表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

女の子は、夜に彼氏とコンビニにアイスを買いに行きたい生物なのよ。


だいぶ遅くなりました。

更新早くしたいなぁ、なんて。

一回紙に書いてからこっちに書くので、その紙をなくしたりといろいろです。


階段を上る夢を見た。ずーっと上には、高校の時のあの人がいて、ずっと登るんだけどなぜだか進めなくて。

降りていくような錯覚もしてそれで、目が覚めた。

隣で眠る恋人を起こしたら困ったように笑っておはようって。

目が覚めちゃったねって、二人でまだ夜はうすら寒いのに、半袖で、コンビニに行った。


寝起きの彼はとんでもなくかわいい。

まぁモロタイプの顔の人がどんな状態でも補正がかかって全部よく見えるんだろうけど、抜群というかなんというか、

うん。


佐々木ハルカ。

遥ってかいて、ハルカ。

女みたいな名前だねって笑ったらかわいいでしょ、って言われたのを覚えてる。

この人を選んだのは、この名前のせいもきっとある。


彼は少し、変わった人だった。私が室内を移動するといつまでもついてくるし、起きているときは絶対に部屋に音楽をかけていた。

よくわからない電子音だったり、びっくりするようなメタルロックだったり、どこか懐かしい洋楽だったり、統一性はなかったけれど、全部けっこう好みで、感性は完全一致ぽい。


そしてなにより彼は私が好きでたまらないみたいで、いや、自惚れじゃなくて。

私と付き合ってから、彼の携帯から女の人の連絡先は私のもの以外、全部消えた。本当の意味で、全部消えた。

親とか、妹とか、仕事関係の人まで。


え?それは大丈夫なの?


ってつい聞いたのだけれど、

んー、へいき。

と、すごい可愛らしい返事が返ってくるものだから、ちょっと逆に怖い。

あとから聞いてみたら仕事用携帯があるらしく、個人的な関わりいらなかったしちょうどよかったよと言われた。

出会い系で知り合ったわけだし、女性経験も多かったから少し意外に思う。


なんていうか私はいなくなりそうで怖いらしい。

壊れ物を扱うみたいに私に触って、優しくて優しすぎる性行為は、不感症気味の私には少し皮肉っぽい。

好きになる程、優しくなるらしくって、セックスをするたびに感じなくなっていくものだから、私マゾなんだって言ってみたら、一瞬驚いた顔をして、わかったよと言われた。

それからのセックスといえば、激しくしてくれるのは嬉しいのだけれど、そっちの気が目覚めたみたいで、手錠やら首輪やらを買ってくるようになった。

いいですね、大好物です。


お互いに叩いたりするのはチープすぎて好きじゃなくて、考え方が似ているとやはり便利。


あと私、別にマゾじゃないしね。

叩かれるのは普通に痛いでしょ。


かわいくて一途で素直な彼を選んだのは、彼の絵と、顔と性格なのだけれど、やっぱり、名前のせいもあるんだと思う。

というより半分くらい名前のせいだった。


ニックネームの「ハル」という名前が表示されたディスプレイにいちいち死にたくなるのも、ハルのことを心から好きになれないのも、不感症なのもメンヘラなのも、全部その名前のせい。


高校の時から成長できない、

ハルくんのせい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