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闇の奥(中編)

登場人物

 比奈内宗助

 安堂真人

 カナリア=バーン

 アルバス

 森下

 研究室で論文を見た宗助は旧式くら自動操縦型になる前に使われていた専用のデバイスがある可能性を示唆した。そのためカナリアは魔法を使い探そうとする。しかし、不運に森下が宗助を付け狙っており、その弾みで隙を付かれてしまう。


-真人-

「寒い」

 階段の下から宗助の居る地下二階の『研究室』へ追いかける、森下は下腹部の膨らみを確認すると侵入した。『火消しの儀』より暖かい空気が流れ充満していたが、悪寒として体から震えが止まらなかった。

「否、悪寒が止まらないのか」

 あらゆる犯罪行為を行って来た。殺人以外、強盗も窃盗もした。しかし、それとは違う抽象的だがリアリティーの有る感覚が森下を襲った。

「どうして、そんな」

 彼が窓辺に透明の培養液が窓辺の辺に沿り近づく事で、その辺が正方形になっていることが分かるようになった。取っ手に手を付く、外の涼しい風が吹いた。

「ねえ、なんで無視するの?」

 彼は中へ入ると窓ガラスが張られて有った。ガラス張りの外には透明な液体がプール一杯に培養されている。培養されたプールに隙間なく敷き詰められていた。

「ねえ、何で無視するの?」

 前には長方形の型であった。左に目を向けると長方形と正方形の辺の合計の長さになるようだ。横に1/3へ圧縮されたような同様の正方形がある。その長方形の全体の長さは1:1.13に成るよう作られていた。

「黄金比率」

 彼がつぶらな瞳になっていた。少しばかり声も荒げていたような気がした。彼は身を乗りだそうとしたが半身が飛び出た途端に抗えない重力に倒れそうになり身を部屋の中へ戻した。

「綺麗だな」

 自身を死に至らしめる寸前まで追い込んだ宗助や仲間であるカナリアの怒声にも帰りみず、森下は窓辺の辺まで歩を運んだ。宗助も懐の得物に手を忍ばるよう思考を巡した。

「美しい」

 真人も辺りを見回した。しかし、『研究室』に書類と配線と装置と分電盤以外は無かった。装置は確かに重量は有るが真人でも重すぎて動かせなかったのだ。

「彼女に話していたら案外行けたじゃないか」

 私は研究室へ行くため彼女へ向けた。カナリアは睨みつけることにした。森下は二かり笑う。

「この理論を考えたのは俺だ」

 彼女は杖を振りかぶった。握り拳をつくると腹部と多関節が連鎖し動き出す。森下はカナリアの鼻の寸前に拳が来た。で、あるが、杖を振りかぶった瞬間森下の体は逆転した。

「マジかよ!」

 カナリアは右に有るコンクリートの壁へ目が行く。背中から冷や汗が出る時に森下は左の壁へ当てた。私の話を在るから話をしていた。

 崩れたコンクリートの破片から森下が崩落した破片を退かして現れる。崩落した破片は、三角錐になったり、円柱の型をしていたり、砕かれた円の断面をしていた。私達は砕かれたよう見えたが表面のみ砕かれて内部は破壊されなかった。

