大食は海外では責められることは少ないようです
今回は7つの大罪をテーマに徒然に書いてみようシリーズです。
大食とは,「食べ過ぎ。過度に食欲を満たすこと。むさぼり食うこと」を示します。
この罪はヤハウェという旧約聖書に出てくる唯一神が、『大酒を飲む者や,肉をむさぼり食う者の間に入ってはならない。大酒飲みや貪欲な者は窮乏に陥るからである』と諭したという話であり、神のみ子イエス・キリストも「食べ過ぎや飲み過ぎのためにあなたがたの心が押しひしがれないよう,自分自身に注意を払いなさい」と言っています。
しかしながら、世界的にみて大食の罪の食の方は無視されています。過度の飲酒については罪としてレッテルを貼っていることが多いです。まあ、潰れるまで飲んでしまうのは日本人の悪いところなのですが……
大食いのイメージはデブ。デブと言えば悪口。日本において、「ハゲ・デブ・チビ」という結構きびしい悪口があります。ビジネスの世界でも欧米で出世する人にはデブは少ないという事がビジネス界隈でも噂され、日本でもダイエットが一大産業になっています。とはいえ、とある国の大統領も別に痩せているわけではありません。
先に結論を言いますと、日本人は欧米人から痩せすぎていると思われています。男性も女性もそうなのですが基本的に「美」の考え方が違います。
まず、男性の話をいうと、いわゆる体重が重いことは全く問題視されていません。問題視されるのは元狩猟民族としてのセクシーさがあるかどうかです。ビジネスにおいて仕事ができる人は、ひたすら鍛えます。特に胸板が厚い状態を作る事が最高とされています。分厚い胸板があれば少々お腹が出ていても問題ありません。逆に鍛えまくっているのでお腹が目立たないのです。分厚い胸板、ぶっとい腕、丸太のような脚……自分の体をコントロールできているということが重要で、女性にセクシーに思われることに余念がありません。
少し話をそらしますが、ハゲはどうでしょうか? これも欧米では全く気にされません。逆にハゲている方がセクシーだという女性もいます(特にフランス)。逆にハゲを最も気にするのは韓国です。韓国に出張に行ったときに韓国でハゲている人がいなくてビックリしたので調べたのですがカツラの文化があるようです。韓国は今でこそLGやサムソンで有名ですが、一昔前はカツラの輸出が世界一だったようです。
では、チビはどうなのでしょうか? これは悲しい話ですが、ビジネスの世界でもチビの出世する率は低いとの事……基本的に狩猟民族の考え方のようです。差別のない世界といっておきながら、こういう事があったりします。逆にいうと大きくなる必要があったから欧米人は沢山食べるのかなぁと思います。(お酒では身長は伸びませんし……)
ただ、世界の成功者に背の低い人がいないかというと、そういうわけではありません。かのナポレオンは背が低かったといわれています。コンプレックスをバネに頑張る方もいますので、出世という道では難しいかもしれませんが、成功者という意味では身長は関係ないかもしれません。
次に女性の話題に行きましょう。女性については「くびれ」がセクシーだと言われています。そして何よりも大きなお尻が必要となります。そして、なんとかしてお尻を大きくして魅力的に見せようとします。お尻が小さいことを悩み、お尻の整形手術をする人がいるぐらいです。そう考えればわかると思いますが、日本人の痩せはマッチ棒のようなもので、くびれもないためセクシーだと思わないようです。お尻を大きくするためには運動だけではだめで大量の動物性たんぱく質が必要だと言われています。欧米女性はお尻を大きくするため沢山食べるのかもしれません。
だからといって、大食をしましょうという意味ではありません。ご存じの通り世界の3人に1人が過体重でといわれ、10人に1人は肥満だと言われています。体重に関連する死因のトップ5は、心血管疾患、糖尿病、腎臓病、ガン、筋骨格障害と言われています。これらの原因はジャンクフードの食べ過ぎが起因となっているといわれています。なので、ありきたりですが、ジャンクフードではなく肉野菜穀物をたくさん取り、食べた分だけ運動をするのが健康によいという事だと思います。あと、体の水分が足りなくなると血管が病気になりやすくなるので、水分補給はこまめに行った方が良いです。
せっかく肥満の話がでましたので、肥満大国と言われている国はどこになるかを調べてみました。
(WHO調べ:http://top10.sakura.ne.jp/WHO-WHOSIS-000010R.html)
1ナウル
2クック諸島
3トンガ
4サモア独立国
5パラオ
6マーシャル諸島
7キリバス
8クウェート
9ミクロネシア連邦
10セントクリストファー・ネイビス
11サウジアラビア
12バハマ
13ベリーズ
14エジプト
15ヨルダン
16アラブ首長国連邦
17南アフリカ
18バルバドス
19カタール
20メキシコ
21バーレーン
22ソロモン諸島
23フィジー
24アメリカ
上位の島国や南アフリカ、クエートでは、女性の魅力がふっくらしている事になりますので、この傾向が大きいようです。次に中東が多いのですが、中東では女性は肌を晒すことが許されておらず、基本的に女性はほとんど運動をしないとの事です。運動をしないのですから太りそうです。
また、エジプトが上位にいるのはエジプト人の10人に1人は一日に5本以上の炭酸飲料の缶ジュースを飲んでいるからと言われています。糖尿病一直線になりそうです。
宗教観が異なる場所はともかく、イスラム教はコーランにおいて節度を守り中庸であるよう心がけ、飲食をしてもよいが暴飲暴食をやめる事を唱えていますから、肥満が多いことはとても不思議な気がします。やはり運動をする環境でないことがダメなのかもしれません。
私も体重については気にするようにしています。結論としてカロリー計算における収入と支出の関係に落ち着くと思っていますので、摂取カロリー総量を気にすると意外と太りません。
ただし、栄養価をバランス良くしておかないとカロリーの問題ではなく栄養素不足になり、病気になりますので極端なダイエットは良くないようです。
今回はまとまらない感じですが、昔から健康のために食べ過ぎはよくないといっているのは、時代背景も含め理由があったのだと思います。そういう意味では日本の諺に素晴らしい言葉があると感じています。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
この言葉が生まれている日本という国は昔から文化レベルが高い国なのかもしれません。