左腕に付けた、銃を龍弥に向けた。「銀板破撃口・炎打裂」「遅いな、……黒糸・殺」
糸が絡まり、体勢を崩したが、「戦帝神速脚・鳳凰」と放った。「攻撃を喰らって判断ミスったな……戦帝」と言い、龍弥は「赫神糸神牙射「バカガーー」「熱波滅却と放ち全ての糸を焼き切り、「王手だ。」と荒い息をあげ、マルスは、龍弥の頭に銃口を突きつけた。「誰に言ってるんだ?負けるのはお前だ……そうだろ……りょう」「はいっ……」と言い俺は、一瞬でマルスとの間合いを詰め無防備な腹に剣を刺した。「ガフッ……」大きく血を吐いた後、「ハハッ」と笑うと、「やっぱり、生きてたか……でもなぁ……君は勝てないよ」
「……いや、勝てるさ」腹から剣を抜くと「時空神炎牙ノ型・八ノ太刀 時天 炎神一断・死承」と放った。だが、マルスはその一撃を防いだ。「いやー流石に今のはやばかった……でも当たってない」と言うと、俺に銃口を向けた。防御が間に合わない、最悪の未来が脳内を駆け回る中、その一撃は放たれた。「暴熱焼滅「……ガハッ……ハァ」傷が開いたのか、血が噴き出し、止まらなかった。血ですべりこけそうになるのを耐え、間合いを詰めた瞬間、「さぁ終わりだ。」とそう言ってマルスは語り始めた。「この技はね先々代が作った技だ、″最悪の世代″と称される、第二世代が作った人を殺す為の技、第二世代(最悪の世代)さえ禁術として固く禁じた。技だ……喰らえ、人智を超えた技を……」「……止めろ」と龍弥が叫ぶ中、「実行」と言い、"神技"と称されるその技を放った。「戦神承天業神剣弾・千天承」
空から放たれた剣、その全てが帝剣であり地に触れた瞬間、爆発すると言う代物であった。地形を変えてしまう程の威力を持つこの技を、人智を超えた技、"神技"(じんぎ)とし該当する全ての技を禁忌とした。
「……ハァ古い技を、」と話し、「生きてるやつ、全員分用意できるか分からんが、」と言い、フルガード(完全防御)を使った。
<二十分後>
「ハハッ、流石に死んだだろ」ライストレイス要塞が崩壊し、がれきの山となっていた。
りょうの死は……あきらかだったはずだった。
「……何を言ってんだ?死ぬわけないだろ」「は?……」「フーッ」と大きく息を吐き、「時空神剣炎牙ノ型 奥義 時天 炎焔暁月
「なんだ……これ」「その火は消える事ないよ、死ぬまでね」「誰だお前……」「あーやっぱり君クラスだと分かるのか」「……オーラが、迫力が、威圧が……全てにおいて違う」「なるほどね……可愛い後輩の為に帰ってきたかつての英雄だよ、君と言う強敵を倒す為に、少し体を借りたんだ。」と話すと「時空神剣 奥義 時天 炎魔鳳凰」と放った。一部始終を見た龍弥は泣いていた。「また会えるなんて」「見覚えあると思ったらお前自三郎じゃねえか、立派になったな」「……はいっ、今は龍弥として時の力継承者の育成をしています」「……そうか、……こいつちゃんとしてやれ……もしかしたら俺よりも強くなる。」「……分かりました。」
午後二時 ライストレイス攻防戦 終結
死者数 革命軍八十名
帝国軍千八百名
合計三千人強
※民間人含む
こうして……第五島最大最悪の戦いは終結した。
そして物語は……次なる舞台へ向かう。