「どうしてそんなに待てる」

 安堂は鉄パイプを持つと森下に飛びかかった。前傾に倒れた時に思い切りパイプを振りかぶる。しかし、後ろに仰け反り回避する。

「柔い武器を持ったところで素人が敵うか!」

 鉄パイプが森下の頭に当たる瞬間、後ろに仰け反った。手の項を当て曲げる。砕かれた破片で壁を造るが森下が三角形をつくるよう叩くと真中に強い一撃を放ち崩壊した。

「パンチじゃあ俺に敵わないから」

 真人は大振りに振ると森下が後ろにさがる。変わらず振り続けた、横に反れて拳銃を取り出そうとする。森下の真人は棒で手をパイプで叩いた。

「柔らかいパイプに見えるか」

 しかし、曲げた勢いを利用し右肩から力を入れた。真人は力を入れた拳に当たり鼻へ一発入れられた。

「ブウハ!」

 破片は鋭利でも鈍角でも一定の方向から森下に向かう。真人は十メートル後方へぶっ飛ばされた。森下へ向けられた石は開けなく鉄のこうで砕かれ機能を停止した。

「これでも昔はキックボクシングでキングへなったんだ!」

 しかし彼は手の甲を何回もヒラヒラ打っているだけである。突然呆けた顔をして、「まさかキックボクシングの選手が打つ拳が効かない道理は無いよな~」と笑って言った。


-カナリア-

「それ以上は動くな」

 森下は拳銃を取り出した。見ると砕かれて割れた石の屑が何本か刺さっている。私は、動かないのではなく、動けないのだと確信した。

「うぐ!」

 私は口の頬を手で持ち彼女の話していた。「余計なことに気づくなよ~」と言い森下はカナリアの頬を打つ。渇いた良い響きだけが心臓部の『研究室』に木霊する。

「姿眩まし!」

 『閉鎖呪文』は自身の廻りに呪文を纏える呪文である。『姿眩まし』は閉鎖呪文であった。

 基本的に『閉鎖呪文』は自身にかける呪文であるため自身の感覚に身を任せば魔法をかけることは可能である。

 彼女は大きな声をあげる。それは金切り声にも似ていた。

「姿眩ましができない!」

 『閉鎖魔法』をかけるが『呪文』とは違い対象へ影響を与える術であった。彼女は自身が持つ守秘義務おも忘れてまくし立てる。しかし、大声をあげることで冷静になれた。

「『閉鎖呪文』に対抗できるのは二つの方法しかない。それは仕掛けられた呪文に対になる要素を持つ魔法へ組み換えた『閉鎖呪文』を使用し対抗するか、『解放呪文』を使い中和させるしかない」

 カナリアは『姿眩まし』を使い脱出しようとした。カナリアいくら魔法を使っても願いは届かない。それはカナリアと森下の願いが一致しないからだった。

「うっさい!魔法が有るなんて元から知っていた、俺は使えなかったが」

 カナリアは魔力を込めた目で森下を見た。すると彼の周囲に巨大な虹色がかった膜が張られていた。カナリアの心の中へ澄み渡った空が浮かんだ。

「開閉呪文を使っているのか」

 カナリアはこびりついた偏見を洗い直している。しかし、この兆候は間違いなく『閉鎖呪文』を使用したさいに発生する薄皮の皮膜である。魔法を使うには術者の創造力が重要であるからだ。

「俺は昔から魔術師に成りあがるのが夢だった。超常的な現象を起こしてみたいと思った。しかし、俺にはそれはできなかった。なあ、教えてくれよ、カナリア=バーン、俺はどうして魔法が使えないのか」

 彼女がえずくのを止めないのにも関わらず、口の中へ強引に拳銃の銃身を入れる。銃身を突然入れた吐き気に胃酸が戻りかける。

「開閉呪文はある範囲内に複数人で発動させる呪文。個人でも閉鎖呪文と解放呪文を駆使し開閉呪文を発動することが可能性である。しかし、。貴方のそれは『変』よまるで『盆栽』を見ている時みたい。」

 カナリアのお話に眉をピクリと動かした。彼女に目を向けると足の股関節にあたる筋肉が膨張したよう感じた。陰が辺り彼の頬の筋肉が隠れ真意はわからなかったが向き直ると穏やかな笑顔を向けた。

「そうか、死ね」

 銃をカナリアの腹に銃弾が撃たれる。彼女は衝撃波で手に持っていた杖を話してしまった。着弾する瞬間は笑っていたが、ただ喘ぐだけのカナリアを見て森下は段々と笑顔が失われて行く。

「エッグ!」

 彼女にはもう2発弾を発射したが、やはり悲鳴をあげる、だけであった。しかし、彼女は喘ぐだけで出血はしなかった。真顔も時間が経つにつれて怒号を言う態度へ変わった。

「糞が『閉鎖呪文』で岩の固さを再現したか」

 カナリアは吐瀉物を吐き出すでも無くその場で動かない。彼女の頭を拳銃の柄の部分で叩いても反射して体が動くことすら無かった。

「気絶しているのか。それとも、気絶した振りなのか確かめてやる」

 カナリアの眉間に拳銃の銃口を合わせる。眉間に直接当たらなくとも『角度』が当たる予感を確実なものにした。銃口は着弾予想地点から数十メートルも離れていないためサイトを覗かなくとも頭蓋へ着弾するのは明らかである。

