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午後3時半からの冒険  作者: Sugarei
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パーティー招待

目を覚ますと、カーテン越しに日光が微かに顔を撫でることを気ついた。今、自分はどっちにいるのかを確認するのは既に本能になった。意識がない時は両方へ行ったり来たりのは少し不便だが、解決法がない限り、我慢しかなかった。素早く支度して部屋を出た。

廊下で葵さんとばったり会って、ああ、今は赤彦さん側と分かったと、丁寧に挨拶をした。葵さんの元気そうな顔を見て、何故かあの時の異変は不意に脳に蘇った。

ボッとしてる私に葵さん話声を掛けた。

「みどりさま、彩さまと唯さまは今は外出中ですが、朝ご飯は今よろしのですか?」

「はい、お願いします。…えっと、彩は留守と言う事ですね、チャンスかも…」

この隙でこっそりフウンのことも確かめたいのですが、あの子持って行ったのかな。

「彩さまが外出する時、キーホルダーを持っていませんでした。」

何だ、見抜いたじゃないか。

「無月さんーー私、こっそりやるつもりだったよ。」

「申し訳ありませんでした、こう言う隠密操作は昔から面白いと思っいますので、つい…」

無月さんは微笑みながら優雅に言った。

この人に敵わないですね。

彩君の部屋に踏み入る時、心の中で小さく謝りました。想像よりかなり綺麗な部屋、私物もすくなかった。彩君は漫画やスポーツとかはまそうな子と思ったのですが、この部屋にそれらしき痕跡は全く見当たらない。男の子の部屋として、いささか殺風景かもしれない。

フウンを四角い机の上で容易く見つかった。本当にここに置いていた。なんか姉が弟の部屋に潜っておもちゃんをこっそり取り上げるなんて…はあ〜〜

フウンを手に取ると、懐かしさは湧いて来た。フウンのおかげで、楽羽と知り合った。待ってよ、もしかしてフウンがこの出会いを…まあ、どうてもいいや、楽羽はいいやつですし。あの加久良さんはこんな上出来な小物を作れるなんて、器用ですね。年月の消耗が殆ど見えないのは楽羽が大事に使ってる証拠ですね。男の友情、羨ましい!

「みどり様、ご来客がいらっしゃいました。」

葵さんの声が届いた2秒後、やっと我に返り、彩君の部屋から出ました。

「探し物は見つかりましたか?」葵さんは密かに聞きながら丁寧に彩君の部屋のドアを閉めた。

「これ!」わたしは手の中のフウンを葵さんに見せた。

「来客って、わたし当ての?」

「はい。」

葵さんはお菓子を用意する間に、わたしは尋ねて来たなつみさんと優暉君を自分の部屋に招待した。優暉君がいささか照れるように見えた。普段は結構毒口なのに、こういう顔が見せるなんてちょっと可愛いかも。

わたしたちはお互いの正体を確認した上で、建前も必要はなかった。よく考えたら、茶会で会ったのは初めでなのに、今の馴れ合いは少し不思議だよね。

「瑩さんは何が新しい情報を得てましたか?」

亜希子さんは部屋を一回りしてから切り出した。

「うん、今、これを一番に見せたい!」

わたしは興奮気味でフウンを二人の前に突き出した。

「これは、おれが見せた写真に映ったキーホルダーだ。」

侑暉くんは手を伸ばし、フウンを受け取って観察始めた。

「思ったより上出来だな。って、なに睨んだよ?」

少年一人とミニー関節人形一つが睨み合う光景が目の前にして、わたしと亜希子さんはこっそり笑い合った。フウンはともかく、侑暉くんはいかにも真剣な顔でのははっきりだった。

「何やってるの?」亜希子さんは侑暉くんの頭を優しく叩きながら彼からフウンを取り上げた。

「これは噂のキーホルダーですか?実物は写真より可愛く見えますね。」

フウンも褒め言葉をわかるようにいい顔になった。ったく、フウンのやつ、美人に弱いか…

「何だ、こいつ、差別しやがって!」

侑暉くんは遠慮なし声出して抗議した。

楽羽から教えた不運喰いの情報を二人に伝えて、加久良さんのことだけは伏せた。正直、加久良さんは楽羽の親友で、ここでは、なつみさんの弟と言う身分の他には何もわからない。それに、ゆきみさんのこともあるし…亜希子さんと侑暉くんに隠すことが後ろめたくのですが、もう少し手掛かりが集めたら教えましょ。

