幼馴染
夏休み最終日、課題を終わらせた俺たちは、夏休み最後の思い出作りに花火をする約束をしていた。
「元貴お疲れい!花火買ってきたぞー」
–大和−
『学校内でトップの成績の頭の切れて頼れるやつだ。』
「うーす、ジュース買ったらもう一本当たったわ笑」
–海老名–
『基本的に適当なやつだが、友達思いで頼れるリーダータイプ。』
「おうサンキューな、あとは綾瀬だけか」
–綾瀬–
『幼稚園からの幼馴染で、俺は密かに好意を抱いている。』
〜19時過〜
「流石に遅くねーか?」
「18時集合だって伝えたんだけどな」
「19時半までに来なかったら明日学校終わりに集まろうぜ」
「そうだな、心配だからあとで電話かけてみるよ」
待っていても一向に来ない綾瀬、複雑な心境の3人。
「結局来なかったな」
「まあしょうがないな明日また集まろう、花火は俺が預かっとくわ」
「オーケー了解した、とえあえず明日学校でな」
「綾瀬には俺が連絡しとくからよー」
解散した3人は帰路に着く。
家に着いた俺は、母に事情を説明し、綾瀬の家に電話を入れた。
しかし電話は繋がらず、事情を知らぬまま次の日を迎えた。
キーンコーンカーンコーン
校長「皆さんおはようございます。新学期、お休み気分は抜いて頑張っていきましょう。」
「1つお知らせがありますので、このあと2年生だけ残って下さい。」
「なんだ?」「なんで2年だけ残るんだろうな」....
騒つく他のクラスや他学年の生徒たち
皆の反応とは裏腹に、俺の背筋にヒヤリとしたものが通った気がした。
他の学年の生徒たちはクラスに戻り、校長は話を続けた。
「2年3組担任の箱根先生からお話があります。」
箱根先生「昨晩、2年3組の綾瀬さくらさんが亡くなりました。」