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午後3時半からの冒険  作者: Sugarei
43/51

協力

再び例の監視カメラに目をやると、先との位置は妙に違ったと気づいた。先は確か左の60℃の方位はずだった、今は左から45℃になった。

 「紗綾さん、その監視カメラは移動してません?」

 「気付いたのですね、だからこの死角で観察しています。……折角来たのに、いつまで隠すつもり、姿を現したらいかがですか?」

 後半のは明らかにわたしに向けのセリフじゃない、だって紗綾さんはわたしの左の方に向かって言った。

 「さすが紗綾さん、でもぼくたちを責めないてくれよ、和則さんの頼みは拒めないから。」

 にやにやの声に合わせて無色から段々鮮やかに姿を現したのはピエロさん。透明人間が身を明かすその過程をこの目にしたとしても信じ難かった。

 ピエロさんの後ろに史呂さんも姿を見せた。

 「お兄様はわたしのことを信んじてないのかな?毎回のことに用心棒をこっそり後をつけさせるのですね。」

 紗綾さんは言葉の終わりで嘆いた。

 「違いますよ、紗綾さん。和則さんはあなたにひとりで行動しないようにと言っても聞かないと見抜いたから、わたしたちを陰で守ってくれと頼んだのです。」

 史呂さんの言うことをご尤もと思って、わたしは何回も頷いた。

 「あなただって、赤彦を必死であなたをこの異能者たちから遠ざかってたのに、なんでのこのこ姿を晒し出し、メンバーになりましたの?これで、赤彦のやったことを無駄に……」

 言葉は途中で止んだ。紗綾さんは本当に赤彦さんのことを大好きだったね。そのセリフで痛感しました。でも、ごめんね、紗綾さん、赤彦さん努力はわたしは知らなかった、それに、赤彦さんは守りたっかたみどりはわたしではない。でも、わたしはみどりでいる間に、全力をつくして赤彦さんとみんなをサポートしたいのです。

 「紗綾さん、みどりさんと仲良くしてください。きっと赤彦さんもそう望んでいます。」

 史呂さんの言葉に暖かさを込めたのうな説得力を感じます。

 「そうですよ、みどりさんからまた知らない赤彦さんの面々を知れるかもしれないよ。」

 ピエロさんも助太刀を入れたっと思ったが……赤彦さんについて、あなたたちの方がよく知っているのですよ。

 ただで狭い路地に四人もいる、それにわたしを除いてほかの三人は任務実行者、邪魔してもなんだし、ここで退散しましょうか。

 「あの、わたしは散歩で偶然通りすがりで、邪魔をしてごめんなさい、では…」

 「みどりさんは紛れ込んだのは不本意ですが、あの監視カメラと対視した時点から、既に目標と見られた。みどりさんの安全のためにも、今はわたしたちと一緒にいる方が得策と思います。」

