第一章2 〈セブンズ・アイランド〉
"七つの大陸"を冒険するRPGゲームセブンズ・アイランドの、最大の強みは?と言う質問に、制作元のセブアイ社・社長 緑川 真は、質問に質問で返した。「ゲームと、現実の違いってなんだと思いますか?」
「……えっと、そうですね、」リポーターは、戸惑いながらも百点の回答をした、「歩行、視覚、聴覚、嗅覚………全てにおいて違うと思うのですが。」その解答に気を良くしたのかも知れない、セブアイ社 社長 真は「………たしかに、そうですね。今あげて貰った。全て、の違い………現在 現実でしか出来ないと思われているものですが、もし出来たらと思いませんか?」と話した社長は、続けて
………不可能を可能にするその技術を私は、RPGゲームセブンズ・アイランドに盛り込みました。それが最大の強みです。」「……技術の名前と言うのは、」「……ク―ヘン理論により構築されたアルゴリズムから作ったものなので、我々は、これをRKA技術と仮称しています。」「RKA技術ですか……」「はい、この技術は、社外秘なので説明は割愛しますが、ゲームの根幹アルペジオアルゴリズム(システム)を支える、イテシューオーダ(総合データ)に使っております。(RKA技術)
そんな話しをした、社長は、最後にと言って
「…………このゲームは、未完成の状態です。プレイヤーの心情、戦い方、行動、etc……その全て、この世界は、新たに構築され………完成に近ずきます。
未完成のゲームを完成させるピースは、君達だ。」と話しインタビューは終わった。
<一か月後>
「……バンッ」銃が放たれた合計二発の弾が、真の頭と心臓を貫いた。即死である。
その現場を見た彼女は、「……ありがと」とたった一言呟いた。
「……ハァ、これが人を殺すって事か」人を殺した高揚感と、背徳感にさいなまれ中の優也に対し、少女は、「君は、君には大仕事がある、”次の世界”に行くべき人類を選別するんだ。」「……わかってるさ……」
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そんなゲームだったからだろうか?、楽しいはずのゲームは、
※インタビューを聞いた個人の感想
真逆の………死と隣合わせの選別となった。
これが後に言う、セブンズ事件への顛末である。
人が介入せず、Alのみで世界を保全する。(アルペジオアルゴリズムによって)
人が全く介入しないで最後の選別が始まった。
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「……どこだ?ここ……」目が覚めた後、俺は、異世界にいた。勘違い等ではないだろう。
ファンタジーな装いを見せるその世界は、現実のものぽくなかった。それを見て、時間が経つ程「……俺、異世界へ転生した?」と考えるようになった。そう思わせる程の迫力だった。
この世界がセブンズ・アイランドだと分かったのは、右上に見えたHPバーからだった。"ゲーム"だと分かり、そこからセブンズ・アイランドへと繋がるまでに時間は、かからなかった。
歩いていると、始まりの街らしき場所に着いた。
他にもそこには、たくさんの人が居た。
ただどこかおかしかった。キャラクリが下手で変な顔とかの話じゃない、
明らかにゲームをしないような人達がそこにいっぱいいたのだ。もしあれがキャラクリなのだとしたら"天才"が過ぎる…………
そんな疑念や疑問が、増える中そんな疑問の答えを知っている存在が出現した。
その男はこの状況下において唯一この世界に外部からアクセスできる人物「………ようこそ、私の世界に………」GMは出現すると、自身をセブンズ・アイランドの公式キャラ……セブアイ君、を名乗った。「この世界にいる全ての人間をここに転送した。全ての人間だ。」「は?」怒り等も起きない、ただ、一つの疑問が解けた。
「………意味が分からねぇ……早くここから出しやがれ………仕事途中だったんだ」大きく響いた声の主は、人をかき分けセブアイの元に向かった。それを見てセブアイは、全プレイヤーに向け……「時間もない、この世界の絶対的なルールを話して終わりにしよう。この世界での、HPの消滅は、この世界からの永久退場………つまり現実での死を意味する。"蘇生"などは、ない。ゼロになった瞬間……君達の身体は、消滅する。………
なんで……こんな事を、と思った者もいるだろう……理解されるつもりは、ないが………私の目的は、達成した。………では、最後にクリア条件を話そう。表裏世界の大守護神獣の討伐後空の玉座に座ることで全クリとする。クリア報酬は、もちろん"現実世界"への帰還だ。プレイヤー諸君には、クリアを目指して頑張ってもらいたいでは、また会おう。…………」そう言って、消滅した。
その瞬間………約三百万人のプレイヤーは、二つに別れた。そのほとんどが、前者となった。始まりの街にて絶望をする者
ちなみに後者は、………ゲームクリアを目指して……始まりの街を出るだった。
俺は、………後者を選んだ。なぜなら……レベルをあげるためである。
レベルを効率よくあげるためには、狩場を手に入れるしかない……そう考えたら……足が動いた。
後に、この事件を書いた本によって分かる事だが、後者を選んだのは、約十万人だったらしい。
この中に、トッププレイヤーとなる者達がいる事は言うまでもない。
<二時間後>
二つの村を踏破し、俺は苦い液体、回復薬を飲みながら、足を進めた。絶望的な状況に信頼できるのは、自分のレベルが上がり自身が強くなるという安心感だけだった。
「……やっぱり信頼できるの自分だけだわ、」とソロで動く事をイキっていた。
そんな俺だが、たった2時間でもう人が死んでいる事を知り、考え方を改めた。
「なぁ、何でお前が死んでるんだよ、ガルチャーナ(朝倉美園)」
自然に涙が溢れた。
本日改変2話になります流石に眠いのでこれが最後になりますすみません。
前話同様、前話に合わせる為の改変となります。
前回までの改稿では、前原さんとしていた朝倉ですが、この後登場する場所がなかった為今回の改稿で、この時点での退場という形を取ることにしました。
これにより、今後の主人公の考え方が少し変わる事になります。キャラを殺す事は、実に大変でしんどいですが、それによって他のキャラが輝くので大切なことだと考えています。
朝倉が何故死んだのかは、必ず書くつもりなので、待っていてください。