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それはある春の日のことでした。

作者: シエン

文章、下手なんでそこんとこはご了承下さい。

 出逢いがあるから別れがある。出逢わなければ別れることはなかった。

 ………でも、出逢わなければあの幸せは訪れなかった。




 失われた時間、そして大切な人。

 もう訪れることのないあの幸福。

 この暗い部屋に残されたのはあの人がよく座っていた椅子。そこに優しかったあの人の姿はもうない。

 椅子に座り空を見る。太陽の光が僕を照らす。

 …………あっそうかもう、いないんだ。

 疑いようのない真実。紛れようのない現実。突きつけられる絶望。

 すべて夢じゃない。………けど誰か夢だといって。これが全て悪い夢だと。



 目が覚めたら、いつも通りキッチンで朝食を作っていて、起きてくると『おはよう』ってにこやかに微笑んでくれて、いっしょにごはんを食べて、その後にいっしょに遊園地に行って、そして、そして……………わかっているよ、もう。わかっている。わかってるよ。けど、わかりたくなんかない。わかりたくなんかないんだ。嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌なんだよ。考えたくないよ、もぅ。

 目を閉じるとあの人の笑顔がよみがえる。

いつも横で微笑んでくれる。

 いつもいっしょだったんだ。

 それなのに突然。突然………………いなくなった。




ぼくは、眠ることにする。

 目が覚めたら彼女がぼくの横で《おはよう》と微笑んでくれることを願って。













 彼女がいなくなってもそれでも明日はやってくる。それが如何に残酷なことか、あなたにそれがわかりますか?

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