 史呂さん、それを早く教えてくれたら…もう、何回も対視したよ。対視回数で殺される順位を決め手なら、けっこう上位に並べると思うよ。

 「こういう場合は、みどりさんは協力者として、ぼくたちの行動に参加してくれる?お互いの異能を晒しだして親睦を深めましょ。」

 それはありがたいのですが、わたしはみどりさんの異能を知らないのですよ。

 ピエロさんはその名の通りこの前現れた時と真逆な変化を見せた。その姿は目の前に薄れていく、やがで目に取れることはなくなって、透明になった…

 「ピエロ、異能で遊ばないで!」

 紗綾さんはきびしい声調で注意した。

 ピエロさんは姿を現し、ペローと舌をだして笑った。

 「史呂さんもできるのね?」

 たしかに、この前二人は一緒に姿を現した。

 「いいえ、先のはわたしの異能です。ピエロさんはわたしの力を利用していたのです。なんと自由自在な方ですので。」

 「史呂さんの異能は身を隠すことです。」

 紗綾さんは両手を胸の前に組んで言った。

 わたしは疑問だらけの目でピエロさんを見ると、当人は片目を瞑って見せて、次の瞬間狭い路地にピエロさんはいっぱい現れた。

 「わあーー」

 驚き過ぎで、思わず声を出した。

 紗綾さんの一瞥で、ピエロさんたちは一斉に消え、一人だけ残した。はは、ピエロさんは紗綾さんの言うことをちゃんと聞きますね。

 「これこそぼくの異能、増殖。よろしくね。」

 「先も言ったが、わたしはちょっと先の起こることが見えます。それに、格闘に自信があります。昔の仲間から教われました…」

 紗綾さんは美人で格闘達人か、かっこいいな!航也さんも格闘達人ですね、その昔の仲間って、まさか…

 「異能はみんなそれぞれ違いますが、連携すると、効率を高めるのです。では、みどりさんの異能は?」

 史呂さんは微笑みを見せてわたしに聞いた。

 「そうですね、その、ごめんなさい!いま、摸索中……」

 俯いて地面を見つめるしかできなくて、なんか自分が卑怯とさえ思えた。みんな自分の異能を素直に教えたのに、わたしは…

 「焦ることはない、そのうち、現れると思います。」

 素っ気無く言い出したのは紗綾さんだった。他の二人も無言で好意を示す顔でわたしを見つめた。本当のことを言ったのですが、こうあっさり信じてくれたのは意外だった。

 「あなたもその監視カメラにマークされだから、情報共有しよう。それを確保する前になるべくひとりで動かないで方がいい、冬弥や加久良と一緒なら大丈夫と思います。」

 「紗綾さんに賛成します。その監視カメラについて、今はまだ殺人のやり方は解明していないのです。」

 史呂さんも頷いて言い加えた。

 「最初にそれは人殺しの監視カメラと睨むきっかけは?」

 「それはぼくの手柄でしたよ。」

 ピエロさんはひゅっとわたしの真正面に来て、自分が自分を指差していった。

 「まあ、これを言ったら、紗綾さんはまた怒るかな。」

 ピエロさんはちらっと紗綾さんの顔色を伺った。

 「いつものことですね。町で自分の分身と遊んでると、たまたまその監視カメラの正体を気付いたのでしょ?」

 「紗綾さん、ぼくの武勇伝をひとことで括らないてくれよ。ぼくの分身の犠牲と引きかえ、手に入れた情報なんですよ。」

 「分身さんは殺されたのですか、あの監視カメラに?」

 話を聞いてる内に口を挟むわたしのこの癖、多分一生直らないと思う…

 「分身さんって…」

 紗綾さんは方眉を上げ、わたしに目をやった。

 クスクスっと、史呂さんの忍び笑い声を漏らした。

 「史呂さんに声を出して笑わせるのはなかなか難しいことですよ。それに、ぼくの分身への関心をありがとう。」

 ピエロさんは紳士的な一礼をした。そのみなりと行動は全然釣り合わせなくて、思わず笑った。

 「あなたとは別の任務になったことはほっとしましたが、こんな形で関わりを持つことになったのですね。」

 「これも何かの縁ですよ、紗綾さん。監視カメラの話に戻るね。ぼくの分身は殺されたのじゃなくて消されたのです。ぼくには分身から情報を得られるのです、たとえばふたりの分身を作って、ひとりはこっち、ひとりは向こうで観察させつことができます。その全ての情報はぼくが把握できます。その時、分身を消した原因を追うため、たくさんの分身を使った。そして分かった、その監視カメラと対視した分身だけは消された、ぼくの意志に関係なくてね。でも、消す方法は分からなかった。後で調べによると、その監視カメラがいる場所に被害者も出だ。」

 「あの、別の被害者はどんな風に殺されたのですか?」

 「刃物に切られたように、深い傷が残された。」

 「それを見たら、周りの人たちは騒ぎ出すでしょ?」

 「いいや、被害者みんなは一人がいる時にやられた。」 

 「うむ、ピエロさんの分身さんも斬られた可能性はないのか?」

 「それですね、ぼくの分身は斬られでも痛みを感じないので、さすがにぼくも分からないよ。もしそれは本当だとしたら、困るね。見えない相手は厄介だ。」

 「推理の途中で悪いですが、史呂さん、その二人と一緒身を隠してください。」

 紗綾さんは突然言い出した。

 「紗綾さん、何が見ましたですね。隠す必要な状況ですか?」

 「うん。」

 詳細は教えないのは多分想像以上にやっばいですね。

 「紗綾さんは一緒に隠しないのですか?」

 「あなたは知らないのですね。史呂さんの異能は最大限でふたりを連れます。」

 紗綾さんは静かな声で説明した。その顔はすこし蒼白くに見えました。異能を使うことで疲れも持ったるでしょ。もし、わたしは乱入しなかったら、史呂さんはピエロさんと紗綾さんを連れてうまく隠せるはずなのに。

