みどりの能力
螺旋階段から降りて、この屋敷に一番気に入りどこへ辿り着いた。
ここに来るのは初めてではなかったが、やっばりいいな、わたしの理想的な蔵書の間。
漫画よもうか、うん、いま見たいのはそう、サバイバル類のいるかな?ああ、あった、あった。壁沿いのテーブルの前に腰をかけ読み始めた。
……
そういえば、冬弥はどうなったかな?肝心な時にこっちへ飛ばされたけど、自由に行き来できればよかったのに。
ああ、光った、やっばり錯覚じゃない、鎖骨の辺り着けた星のペンダントが微かな赤い光が放し続けている。周りの物の色は段々褪せていく、自分の手足も見えなくなった……
……うむ、頬にくすぐったい……なに……目が覚めると、頬に触れる物は認識できた、人形の手……
「ああ、よかった、目が覚めましたね、お姉ちゃん。冬弥さんはとても心配していますよ。」
えーと……たしかこの子はリオっと言う名の少年、その胸に抱かれたのは人形のリサ……なるほど、冬弥のいる方に来たな。まさかそのネックレスに転送されたじゃないかな…
「みんなミッションへ行きました、わたしにお姉ちゃんの世話を任された。お姉ちゃんはいきなり倒れて、みんなびっくりしたよ、特に冬弥さんね。」
悪戯っぽく笑いながら、リオ君はリサの紙を優しく撫でて語った。
まだ肝心な時に……
「リオ君はミッションに行かなくていいの?」
「別に全員行く必要はないですよ。赤彦さんの時はちゃんとみんなの役割を分けて、それぞれにやって行くのですが、冬弥さんはあんまり計画を立てない人で、その時その場でみんなで各自動くのです。ああ、赤彦さんの話になると、みんな悲しくなるのです…ごめんね、お姉ちゃんのお兄さんですね…どうしよう、リサ、わたし、お姉ちゃんに悲しませた…」
リオ君の青い瞳はリサに注ぎ、答えを求めるように人形を抱きしめる腕を少し強めた。
「そんなことはないよ。むしろ、赤彦さん、いや、兄さんのことをもっと教えて、こっちのミッションについて、兄さんから何も聞いていなかったから。」
リオ君の頭を軽く撫でて微笑んだ。
「ほんとう?うん、赤彦さんね、とても優しいです、わたしはミッションでミスした時、いつも庇ってくれて、誕生日にプレゼントをくれて、リサにも可愛いがってくれて…わたしにとって、お兄様みたいな人。」
目を輝き、ほべにリンゴ花の薄ピンク色に染めながら言ったリオくんは赤彦さんのことを大好きと言うのは確実に伝わってきた。
さすがわが兄、みんなに好かれてる。
「おやおや、駄目ですよ、みどりちゃん、純潔な少年を苛めるなんて……」
もう確かめの必要も無い、すぐ反撃した。
「加久良さんこそ、ふらふらしてないで、ミッションこなしたら?」
「これは手厳しいな!こうみても、この加久良は仕事において、人一倍真剣ですよ。なんなら、傍のリオに確かめてごらん。」
加久良さんはこっちへ向かいながら言った。
「それは本当のことです。でも、お姉ちゃんは赤彦さんの妹です、わたしは守るから。加久良さんにあんまり近づかないてね、お姉ちゃん、この人危ないから、紗綾さんもそう言ってた。」
……どういう状況?困惑な顔をしたわたしを見たか、加久良さんは苦笑った。
「沙綾ちゃんは赤彦に告白したが、拒絶された。ぼくは紗綾ちゃんが気に入りますが、向こうはぼくのことをチャラ男と思ってるでしょ、まあ、仕方がないさ。安心しろ、リオ、みどりちゃんに出を出さないさ、冬弥の彼女だから。」
「ありがとう、リオ君、心配しないて、加久良さんはわたしのタイプじゃないよ。」
やっと警戒を解けたか、リオの肩を微かに緩めた。
「冬弥たちはリオの助けを待ってるよ、場所は言わなくても分かるでしょう?早く行かないと、短気な紗綾ちゃんは爆発するぞ。」
「やっばり加久良さんとは仲良くなれないのです。」
声が消し去る前にリオ君は目の前から消えた。ボカンッと口を開ける何も言えなくなった。
「いまさら、驚くこともないだろう?」
加久良さんは小さく笑った。
「転送なし…瞬間移動?」
「正解。ただし、リオは自分だけじゃなく、ひとも連れて行ける。」
「結構通用する能力ですね。」
「って、ミッションについて、赤彦からどれほど聞いた?」
「うん、ある程度かな。」
「冬弥に抜けて教えるのはなんだか、知りたいことがあったら、教えるよ。その前に、前回の答えまだだね。どう、うちの姉はやっば知人さん?」
ここで正直に答えて方がいいかな?……30秒の沈黙……着付け、加久良さん、答えに困るんだけど!
「そうか、またぼくのことを信用できるかどうか悩んでるね。それほど困らせるつもりはないさ、いいよ、答えなくても。うん、そのほうが良いかも。」
寂しそうな言い方をやめてよ、わたしの罪悪感を誘き出したいのか。
「その代わり、質問受付中――!」
無理やり明るい調子に転換しなくても…ごめんね、加久良さん!心の中でこっそり謝った。
「赤彦さんはアジトへ案内された。あそこは博物館みたいですね、いろんな物を納められてる。その問題を起こすアイテムを確保するのはミッションですよね?」
「うん、簡単に言うと、そういうことかな。」
「みんなは異能者というのはもう知った、でも、具体的にどんな能力ですか?赤彦さんは教えてくれないし、後の楽しみと誤魔化された。」
「ははは、そりゃそうだろう。これから、みどりちゃんも仲間だから、いやでも分かるよ。その前に、もっと大事なことがある。」
そこで言葉を止めて、加久良さんは頭を少し傾けわたしを見つめた。
「自分の能力は知っていますか?」
ええ……ええ――まずい、みどりさんの能力ってなんですか!?
「やっばりな、そこは何とかしないと、直ぐばれるぞ。」
「加久良さんは知りますか?」
「残念、ぼくとみどりちゃんはそれほど親しいじゃなかった。そこで、自力で探るしかないさ。力にならなくて、悪いな。」
真摯に聞こえるセリフに感謝の気持を伝えた。
「いえいえ、そんな、元々わたしの問題ですし、加久良さんにずいぶん助けられだし、ありがとう。」
加久良さんは淡い笑みで受け止めた。
ああ、ああ、新しい謎が生まれた。みどりさんの能力をどうしたら分かるのかな?




