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あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜

あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 13話 厨二病

作者: MstaR☆
掲載日:2025/11/05

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。






池図女学院部室棟、あーかい部部室。


今日も今日とて、きはだとあさぎはダラダラと暇を貪っていた。




「きはだ、アレやって?」


「なんだい急に。」


「植林してよ。」


「いくら話題が思いつかないからってそいつは雑がすぎるんじゃないかい?」


「草生やしてよ〜……。」


「……アレが聞きたいのか。」


「そうそう。」


「……コホン。」




きはだはもったいぶりつつ大きく息を吸い込み目を見開いた。




「草ァ!」


「違うな〜。」


「肥料にしてやろうか。」


「ごめんごめん。やっぱきはだのは厨二病じゃないよね〜。」


「厨二病?」


「そうそう。」


「なるほどそれが今日のテーマなんだねぇ?」


「うん。」


「ならあさぎちゃんが適任じゃないかい?」


「なんで?」


「悪役令嬢やってたじゃないかぁ。」


「……な、なんのことやら。」


「あーゆーのじゃない?厨二病って。」


「パンチ弱くない?」


「あさぎちゃんは何を求めているんだい?」


「とびっきりイタイやつ。」


「ならあの人を呼ぼう。」




きはだはスマホで誰かに電話すると、少し経って白ちゃんが部室に入ってきた。




「今日は『心の成長』について教わりたいそうねえ♪♪」


「まあ間違ってはない……のか?」


「いいのよあさぎちゃん♪思春期だもの♪♪」




講義と称して知識をひけらかすチャンスとみるや、白ちゃんはノリノリであった。




「これから私と一緒に精神の発達過程について手取り足取りひけらかしてあげ


「きはだ?」


「嘘はついてないよぉ〜?」


「それは良いけど、自爆してない?」


「 」




この後2人は白ちゃんによる講義を小1時間ひけらかされた。




「うへぇ……。」

「ぐおぉ……。」


「おい。」


「そうだ……聞かないと……、




あさぎは水揚げされた魚のようにのたうちまわりながらも震える手で挙手をした。




「素人質問で恐縮ですが……、


「それ大学でやるやつぅ……、


「なんで高校生のアンタらが知ってんのよ。」




「『厨二病』の治療方法については、どのように……。」




あさぎが残り少ない気力を腹から絞り出して言葉にした。




「な〜んだ、それで呼んだのね。だったら話は簡単よ。」


「簡単なのぉ?」


「ええ。『自分より酷い症例』を見せるのが有効でしょうね。」


「あさぎちゃんの悪役令嬢もそれで治ったもんねぇ。」


「うるさいな……!///」


「厨二病っていうのはアイデンティティをの模索過程……つまりトライアンドエラーで発生するエラーみたいなものなのよ。」


「エラー?」


「例えるならそうねぇ……、暗闇の中で外の明るいところに出ようとフラフラ歩き回ると、出口とは見当違いの方向に進んでいっちゃったりするでしょう?」


「『暗中模索』っていうくらいですしね。」


「そうそう。で、その見当違いの方向っていうのが厨二病にありがちな『能力者』とか『選ばれしもの』とかってわけ。」


「ほうほう。」


「で、その手探りの人が進んでる方向が違うよって教えてあげるには……、


「『そのまま進んだらこうなるぞ』……と。」


「そーゆーこと♪」


「白ちゃんわかりやすぅい、先生みたい。」


「先生なのよ。」


「白ちゃん先生は厨二病なりました?」


「え"……。」




得意げな顔をしていた白ちゃんが、ゼンマイが切れたおもちゃのように固まった。




「いいい、いやあそれ今関係あるかしらオホホホ。」


「「サンプル。」」


「容赦ねえなこの子ら。」


「まぁいいさ。白ちゃんの過去を知る知り合いは『いる』。」


「おい。」


「まずはぼた……教頭先生に聞いてみるか。」




あさぎは席を立った。




「やめろやめろやめろやめろぉぉお!!」




白ちゃんはあさぎの肩を上から押さえつけて着席させた。




「で、白ちゃんの厨二病エピソードはぁ?」


「エピソードって程でもないわよ。ただちょっと奇抜な格好をして楽しんでただけだもの。」


「血筋かあ……。」


「「え?」」




きはだと白ちゃんはあさぎの呟きを聞き逃さなかった。




「あ……!いや、なんでもないっ!?」


「あれえ?白ちゃんの家って厳しかったんでしょ〜?お母さんにはバレなかったのぉ?」


「それが不思議なのよ。他は何するにもダメダメって口出ししてきたのに、厨二ファッションだけはノータッチ。今思うとなんでかしらね……。」


「な、なんででしょうね……ハハ。」


「きはだちゃんはもう卒業したのかしら?」


「なんで経験してる前提なのぉ?」


「じゃあこれからか……。」


「厨二病って防御回避不可能なのぉ?」


「いや、経験せずに大人になる人もいるわ。私からすれば、恥ずかしくて経験していないことにしただけだと思うけどね。」


「確かに、人には言いたくはないですよね。」


「厨二病をテーマに選出したやつがなんか言ってらぁ。」


「うるさい……!」








あーかい部!(4)




あさぎ:投稿完了


白ちゃん:ミッションコンプリート?


きはだ:ごっちゅー?


あさぎ:言い直しませんよ?


ひいろ:なんだなんだ?


きはだ:あさぎちゃんが厨二病なの


ひいろ:自分の所業をスマホで録画して1週間後に見てみるといい薬になるぞ


あさぎ:やったの?


ひいろ:さあな


白ちゃん:それでひいろちゃんはどんな症例だったの?


ひいろ:だから経験してないって


あさぎ:教頭先生、治ってよかったって言ってたよ?


ひいろ:おばさんに聞くのは卑怯だぞ!?


あさぎ:経験あり、と……


きはだ:えげつなくて草ァ!


ひいろ:きはだのこれは厨二病とはちょっと違う……のか?


白ちゃん:よくわかんないのよね


きはだ:人のこと珍種みたいに言わないでくれるかい?


あさぎ:きはだは珍種だよ?

白ちゃん:珍種ね

ひいろ:珍妙だな


きはだ:ちん○ん○ん○ん、はしたないぞ君たちぃ


ひいろ:言い出しっぺはだれだったか?


きはだ:わたしだよぉッッ!!

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