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午後3時半からの冒険  作者: Sugarei
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集会 冬弥side

視線を感じたと思ったら、運転席でハンドルを切ってる加久良さんがバックミラーを通して時々こっちを覗いた。隣の助手席に座ってる冬弥さんは外の景色に目を注いだ様子で全然気付かなかった。何がっと言う質問を目でサインを出すと、彼はバックミラーから読み取って静寂を破った。

「みどりちゃんが集会に行ったことがあるか?」

集会ってなんですか?そういえば、どこへ行くのかな?なんでこんなこと聞くのですか、わたしみどりじゃないよ。加久良さん、勘弁してくれ!

「うん、みどりと集会で出会ったのね。ああ、懐かしいな。」

代わりに答えた冬弥さんが景色鑑賞をやめ、こっちに顔向け微笑みを掛けた。

「みどりが小ちゃくて、かわいいな!ずっと赤彦さんの傍から離れようともしない。集会で会うのはそれきり、赤彦さんは二度とみどりを連れて来なかったから。みどりは憶えていないかもしれない。」

何を言えばいいのかを思考中、加久良さんは隙間を埋まれた。

「要するに、冬弥はロリコン、みどりちゃんは兄コン、だな?」

「ええ、そうなのか?みどりはぼくより赤彦さんの方が好き?まあ、兄ですし……ぼくは永遠勝ってないかも……」

加久良さん、恨むぞ!

でもみどりさんの考えは知らないが、わたしとして、有能なカッコイイ兄が欲しいな、赤彦さんか…いいな!

「悔しいけど、赤彦さんは本当にとても優秀で、リーダーとして個性派な皆に上手く接し、反論や異議を凌ぎって、完璧にことをこなす人でした。みどり、ごめんね、君が一番悲しいのに。」

冬弥さんはわたしの手を引き取って、両手で優しく包み込んだ。暖かい手、良い雰囲気へ進むはずなのに、加久良さんの一言で打ち消し去った。

「到着!」

加久良さんは車を平穏に止め、素早くドライバーの席から降りて、こっちの車門を開いてくれた。

「どうぞ!」

「ありがとう。」

「冬弥の優しさに浸るなよ、後は辛くなる。」

加久良さんの幾分真剣な口調を聞き取れた。

車から降りて、周りを観察しながら彼らと一緒に歩き出した。

この景色、見憶えがある!夢の中で将矢さんと会った場所……

「この小屋からですね。」

「うん。」

冬弥さんと加久良さんがお互いに確かめた。ふたりに続いて、わたしも小屋に入った。

「みどりは真ん中に立ってて。」

声を掛けられた同時にふたりはわたしの左右に並んだ。よく見ると、地面に何か紋章らしい図案が描いてあった。

何これ?魔法陣?!

わたしはおとなしくその真ん中に立った。冬弥さんは舞踏の歩む方らしい動きでその図案内で踏み続けた。

「転送発動のマジナイさ。」

加久良さんは小声で囁いた。冬弥さんの動きに応えるように図案は緑色の光を増幅しながらわたしたちを包んだ。何て不思議な光景だろう?その光に触れようと手を伸ばすと、綺麗さっばり消え去った。地面に描いたずあん自身も跡形残らず視界から消えた。

地面に集中するつもりですが、複数の視線を感じて頭を上げて見回すと、いつの間にか小屋じゃなく広い部屋に立っていた。

「遅いぞ、加久良!」

わたしたち3人以外、5人の人達が既に集まった。

勢いよく加久良さんを叱ったのは背が高いクールビューティー。

「ごめんごめん、こちは3人ですよ。」

加久良さんは軽くかわした。

「と言うわけて、この子は赤彦の妹ですね。大事な姫はこの集会に参加させていいのか?」

「その言い方はないいだろう。」

冬弥さんは冷静かつ強い口調で言いながら庇うようにわたしの前に出た。

「あら、王子様がいなくなったら、今度は騎士様ですか?」

冬弥さんのそばにいるわたしは彼の不機嫌のオーラを感じ取った。

どうしよう?これで喧嘩にエスカレートしたら……

「まあまあ、そんなあつくなるな。紗綾ちゃんは赤彦に心酔しているのは理解できるが、みどりちゃんは悪くないですよ。赤彦はみどりちゃんを大切にするのは当たり前のこと、兄妹ですもん〜八つ当たりするな、……悲しいだろう?」

加久良さんはゆっくり言いながら彼女へ歩き始めた。紗綾さんは拳を強く握りしめ、「バカ」と小さく呟いて、彼の胸に頭を埋めた。

先の剣幕を静かに見ている4人に視線を向けると、かわいい西洋人形を胸に抱く男の子の青い瞳と視線をぶつけ合った。彼は上品な仕草で小さな微笑みをくれた。右側にたっている目隠した幼い女の子は無表情のままで佇んでいた。少年少女と少し離れたどころに、ピエロ格好の人が手持ちのボールを弄んている、隣の長髪の長身な男性が無言でわたしをじっと見つめている。

「自己紹介しましょうか。ぼくはピエロ、見ての通り、身なりも名前もぴったりでしょう。ああ、紗綾に加勢しないから、仲良くしてくれね。よろしく!」

最初に沈黙を破ったのは話し掛けてくれたピエロさんだった。

「因みに、この方は史呂と言う、どうせ喋らないから、一応紹介しましょう。」

彼は長髪の男の肩に手を乗せながらにやにや言った。向こうは無反応のまま、その目は相変わらずじっとわたしを見ていた。

「お姉ちゃんはきっと綺麗な魂持ってるですね、史呂さんはそんなに見つめるから。怖れないでね、史呂さんは人の魂が見えるのよ。」

人形を抱く少年がいきなり説明を始めた。

「ぼくはリオ、この子はリサ、よろしくね。ほら、リサも挨拶して。」

彼は微笑みながら人形に向かって言った。

えっと……

「わたしは蛍と言います。赤彦さんにいつもお世話になっております、よろしくお願いします。」

目隠しの女の子もわたしは迷っていた間に自己紹介しました。

「ああ-わたしは赤彦の妹のみどりです、よろしくお願いします!」

慌てて自分も名乗り出した。

「これで八人が揃ったね。そろそろ本題に入りましょう。」

冬弥がここにいる皆を一人一人見回すと、いささか厳しい口調で言い出した。

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