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二人の話。
このハイガクには年に六回の敗者復活戦があるようだ。通称、祭というらしい。春、梅雨、夏、秋、冬、初春。敗者復活戦では手のひらサイズの鐘がどこかに設置され、それを手に入れて祭の最後まで持っていた者が天国、つまり地球へ行ける。
倍率があまりにも高いために普段からギルド同士の争いは絶えないようだ。ハイガクに法律は無い。ドラッグをやろうと乱暴をしようと役人はやってこない。
一年目の夏までに新入生の半数以上が死ぬという統計があるようだ。
そして最後にもしも地球へ行くことが叶わなかったとしてもこれまでのようにリアラで生きていくことは可能ということだった。




