第一章20〈城塞を壊すコツ〉
「ねぇ……りょう君、りょう君は、ここを出たら、どうするの?」
「俺は、……多分」俺は、最近変な夢を見る、夢なのか実際に起こった事なのか分からないが、……俺がキオクを取り戻している兆候なのかもしれない。まぁ実際どうなるのかわからないけど……
ラクトレオイン城を落とした。俺達を待っていたのは、帝国軍の反撃だった。
時神龍弥が言うには、帝国軍の残る要塞は三つ、城は五つもあり、戦力は八十万……今のままでも厳しいが、帝国にはさらに強い七武帝と呼ばれる存在がおり、″宣戦布告″した今、こいつらが来る可能性があるらしい……
一人で五十万人の戦力を持つと言われるらしい七武帝、……一人ならギリ、二人なら全滅だ……と声を大きくして話した。
<五日後>
残る要塞、三つを攻略するための作戦、大規模同時作戦がはじまった。
{サウンドレイス要塞、要塞長はドルグレイ、兵力は八万、……いけるかお前ら……」と龍弥の弟で革命軍最高戦力″四天裂光神将″の一人であり、精鋭部隊エンデストの時神空牙が、俺達に問いた。「……いけます。」俺がそう答えると、他の仲間達も追従するように声をあげた。
第三島から来たという空牙は、「兄貴、いけるみたいだから、俺もう一個の方倒してくるわ」「……人数は?」「二十人」「……分かった任せた。」
<翌日>
帝国領・第五島・エリア9サウンドレイス要塞への攻撃作戦が始まった。
右、左、中央の三つに分かれ、攻撃を開始した。すると、要塞長ドルグレイは、帝具を使う、″帝具使い″を放った。
「フフッ……これでだいぶ削れるだろう」と不気味な笑みを浮かべで、
「……前方は任せた、ギル」「……おう、リーダー」とかつての仲間に前を任せ、俺は、周囲から襲ってくる敵を倒していった。「……キィン、」鈍い音がして振り返ると、男が、ギルの一撃を防いでいた。「嘘だろ……こいつ防ぎやがった。」「重いな、……でもまだ弱い、俺は殺せない」要塞長が放った帝具使いの一人、氷結空剣、アイスプレッシャーを使う男は攻撃を放ってきた。
「大丈夫か、ギル」「あぁ大丈夫……」「よし……反撃だ。」と言い俺は、剣を持つ右手に力を込め「時空神剣・六ノ太刀 時天・心頭一断」と放つが、男はそれを防ぎ、逆に好機と技を放った。「氷結ノ光裂」とその技を寸前のところで避け、俺は″神速″と叫び、……間合いを詰め「炎牙ノ型・六ノ太刀・時天 炎牙無双」と放った。「……何をした、」早すぎて何をしたのかわからなかったらしく……男は聞いてきた。「……神速、正確にはクロック・ステップ(時の跳躍)、右足に力を込め、勢いよく走り、奥義、時空天断を放つ、その瞬間時が止まるため、時間にずれが生じる。だから、目の前にいるのが気づかない……俺の必殺技さ」「……クロック・ステップか、そんなの使われたら勝てる気がしない……」と言った男は、「最後にこんな強い奴と戦えてよかった。……さぁ殺してくれ、負けた今、帝国に戻るつもりはねぇ……今ここで殺してほしい、悪は死ぬべきだろ……」「……分かった殺すよ、」「オイッ……それはやりすぎ、じゃ……」「戦場なんだ、そんな甘い事言える世の中じゃない……と一喝し「名前だけ教えてくれ……」と話した。「俺の名前か、……山石将悟だ。」と名前を聞いた俺は、「……九ノ太刀・時天 神刃創滅」と放ったすると、「……ありがとう」と一言残して、息絶えた。
「……行くよ、先に行かないと」「あぁ……」「じゃあな、将悟」
<サウンドレイス中央・管理室>
「……クソッ」と机を叩き、声を荒らげたミグルは、「アレもってこいと部下に指示を出した。
剣にはランクがある、神が作り出した″神器″、人が作り出した武器の最高位、″帝器″、黒器、鉄器と四つのランクがある……そんなランクから離れた存在の武器達を、神話兵器と呼ばれる武器の一つ、″戦神武装″(ウォールレウンズ)の殲滅剣ウォーレスト・ブレイングを鞘にしまい、サウンドレイス最高戦力 ″五空節″を率いて、副要塞長・ミグルは侵入者の一掃を試みた。