「カナリア可愛そうに薬を飲まされたんだね。それにしても許せないのが森下伯爵だ、女の弱みに漬け込んで欲望を満たそうとしているからいつか罰が下るんだ」

 宗助が『罰』と言っう時に彼の顔が真っ赤になるのを全員が確認した。しかし、宗助だけ感情の先に有る憎悪に敵意を向けていた。

「罰!罰だと!罰は労働者階級の皆が守っている約束だろ!」

 カナリアに話をするときは強く握り拳を固めていた。彼はカナリアの口に再度拳銃を入れると怒号が聞こえた。横目に真人へ目配せをする。真人が「準備良し」のオッケーマークを送る。

「そうだ、お前も俺と言う演出家に踊らされる一人の演者に今からなるのだ!」

 宗助が手を挙げると真人が森下の腕へしがみつく。腕へ力が込められないよう関節を回して掴み自身の体に引き寄せた。さらに真人が手の親指を齧ると彼は反射で手が仰け反る要領で引き金にてをかけてしまったのだ。

「どうして!その優しさを他人に向けられなかった」

 また、森下は驚いて弾を有らぬ方に誤射してしまった。跳弾し跳ね返った弾が安堂の背中を切り焼ける熱さがじんわり広がった。

「うぐ!」

 _宗助

 男二人は終焉の街を歩いている。カナリアと別れ森下と廊下を歩くいた。魔法が解けるとそこにはモノしか無かった。壊れたコンクリートも曲がったパイプを置いた場所も穏やかな陽気と土の臭い香りが漂う。森下はカナリアを捨てると二回の窓から飛び降りた。

「やっぱり、高いところから落ちると痛いな~」

 少しも恐怖が無いわけでは無かったが宗助に負ける位なら逃げる方がまだ増であるためだ。遠巻きに宗助が同じよう飛び降りると彼は脱臼した肩を抱えながら見下ろす。

「追いかける」

 そこには計算は無かった。ただ生きたいと言う『本能』と捕まることへの『恐怖心』から『研究室』から遠い場所へ行きたかった。

「もっと先へ」

 本能は地震が学問を学ぶ理由に良く似ていた。しかし、違うと『確信』以上の何かを感じていたから、反射で違うと確信していた。

「この気持ち悪い培養液の中を走らないといけないのか?」

 幸いなことに脳が収容されているプールは、箱が敷き詰められておりその中に頭が収容されたいた。森下はその箱の上を縦断する。

「」

 森下は幾度も走れど目的の場所へ着くことはなかった。彼が見たのは旧式のタッチパネルであった。「休むには丁度良い高さをしている」それは疲れが溜まり彼の足が動かなくなったからである。

