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二巻開始です。
日が過ぎるのは早いもので、あれから二週間ほどが経った。
祭で大勝利を収めたギルド・アルリナの武勇譚は風が吹き抜けるように広がった。
頑張れば嬉しいこともあるものだ。
祭が終わったその日から、アルリナに加入したいという生徒がひっきりなしに来ている。男女、一,二,三年生問わずである。今もそうだ。グラウンドでは、ルルアとアノンとナージュがアルリナの門を叩いている生徒をテストしている。テスト内容は、まあ強さをテストしているのだろうけれどサポート系の能力を持つ者に対してはその有用性を見る、と言ったところだろうか。
ちなみに俺は一年B組の教室にいる。案内板係である。アルリナに興味がある生徒が来たらグラウンドに行けと伝えるのだ。今日8人が来た。豊作である。二週間で数えれば百人に届かないぐらいの人数が来ている。しかしルルアたちが加入を認めた試しは無い。全員弱かったということだろうか。まあ、足手まといの加入者だけは勘弁して欲しかった。俺だって、仲間を守れなくてその人が死んでしまった場合、罪悪感は果てしないのだから。
教室の時計がもうすぐ十二時になろうと言う頃。
その人は来た。
教室の扉が開いた瞬間、両腕に鳥肌が立った。
俺はその女性を学校の先生だと思った。とても賢そうな顔に見えた。瞳が理知的に光っていると言えば良いのだろうか。エメラルドグリーンの髪は長く、ポニーテイルに束ねている。
目が合った瞬間、相手はニコッとした。
美女である。
俺は右手を上げて言った。
「アルリナに入りたければ、グラウンドに行ってくれ」
「ちっがーう。君、桐生リントでしょ?」
「ん?」
俺は眉をひそめた。
「そうだが?」
「やっぴー」
女性は近づいてくる。よくよく観察するとセーラー服を着ていた。怪しい。この学校に制服など無い。
彼女は俺の前まで来るとしゃがんだ。
「ふふふ」
含み笑いをしている。
「何だ?」
「ぷっぷくぷー」
彼女は両手の人差し指を自分の頬に当てる。
「馬鹿にしているのか?」
「リントぴょん、いま私を怪しい奴だと思ったな?」
人差し指を向ける。
「リントぴょんって何だ?」
「愛である」
「よく分からんが、この学校に制服は無いよな?」
「あるんだなー、それが」
彼女は両手を開いて顔を振る。
「皆着てないが?」
「そんなことより、君に朗報を持ってきたよん」
「朗報?」
前言撤回だ。理知的と思ったが彼女は何だか馬鹿っぽい。
「私の名前は、シア様」
「様?」
「そう、シア様よん」
シアは立ち上がった。
「この学校のクイーンにして生徒会長をやってるよ。そこでなんだけど、リント、君も生徒会に入れ」
命令口調だった。
彼女は腰に両手を当てる。
「生徒会? そんなのあるのか?」
「無知ね。ギルド・生徒会も知らないの?」
「ギルドなのか?」
「うん」
「ふーん。断る」
「なんで?」
「俺はアルリナというギルドにすでに所属している」
シアはまた人差し指を向ける。びしっと空気が鳴った。
「生徒会長命令だ。リントぴょん、生徒会に入れ」
圧倒的だった。
「事情を聞いても良いか?」
「君、強いから。見てたよ、あの竜の後ろ足を切断した瞬間」
「断っても良いか?」
「断っても? ごめん、良くない」
「拒否しても良いか?」
「まあ聞きなさいよ。朗報を持って来たって言ったでしょ」
シアは両手を合わせて組んだ。
「朗報とは?」
「生徒会に入った暁には、君の性欲を毎晩私が処理してあげる」
「……は?」
目が点になるとはこのことだ。
「どう、悪い話しでは無いでしょ?」
「そ、そ、そ、それって、せ、せ、せ」
「うん、セックスしよ?」
俺はにやけながらも頭を振った。
「わ、悪いが、俺は」
シアはおもむろにスカートの下に手を入れてパンツを下ろした。俺は硬直しながらその様子を眺めるしかできなかった。
シアは両手でパンツを包み、俺の手を握る。そして耳元でささやいた。
「これ、あげるから」
「な、な、な」
「使って。お近づきの印だから」
「いや、訳が」
「生徒会長の、脱ぎたてパンティーなんだからね」
シアは両手を離した。顔を引っ込める。
「それじゃあ明日から、二階の玄関側端にある教室に来てね」
歩いて教室を出て行く。扉の前で一度振り向いた。
「ふふふ。今夜は、お楽しみだね」
教室を後にした。
俺は右手の生暖かいパンツを凝視した。薄ピンク色である。香りをかぎたい欲求に駆られて頭を振った。
「やばい、このままでは物語がR18になってしまう」
何を言っているんだ俺は?
正直やばいなーって思うのは、物語がR18になりかけているということ。そうならないように頑張ります。でも、R18になってもいいよーって言う方いらっしゃいましたら感想に書いてくださいね。反映するかもしれませんよ☆




