表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/20

夢の中

 高菜部長に騙されてバーチャル空間に幽閉された佳代子は私たちが居ないと業務にならないことに気がついた。味を占めた佳代子は移動した三日月と一緒にバーチャル空間から脱出するために、辺りを破壊しようとする。

 しかし、壁はなく床や天井が無いため自分が存在しているかも疑い初めたときに、佳代子はこの空間が0と1で構成される二進数より生成されていることを肌で知る。


登場人物

三日月

佳代子

高菜部長

サンドラ


 佳代子は夢の中に居た。居たと言うよりかは実態は無いのだが彼女に話をしている人間がいた。私は彼女に話をしていると誰だか女性が居た。

「新月君だっけ私たちと話をしない」

 彼女の手紙には宛名の無い手紙が送られていた。

「高菜部長どうしたんですか」

 それはいわゆるいたずらメールであった。しかし、送られていた宛名が『まとも』であったこと、また、彼女がプライベートで使っている携帯であったことから彼女は放置していた。

「どうしたもこうしたもないわよ、公欠するって言ったから人事課の女性に折り入って入らせてもらったのよ」

 ある女性はもう高菜部長であることを、放棄していた。

「いやあ、申し訳ございません」

 三日月君は指を鳴らすとティーカップと紅茶が出た。

「申し訳ございませんじゃないの、企業さんは貴方を返すつもりは無いってよ」

 彼女は椅子に座った。椅子に腰かけると太腿に力が入る事実を認知した。私は本能に逆らい足の力を抜いた。すると彼女は床と思われる平面に尻を付いた。

「そうなんですか」

 三日月は私が言ってることとなどお構いなしに平然と椅子に座り紅茶を嗜む。

「そうなんですかって、貴方のことじゃない、どうしてそんなに他人事なの」

 三日月は私のことを見下していた。私はそれが我慢できずに立ち上がろうとするが痺れて体が動かない。

「どうでもいいですよ、そんなの」

 三日月は話した。世の中に魔法があると考えていた、しかし、ないため見ることを諦めたことを。

 私はそんなことはないと言う。しかし、彼は要望を話した。

「真っ白な空間ね」

「そうですね」

 彼は彼女の呪縛を解き放つ。

「真っ白と言っても何もないわけじゃない」

 彼女は彼に何かできないか話した。

「真っ白い中に一つの点があるような気がします」

 彼女は驚いたように言う。

「三つに増えた」

「それが細胞分裂して六つに増える」

「これどんどん増殖してくるわよ」

「そうですね」

「気持ち悪い」

「僕は綺麗に見えますけれど」

「見えるって」

「カナリアにしては彼女のことを見ているのかな」

「どうでもいいでしょ」

「早く来なさい」

「うるさいわね」

「でも三日月君も私が見ていないと直ぐに言っちゃうから」

「バーチャル空間だっけ」

「そんなもに入っても問題ないのにね」

「そう言えば牧師さんはどうしたの」

「牧師なら先に母国にでも帰ったよ」

「どこなのそこ」

「さあ、アメリカじゃない」

「アメリカのどこよ」

「牧師の居る場所ならニュージニアとか」

「そんな地名無いわよ」

「昔はあったんだ」

「にしても彼らはどうしてこんな周りくどいことするんだろ」

「腹が減ったらスーパーにでも行ってもやしでも買えばいいのに」

「全くだな」

「ここがどこかも分からない、一体どこなんだろ」

「まるで太い紐の間のか細い糸で繋がっているような気がする」

「ここがここではないみたい」

「とりあえず行きましょう」

 佳代子はすすり泣いた。自身が壁を意識すると自身の前に壁が出現するにも関わらず、壁を壊しても白が続くばかりであるからだ。

 それは問いても問いても正解が無い問題用紙を百点にしろと言われてるのと同じだった。バーチャル空間も結局は空想に0と1で構成される要素を付けただけであると悟った。

「おはようございます」

 高菜部長の声が聞こえる。彼女は夢を見ていると思ったが寝ようと思っても寝れないが、疲労感だけは人一倍感じた。

「貴方は誰ですか」

 彼女は自らガラスの破片を生成する。しかし、それは実体の無いホログラムであったが、佳代子が喉元に翳した時血が出ていた。それに暖かさがあるように思えたが、重さが無かった。その重さは責任に似ていた。

「私はカナリア=バーンです」

 彼女がガラスを自身の体に差し込もうとした。その時に自分の頭からどこか不協和音とは違う人格を持った人間の声がした。

「自分は不知火篤人です」

「私はカナリア=バーンです」

「カナリアの話を聴いているとひどくここが揺さぶられる」

「それはどうかな」

「貴方はだれですか」

 カナリアと言った女性は「バーチャル空間の中で首を切っても死ぬことは無いが肉体がその恐怖に耐えられないで死ぬこともあり得る。」と言う。続けて「なまじAEDを健常者にすると心配停止の危険性があるのと同じだ」とも続けた。