「疲れたな」

 森下はパネルの側面に背を凭れると荒い息を整えていた。目を閉じる。マアケイリやカナリアの顔が出て来た。自身の頭へ流れる『存在しない記憶』に困惑した。

「」

 影が伸びる。照明の光が左側に在るため影は右に出来ていた。森下は影を目で追うと宗助の碧の瞳が上から見下ろしていた。それはあくまでも状態であった。

「ゴメン」

 宗助は目を反らしたのだ。それに森下は驚きを隠せず最初は我慢していたが、口から笑い声を吹き出してしまう。

「マジかよ!今ここで同情されても困るのだけれど」

 彼にもう正常な世界を見る術は無かった。彼の頭の中に何処までも澄み渡る海とベッドの上で涼しい風と共に寝る自分であった。

「まあ、一度は殺し合った仲だけども、もしかしたら、今からでも友達になれるかもね」

 「うるさい」と森下は言う。

「僕は」

 訴えかけるようだがその手には拳銃が確かに握られたいた。

「僕は一向に気にしないがな」

 宗助は握手を求めたが手の甲を払われた。

「やなこった、何で俺がお前と友達にならないといけないんだ」

 森下は真っ直ぐ前を向いた。その顔はどこか凛々しくも感じた。

「何で人に意地悪するのさ」

  宗助は唇に血が流れることを感じた。

「お前が気持ち悪いからと犯罪者と一緒には遊べねえからな」

 宗助は右に左にギョロギョロ目を回した。

「そんなに面倒臭さかった?」

 森下の肩に触る。

「いいや?」

 宗助が本当に心配そうな顔をすると『そう言う所だよ』と心の中で思った。

「なら、縦の柵が無ければもしかしたらね」

 頭に流れるジャズのミュージックに合わせて踊りながら、週末の道を辿っていた。

「僕たち親友になれるかもね、、、」

 宗助は溢れんばかりの笑顔を向けた。森下も宗助に笑顔を向けた。

「だね」

 その後に森下が何を言ったがわからなかった。

「ん?何言った?」

 下を向いたかと思うと意を決して言う。

「ファイル72に全ては書いて有るよ」

 森下は突然拳銃を取り出すと宗助に向けて発砲した。

「ボクには~夢が有る~それは~文化人として過ごすこと~」

 華麗に弾丸を回避しながら壁の後ろに隠れる。しかし、悪魔の笑みを溢していた。

「死ねば」

 発泡した弾は宗助が盾にしていたデバイスへ着弾した。

「嫌なこった」

 宗助は横に反れると懐からクナイを取り出し投げる。

「つまり、死にたいってことだね!」

 刃先が触れると森下の脇腹から皮膚が千切れた。

「終わり、、」

「お前の敗因は俺を直ぐに殺さなかった事と変な正義感に駆られていた事の二つ」

 宗助は腹部からの出血が致死量に達したのを確認すると、また、デバイスを見る。

「永遠にくたばっていろ!」

 そうすけは実験データを閲覧する。

「俺は京子を助けるため実験データを閲覧する」

 リンクから飛ぶことができず、デバイスから接続するにも時間がかかっていた。

「明日改めて考えなおすとかできないかな~」

 宗助は森下に聞こうとしたが、さっき、死んだのを改めて思いだし落胆した。

「諦めるしか手段は無いのか」

 宗助は杖に手を置いた。私は京子、佳代子の事を思い出していた。目頭を抑えて瞼を抑えた。

「落ち着け」

 宗助は首を動かした。わざと中途半端に切り上げ首を5分ずつ縦と横に左右に振る。

「アルバスが『尊厳』を傷けられることを恐れたのならば部下である森下はアルバスの『尊厳』を守るために動く筈だ。」

 森下ないしアルバスが閲覧したファイルを抽出し『脳』を検索すると、三件抽出された。

「制御バネルから過去の実験用データ「72」をインストール」

 宗助はぶつぶつと言いながらファイルをダウンロードした。

「脳の実現データは徴収した。後は京子をを何とかするだけだな」


-京子-

頭痛を、感じながらも眠気と闘い歩を進めていたのだ。私は彼女に話をしながらも脳髄を取り出して京子を喜ばせていた。

「臓物は無いのね」

 残念がった。

「そんなものがあったら、培養液へ入れるのが手間だろ」

 宗助は手を置く。

 京子はこの脳達を壊すため存在していた。

「お前は私がつくりだした」

 京子は夢を疎かにして現実を見ている男を作りだした。

「いよ、嘘よ」

 彼女の息が荒くなる。

「お前の夢を叶える訳には行かない」

「逃げずに聞くんだお前は利用された、私にだ」

 彼女は泣くことしかできなかった。泣いている京子を見てアルバスは笑っていた。

「夢を見るから絶望する悟れ」

 彼女は目を疑い彼女が白目になった。

「さようなら星野京子」

 彼女の記録を見ていた。アルバスは彼女に銀色の細長い槍を向けた。

「旧式の除去器具だ!昔は人工的な摘出装置がなかったから『職人』の力を借りて、脳から足先までの神経を抜き取らせたものだ。まあ、そいつらももういないがな」

 それは直接、彼女の神経を絶つ、旧式の除去装置であった。

「体調に左右される人間なと要らない、有るのは結果だけだ。」

 アルバスは星野の頭に槍を差し込んだ。

『バン!』(銃声)

 頭から血が出る。来てる?針先が完全に差し込まれそうになる時であった。アルバスの右手が完全に吹き飛んだ。

 右手は銀の槍を持っている手で在った。

「は?!」

「宗助が撃った」

 右手首に風穴が空いていた。空いた穴からオートマチック拳銃の顔が覗いていた。

「拳銃?」

 アルバスが低い唸り声をあげながら首を傾げる。

「これはお前が作った幻影ではない、俺の実力が結び付けた結果だ!」

 アルバスは一回涙を流すとつからなく倒れ込んだ。

「夢への道程か」

 


 実験は上手く行われていた。そもそも人の脳とは個々の役割を持つ期間が多動する器官である。であるならばざっくりと大脳と脳幹における中脳、きょう、延髄及び脳弓、松果体、脊髄に分けて個々の役割を99%引き出せる脳集合体を造れば良いと考えるからだった。

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