 「あの……」

 「聞かないでください。」

 ですよね、こう来ると思った。

 「いや、わたしは知りたいのは、紗綾さんがみたそのちょっと前の未来にわたしがいますか?」

 史呂さんとピエロさんは一斉にわたしに目を向けた。

 「…どうやらあなただけはわたしの見える範囲から外れたらしい。」

 紗綾さんも何が考えるような目でわたしを見つめた。そのことについて、わたしもさっばりですが…ああ、史呂さんにも聞きたいことがあるんだ。

 「史呂さんの異能で身を隠すことができるが、もし刃物に切られたら、怪我を負うでしょ?」

 「それは心配要りません。わたしの異能は目に見えなくなるだけではなく、触れることもできず、物理的な攻撃に与えることもありません。」

 なるほど、被害者は体に深い傷が残された、それは物理的な攻撃を受けたのは間違いないですね。史呂さんの異能がそれを完全に防げるんだ。でも、無限隠れるとは思えないが、時間制限はないかな?

 「史呂さん、急いでください。時間はあんまりないの。」

 「みどりさん、失礼します。」

 史呂さんは小さく呟くと、わたしの腕を掴んだ。力の加減からけっこう紳士的と感じられる。多分、人との触れ合いによって異能を発動するでしょ。

 「おや…」

 史呂さんの落ち着いた声が耳の辺りで響いた。

 「史呂さん、今度は少々時間を掛かりましたね。」

 ピエロさんのセリフで尋常じゃないことを気付いた。史呂さんはわたしの腕を手放したら、ピエロさんと一緒に姿を消した。

 「こういうことですか。わたしの異能はみどりさんに通用しないようですね。こまりました。」

 史呂さんは苦笑いながら姿を現した。

 「はぁ…参りましたよ。わたしはあなたを庇いながら逃げ切る自信がないのです。」

 紗綾さんも溜息ひとつしてから言った。

 「ぼくが時間を稼ぎます。」

 ピエロさんは今まで一番真剣な口ぶりで言い出した。

 「いや、そもそもわたしは紗綾さんの見た未来にいないのです。ここで提案があります。史呂さんの異能で三人が隠れて、わたしは自由に動きます。」

 「それは危険すぎます。みどりさんは自分の異能を知らない、防ぐことも反撃することもできない状況でどうやって身を守るつもりですか?」

 史呂さんは最初に反対を出した。

 実に言うと、逃げ切る自信がないのは本当だ。でも、どうしてこんな提案を言い出したのか、自分もよく分からないが、これで多分一番いい方法と言う勘は働いた結果だろう。

 「確かにそれで被害が最小限に控える。」

 ピエロさんは頷いてみた。

 「あなた、ヒロイン気取りですか?」

 紗綾さんの真剣な目線でわたしを挑んだ。三人の反応はそれぞれだが、わたしの身を案じてるでしょ。本当に個性的な方たちですね。反対されるのはいやですが、違う角度でものことを見るのは大事と思います。ここに来てから、自分が人と深い関係を持つのは拒むことの理由は少し分かった気がする。それは他人を拒みたいのではなく、ただ面倒を嫌いで、極限に自分の控える範囲がほしいだけです。ここで色んなことに自ら飛び込む意欲さえ芽生えたのはいったいどんな心情の転換でしょ。

 「わたしの立場からすれば、自分はいつだってヒロインですから。史呂さんの異能に便宜を乗せないし、紗綾さんの見た未来にわたしがいないし、わたしこそが不安定要素と思います。別にみんなを手伝うために自分を犠牲にするつもりもない、わたしだって、自分のことを大切にしているよ。ただ、わたしが囮になってるその間に、みなさんはなるべくその人殺しの監視カメラのやりかたを見つけ、早く助けでください!」

 暫くの沈黙…

 「来る!」

 紗綾さんの短い示すに三人は一斉に姿を消した。


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