あいつの……
「なんだ?」
俺はいつものように魔法を教わるのだと思ってあいつの元へと向かった。
「よくきたね。」
あいつはそう言って俺を見た。
「おいどうしたんだよ。何でお前そんなに顔色が悪いんだよ?」
あいつは、いつもニコニコと健康そのものだったなのに今日いきなり体調が悪くなって顔色が悪く今にも死にそうなそんな顔していた。
「ごめんね。僕は一度復活しているんだ。」
「なぁ!!」
「僕は、3年前に一度処刑されているんだ。」
俺は、息を呑んだ。俺と同じいや……
「僕は、王様に不死にする依頼を一族が受けてしまったんだ。でもね。不死にできて不老には出来ないんだよ。」
「もう喋るな。」
俺が止めるがあいつは首を横に降って断てくる。
「僕はねもう寿命なんだよ。だから最期にね。」
「何で……」
そう言ってあいつは言葉を続け俺は涙をこぼして行く
「王様の願いは、不老不死になることだった。でも僕は、復活させることができるだけの一族それでも最終的には不死をつくることそれがネクロマンサー達の夢でもあったんだ。でもダメだった。奴隷達の死体を何度も何度も復活させるにつれ人格がどんどん削れた挙げ句不死の初めての成功例はもはや人の形をとどめていなかったんだ。僕達は、王様に吊し上げられた。不死の化け物を作った罪でね。拷問され犯されもした。そして最期には、ボロボロな家族を見せられ僕は、首をはねられたのさ。」
「なぁならもう一度復活すればいいんだろ。」
「ごめんね。僕は父と母が念のためと言って家族全員が死んだ場合のために一人は復活できる魔法陣で復活したけど、それはもうないんだ。あれは複数人のネクロマンサーがいてやっと起動できる物だったから。それに僕は、もう疲れたよ。それに君を復活させられて僕は嬉しくもあったんだ。だって君は、僕達一族の……」
そう言ってあいついや彼女は、息を引き取った。俺はこの日復活してから初めて涙を流した。