くれはの恋愛大戦
誰もが絶対願う物。
それは私は持っている。
私、上宮くれは
自分でいうのはなんだが
成績優秀
スポーツ万能
顔…めっちゃ良し
性格も表向きすごくい良い
しかもスタイル抜群ってどうよ?
だが、
モテない…
今日は
野々葉中学入学式。
今日こそここで彼氏ゲットしてやるんだ!!
…と、考えながら学校へ歩いていた
学校の門の前に立ち少し眺めてみた
門の両方には桜の木が立ち、
校舎も少し古くていたって普通の学校。
「ガラッ」
校舎の中に入ると
一気に視線が襲いかかってきた
そう、入学式真っ最中だったのだ
全生徒の視線がくれはに向けられる
…時間間違えたーっっっ!!
先生らしき人がやって来て
「あなたっ、そこでなにやってるの!
早く座りなさいっ」
先生に誘導されて席までついたのはいいが
みんなの視線はまだこちらに向いている。
またやっちまった・・・
そう、私は少し抜けている所があって
こういう大事な時に限ってその『抜けている』が炸裂ヒットする
なんて不幸な子だと思ってくれ。
だからいつもモテないのだ
「だっさ…」
んぁっ!?
その声は隣からだった
隣を見ると 男子 だった。
とりあえず笑顔笑顔
「ごめんねっ、私抜けてるとこがあって…汗」
作り笑いでそう言った
「ふっ、入学式遅れて来るやつ始めてみたー笑」
むかっちーん
ってなるのは押さえよう。
無視してその場はなりとげたが、
よく見るとすごくかっこよかった
こんな奴が…
って思ったけど、
まつげは長くて目は大きいのに一重で、
鼻は高くて口は整形してるみたいに綺麗な形をしている
髪はさらさらで少し長くて前髪が眉毛まできている。
私の好み中の好みだ
よしっ
決めた
絶対この人おとーーーっす!!
こうして入学式は終り
くれはの日常が始まる…
「明日が楽しみっ☆」
「っるせぇ…」