誰かさんが思い出になる日。
雨が降りましょう。
雨を降りましょう。
雨は、降りましょう。
雨は降るもので、降らせるものではなくて、降られるもの。
雨、雨、雨。
雨だった。雨の日の午後2時は、こんなにも憂鬱で退屈。
半ば引きこもりの私に、天気というものはまったくもって生活に支障がでないけれど、なんというか気分的な面で。
私の人生において、大切な局面といえる日には、大抵、雨が降っていた。
生まれた日、初デート、ファーストキス、初経験、小説が入賞した日、
そして、時間が止まった日。
あの夏の夜に、私はどれだけ執着しているんだろう。
自分の感情に決定点とか、結論だとか、つけられるのだとしたら
私のすべては、あの夏の日。
まぁ人間、忘れたくないこととかそんなものはたくさんあるんだろうけれど、
私の中にはその一つの出来事しかないというのは、我ながら、なかなかに滑稽で、ひどく煩わしい。
忘れて捨て去ってしまうのが一番いいし、一番自分のためだというのも、わかりきっていて、
7年前の出来事なのに、その日の一コマ一コマ、きれいに思い出せるのは、一周まわって回りきって、病的な何かにすら成り果てている。のは自覚アリ。
なんでこんなに意味わかんない話をグダグダうだうだ続けているのかというと、
それはもう簡単な理由で、
これは私の全部を構成しているものだから、話してしまうことでなんだか、自分の中のすべてを見透かされるような気分になってしまったり、少し悔しいような、そんな気持ちになるからである。
些細な抵抗だ。
いや抵抗というより、虚栄心。
いつまでも続けているわけにもいかないので
まぁそろそろ始めようかとは思うけれど、その前に注意しておきたいことがいくつかある。
これは、私の話で、フィクションも脚色も一切ない話で、明確な終わりといえば私がフラれるくらいで、面白さというかワクワクというかドキドキやらそんなものは存在しないということ。
ただ、私のすべてというのには変わりないし、私の中で美化されている可能性が99パーセントということ。
思い出になんか、なれっこないものだし
記憶のどこを切り取っても綺麗で、センチメンタルで、
死にたくなるような。
そんな話。
そんなくだらない話。
縁の話。
いつまで経ってもきりがないので、
はじめよう。私の、
長谷川昴の、話を。
思い出にしたい話を。
語っていこう。
あぁ
やっぱり
憂鬱。
いや、フィクションなんですけどね。
やっと主人公の子の名前出せた気がします。
今回は少し昔に書いていた文体にしてみたんですけど、ちょっとまとまらなかったですね笑。
「縁」とかいて「よすが」と読みます、結構なお気に入りの言葉で
頼りにするところ、といった意味。
気に入っていただけたら幸いです。
続き、はやめに更新したいと思います。自分で書いていて気になる。