「ありがとう私は佳代子だよ」

「夢の中にしては香りがすごくいい」

「ここは私の実世界みたいなものだからね」

「君たちを殺しに来た」

「殺すってどういうことですか」

「そのままの意味だよ」

「私がこのバーチャルゲームの総支配人だからさ」

「君たちはこの世界が仮想現実だと思うかね」

「そうかも」

「言われてみれば」

「そんなわけあるか」

「ほう」

「本当にバーチャルだったら誰も生き様なんて重要視しないし、動物を見て感動することもなくなる」

「でも君の周りにはそんな人は少ないが」

「少ないというだけで、居ないわけでは無い。皆言わないのだ、遠慮して。小学校の時に力のある餓鬼大将に遠慮して黙認するのと何ら変わりない」

「少し偏屈だが良い回答だ」

「ありがとう」

「すきだよそういう真実を追求する姿勢は」

「むず痒いな敵に褒められるなんて」

「恰好を付けるな、勝ちは勝ちだ。それ以上でもそれ以下でもない」

「重要なのはどう生きるかだ」

「でもどうだい、この世界は夢の中だ、お前の願いも全て叶うぞ」

「願いを叶えるのも重要だ」

「だろう、ならここで」

「それと同じくらいお前が嫌いだ」

三日月が言う。

「俺が嫌いだからこの世界が嫌なのか」

「お前みたいに考えもせずに思考放棄した人間に何ができる」

「仕方ないだろ、お前もこの俺もここからは出られないからな」

「真実を探求すれば捕まる、事実を言えばハブられるならどうすればよかったんだよ」

「私はこの部屋の脱出方法を知っている」

「それはどんな方法だ」

「ケーブルよ。無作為に引っこ抜くと私たちの脳にもダメージが行くけれど、管理者パスワードから接続して時期に知らせれば私たちは無事に脱出することができる」

「そんなことしなくても貴方自身がこの世界を支配すればいいんじゃない」

「この中は言ってみれば大きなテレビゲームのようなものなの。それを拡張して現実世界だと信れるほどに広がっているだけなの。時々テレビのコマーシャルみたいに余計な空白ができるときがあるでしょうが、それは私たちが望んで見ているわけでは無く、見せられているから思うことになるのよ」

「もうこの中に入ってしまっては抜け出す手段は無いの」


「カナリアもうすぐかな」

「もうすでにできているわよ」

「本当だ」

「宗助が到着したら私たちも行きましょう」

「仮想現実も飽きるよね。だって皆が皆同じ思考していたらどれが本物なのってならない」

「確かに」

「それは言えているわね」

「それだけじゃないよ」

「しかし怖いわね」

「電源を落とせばできるかもしれないけれど、それは権利者しだいだしね」

「権利者って誰よ」

「企業だとシステムエンジニアとか」

「システムをエンカウントするときに被験者の発言により通信切断することを最優先にするとかね」

「真に理解しているのであれば造作もないことね」

「おはようございます」

「おはようございます」

「とりあえずカナリアはもう返しましょう」

「システムエンジニアリングがバックドアをつくってあるのでそれを使いましょう」

「システムエンジニアってそれどこで造ったの」

「作ったというかシステム的にそうなっているので、作る過程でそうなっているのですよ」

「そういうものなのか」

「そういうものです」


「企業は私の事を監視しているの」

「それは身もふたもない話だな」

「どうでもいいでしょそんなの」

「どうでも良くないわよ、貴方だって知っているでしょ」

「成功したらぱっと宴会でもしたいわね」

「本当にそうね」

「私も近い将来そうなるのかしら」

「大丈夫よ私たちが付いている」

「これこそ天に召されるということですね」

佳代子はそのまま、彼の話をした。私の彼は作家で夢の話しをするのが好きであった。しかし、彼は完成の前夜に息を引き取った。彼女は「もしかしたら彼氏とその間に何か話を聞いているのではないのか」


場面は変わるこちらもバーチャル空間だ。

「サンドラさんおはようございます」

サントラはバーチャル空間で直属の部下と話していた。

「おはようございます、どうですか順調ですか」

「ええ、順調ですよ、彼らの定例会議でも満場一致です」

「そうですか、それはよかったです」

「ところで、お嬢さんはいかがですか」

「娘ですか、とても穏やかな顔をして寝ていましたよ」

「そうですか、治って良かったです」

「ところでですがバーチャル世界のことですが」

「いやいや、そんなこと言わないでくださいよ」

「私たちは迷える子羊たちを導かなければならないですからね」

「そのためですよ」

「下に居る人たちは気づかないかもしれないですが、時刻は着々と近づいています」

「本当は彼らがいるのですが、宇宙人たちが邪魔をしていまして」

「宇宙人そうですか」

「彼らです」

「そんなものが居るのですね」

「それだけではありません、彼らは僕たちのことを目の敵にしようとしています。我々はただ豊かに生きたいだけなのに」

「そうですか」

「色欲、食欲、睡眠欲、これら三つの根底を十分に確保したいだけなのです」

「なるほどではあれを進めますね」

「五芒星の名のもとに」

そして通話は切断された。


「私たちは彼女に話をしているけれど、本当にそうなのかしら」

「それにしても本当に私たちを話しているのかしら」

「それに関しては問題ない」

「知っているのか、佳代子」

「タイムスリップとか」

「お前まだタイムスリップ信じているのかよ」

「タイムスリップいいじゃん、今の自分が過去に行くんだよ」

「過去に殺人をしたらどうなるんだよ」

「それは死んでそのあとの世界が再構築される」

「馬鹿じゃないのか」

「何よ」

「再構築された世界って、どうやって世界が再構築さるんだよ」

 三日月は言う。

「世界の原子が再形成されて彼が居なくなった世界になる」

「それだと宇宙規模でエネルギーが発生するだろ」

「全世界のエネルギーは繋がっているから、全体が一になるように修正されるのよ」

「分裂しているのに何で一に収束するの分裂して増えた枝葉なのでは」

「そんなのだと、一から発生したエネルギーを分解して三になるのよ」

「三は安定するけど二は不安定で活発になる。それは何か足りないと焦るからだ」


「そんなことはどうでもいいの」

「そろそろあいつらにも現実を打ち付けよう」

「あ、もうそろそろ来るわ」

「いい夢を見ていたしね」

カナリアは言う。

 幽閉された佳代子と三日月ではどうしようもできないことを知った。それは彼女により意識とを分断されているからである。佳代子はどうにもならないため冒険は終わる。


⭐最後にお願い⭐

ブックマーク、好評価、いいね!あれば待って居ます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