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午後3時半からの冒険  作者: Sugarei
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ハロウイーンかクリスマスか

 目が覚めようとしたが、体が宙に浮いてるの気がした。おそるおそる目を開けて見ると、周りに光の粒子に満ちていて、私を優しく包んでいる。

 光の粒子が様々な色がしている、赤、青、緑、紫、橙、白……遠い昔読んだ絵本の中にしか存在しない不可思議な光景!

 見つめるだけで気分がよくなる。手で触ってみたが、色が淡くなって行く次第に指の間から消え去って行く。

 しばらくこう言う子供心に戻って遊びました。

 もっとこのきれいな粒子を探究したいが、異変を訪れるのは人の意志に問わず。全ての粒子の光度が一気に上げて、目には持たないほど光り出した。慌てで目を瞑って、次の瞬間、足が地面に着いた感覚に安心感を募った。

 再び目を開けると、今度視界に飛び込んで来るのはまだ違う景色。今、自分が立っているところは二つの小道の交わり点、ちょっと90°ぐらいかな。これはこれでたまには見られる交差点ですが、大したことではない。おかしいのは目の前の道標に刻んだ文字、何と「ハロヴィーン」と「クリスマス」を書いてあった。

 さきのきれいな粒子はもう影さえも見えない。後ろを見ることじゃなっかた、そこにあるのは光の海。手を伸ばして見たが、吸い込まれたようになにもない空間でした。こっちは駄目だ。後戻りはなしと言うことか。

 どういう状況、整理しよう。仕事場で発狂寸前に正体不明な力によって現実から引き離れ、光の粒子に包まれてここに運ばれた。この一切のことはわたしの意志に関係なく、しかも片道らしい。

 つまり、「ハロヴィーン」と「クリスマス」、二つに一つ、選べ、と?

 少し躊躇ったが、「ハロヴィーン」に決めました。理由と言いますと、誕生日ですから、それに、右より左の方が好きだ。

 不安の中にささやかな期待をこめて、左側の小道に足を掛けた。いつの間にか、右側の小道が光の海に呑み込まれていた。

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