「瑩さん、今日わたしたち来たのはもう一つの目的があるの。」

亜希子さんは急に話題を変えて、わたしはただ彼女を見つめ話の続きを待っていた。

「明日のパーティに誘いに来た。」

侑暉くんは簡潔に伝えると、亜希子さんはわざとらしくため息をついてこう言った。

「少年、だめでしょ?瑩さんへのとっておきのサプライズを君の棒読みで台無しにしたよ。みんなで馴れ合いのは苦手と分かりますが、こういう付き合いは必要ですよ。このパーティをきっかけに仲良くなれると、もっと情報を得るんでしょ。」

「どうしても強弁にしか聞こえない。どうせあんたの場合はただ楽しめたいだろ、こいつの歓迎パーティの名の下で!」

ああ、成る程。みどりが仲間になるのを祝いするのか?フフー、侑暉くんも素直じゃないね、人付き合い苦手なのに、亜希子さんと一緒に来てくれたじゃん。まあ、本当はわたしも人付き合い悪くて、こういう親交会とかの誘いはいつも断りばかりでした。でも、ここでみどりとして勿論拒絶することはない、それともわたしとして…

「瑩さんはどう思います?みんなも来ると言っていましたよ。」

亜希子さんは期待そうにわたしを見つめて、わたしも心から笑みを浮かべ頷いた。直ぐある質問を口にした。

「みんな知っているって、赤彦さんも?」

「うん、知ってる。さすが赤彦、こっそりみどりちゃんに教えちゃだめっと言いつけたが、本当に口外してなかったね。ひょっとしていまドレスの海に潜って、わが可愛い妹に似合うのはどれかなっと苦戦してるかも。」

「バカ妄想をやめて。ことがすんだら、任務に戻ろう。」

侑暉くんは片眉を顰め低く言った。

任務という単語を脳に掠れると、反射的に問い出した。

「任務って、消えた三つのキャンディ?」

「そうですよ。広い情報網の元でも、簡単に洗い出すことはできないね。」

亜希子さんはため息をついた。

それはそうとも、ゆきみさん、マスクさん、そしてミラーさん3人とも本に入る前にそのキャンディに巻き込まれループを経験したが、結局謎解明できなかった。

わたしもそのキャンディに興味がありますが、ついて行っても役立たずと自覚したので、二人を門前に見歩くと部屋に戻りました。

フウンを思い出して、慌てで彩くんの部屋に向かうと、廊下で双子とばったり会えた。

「左手のフウンを目を配る彩くんを気づき、これもう弁解の余地もないとわかった。

「えっと、これは…その…」

「なんだ?ほしいなら言えよ。おれがいない時に空き巣なんて、まあ、部屋にやまかしいものは何もないからな。」

彩くんの脳回路に佩服しました。とにかく、怒ってなくてよかった。

「みどりんがその子好きなの?」

唯ちゃんは頭を傾けてフウンを指差しながら聞いた。

「お…おう。作りがいいなっと思って。」

「なら、あげる。」

「ええーーいいの?」

彩くんをチラッと一瞥して、唯ちゃんに確認した。唯ちゃんも彩くんに目を向けた。

「な…何よ…もういいから、取ってけ!」

彩くんはフウンをじっと見ながら叫び出した。

「粗末するなよ。」と小さく加えた。

「ありがとう!」わたしは嬉しさに任せ、彩くんを強く抱きしめた。直ぐに離れましたが、彩くんは耳元の染めを目に飛び込んだ。可愛い子ですね。

よかった、フウンを楽羽に返せたら、何がわかるかも。

その夜、なぜか雷を伴い嵐が突然襲来した。深い眠りに落ちそう時、躊躇いがちのノーク音が聞こえた。朦朧しながらもドアをあげると、唯ちゃんがパジャマ姿で枕を胸に抱きしめオロオロと雷が怖くて、いっしょに寝ってもいいか?って期待そうに聞いた。

脳回路は半停止状態に入ったせいか、ほとんど考えなしに頷いた。

唯ちゃんが部屋に片足を踏み入れると、もう一人が影のように速やかに彼女を先越し入室した。彩くんだった。

一直線でベッドを狙って行った彩くんはわたしの視線を感じながらも振り替えず、「おれも雷が怖いんだ」っと言い出した。

三人を並べて横になっても余裕がありそうなわが大きいベッドを目を向け、拒絶という選択を廃棄した。

両側の双子の規則的な呼吸を感じて、やっと少し目が覚めた。えっと、普通、こういう時、何か秘密話の一つや二つするから寝るでしょ、この子たち直ぐ寝るんだね。

今度こそ、本格的に眠りについた。


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