第一章9 〈時の剣士 〉
十年前、帝国史上最大の革命が起きた。その革命の名は第一次帝都革命戦争と呼ばれる。史上初めて、帝国本領での決戦となった。二千年以上栄華を誇る、帝国を追い詰めたが、勝利とはならなかった。
この村 には、そんな "戦いの英雄”が残した、剣があった。「……裂空、お前の残したこの剣を渡すときが来たみたいだ。」とロネッタは旧友に問うのだった。
<同刻>
「……嘘だろ、そんな剣で?」「……」「片手剣・単発技クイック・ブレイク」「う……ウァァァァァァァァ、腕が、俺の腕がァァァァ」と血を流し痛みから悶絶していた。その男の首を落とした。「今、楽にしてやるよ」
<同刻>
「あの子強いな、」「たたきます?、先輩」「いや……たぶん二人ぐらいみちずれにされる。いいや無傷で帰りたい。」「……分かりました。」「さて、帝国にかえろう」
<三十分後>
「……よかったぁ……」泣きながらソラニは近づいてきた。そんなソラニのおかげで俺は正気に戻れた。
「すまなかった」「……」「旅人にけがをさせた。村長として謝らせてくれ」そう言うと、村長を含め、六人がぐらいが土下座した。その中にはミラクの妻もいた。
「え……どうしたら」
「本当は、君みたいな子を戦争に巻き込みたくはなかった。でも、君は″その名″を持っている。宿命なのかもしれない……」と言うと、ミラクは立ち上がり、剣を渡した。「持てるか?」と言われ持った剣が俺の運命を決める事をこの時は少なくても知らなかった。
「この剣は?」「……時空神剣、かつて天破戦争で使われ、十年前の革命でも使われた。最強の剣だ。」「……そんな剣をどうして」「……持てたからだ。」「……」「その剣は、″時の力″を持つ者しかもてない……つまり、お前は、この剣を持つ資格がある。」
「最後に一つ聞く、お前は、……」最後の質問に俺は、「俺は、……仲間を守り続けるよ、この力で……」とはなした。
この言葉が、この誓いが俺を蝕む事となる。
「そうか、ならいい」と話したロネッタは俺に一つの地図を渡した。
「これは?……」「帝国に反抗する組織・革命軍のアジトのある場所に行くための地図だ。」
その地図をもらい俺は、「ありがとう」と言って、
翌日誰も起きる前に村を出た。
「……やっぱり、行きましたね」「あぁ……そうだな」「本当は言ってほしくなかったの?」「当たりまえだ。若者が戦いに出てほしくない」「……だいぶおじさんになったなお前」「……お前もその中に入ってるからな」「……若者なんかじゃないよ、……私はあなたよりも生きてるもの、」「……一つ教えてくれ、俺は死ぬのか?」
「……人はいつか、死ぬ、当たり前の事だろう。ただ、少なくても私の言うとおりにすれば、長生きできるよ……」「……そうか」
「三日後ここに、第三支部の小隊が来る、それまでに生きたかったら逃げな……」
「……分かった。」と話し、西方の国を目指した。
「よっと、……よかったの?」「あぁ」「泣いてる?」「泣いているわけが、……」ハンカチを渡して、優也は、「″トップ″が呼んでる、今回、少し動き過ぎたかもね。」「……そう……だね、もう少し自制するべきだった。でも、」「分かるよ……まぁ俺は、身内もうこの世にいないからどうでもいいんだけど……さて、道草食い過ぎた。……行くよ」「あぁ……」




