表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
午後3時半からの冒険  作者: Sugarei
5/51

本の中

「わたしは将矢です、よろしく。簡単の自己紹介も済みましたし、本題に入りましょう。」

 五里霧中のままで、わたしは紅茶とケーキを楽しみながら司会役の将矢さんの話を聴いた。

「この茶会に初めての方は瑩さんの他にいませんが、一応最初から説明します。よく聴いて下さいね。分からない事があったら、途中で聞いてもいいですよ。」

 将矢さんは親切に言いました。

「はい、すみません、お願いします。」

 わたしの緊張に対して、将矢さんは微笑みながら話し続けだ。

「わたしたちここに集めるのは、一冊の本を完了するためです。もちろん筆で書くのではない。わたしたちは本の中のキャラとして、その世界に入って、物語を編み上げるのです。」

 本の中に入る⁈まあ、ありえるね。白昼夢っていうやつ?わたしはきっと寝ぽっけた、面白い夢を見ているのでしょう。こんなはっきり自分を感じる夢は初めでです。目覚めると間違いなく上に叱れるだろう。

 本は好きだ。読む時自分が主人公の身になって、その嬉しさや悲しさなどいろんな感情を味わう事もあった。

 ゲームなら、選択によって、違うルートに入る事ができますが、本なら唯一の結末しか辿り着くどころはない。既定のキャラ、既定のストーリ、既定の結末、そんなのは退屈過ぎ、やだな。

「あの、そのキャラって、もう既に存在してるの、それともわたしたちから始めるの?」

 この問いに驚いたか何か 、みんな一斎してわたしに目をやった。ひょっとして、馬鹿なこと聞いた⁇わあ、まずいな!

 この質問に一番に反応したのは侑暉くんでした。

「なに、それ?初心者の反応?驚けよ、疑えよ!乗り過ぎだろう、おばさん⁈」

 何喰い上がってんの、このガキ、顔と眞反対の性格じゃん。可愛くないな!

「侑暉くん、言い過ぎ!何を聞くのは瑩さんの自由ですよ。」

 ありがとう、茉理ちゃん!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