第三話 テレパシー
別の日に、そして、また学校から帰宅したルシファーは、アマチュア無線を始めた。デュ-クフリートが、ヨーロッパの政治家や資本家に政治工作で動き始めたからである。デュ-クフリートは、トランシーバーを持っており、これで、ルシファーと交信できる秘策であった。「デュ-クフリート。まずヨーロッパの政治家で、だれが動く戦乱の世の中だがな。そうだな。ドイツの首相ウイルフェルムとまず面会だ。それで政治的に行動してくれ。」「わかったぜ。ルシファー。ウイルフェルムと面会することにする。」そして、ウイルフェルム「デュ-クフリートというのか。私と話か。」「そうだな。なるほど、ロシアによる東プロイセン王国侵攻を我が、ドイツ軍が食い止めたところだ。ルーマニアとアメリカが連合国に加入する前に、手を打っておかなければな。カフカ―スと中東の戦線が開かれたところだ。東部戦線では、ロシアがオーストリア、ハンガリーに勝利した。ロシアが、強敵なのでわが軍も、てこずってる次第だ。」「では私が、資本の世話をいたしましょう。それで、僕との交渉事でどうですか。僕の家は、資産家の家で、僕自身、株をやっており、数億もうけました。それで、僕の意見も聞いてもらおうという次第です。まずそうですね。僕の意見では、アメリカは気にすることはないです。ドイツの本土空襲は免れるでしょう。問題は、ルーマニアですが、これはたたく必要が、ありますといったところでしょう。」ルシファーはまた、アメリカ人のマイクと話す機会を得た。「ルシファー、私は、アメリカの大統領ウッドローウイルスンと話す機会を得たよ。ルシファーという少年の話もした。アメリカ軍は、今、絶好調でね。うっ。何か苦しくなってきた。なぜだ。ルシファー、苦しい、助けてくれ。」そうすると、ルシファーにテレパシーの働きが起こった。「なんだ。誰だ。マイクを苦しめたのは貴様か。名を言え。」「私はサタン。ルシファー。貴様の力は強力で、わが悪魔の軍勢も、なかなか、脅威に思っている。第一次世界大戦は、今ドイツに有利に動いているが、イギリスとアメリカには勝てんだろう。アメリカの実権は、私、サタンが握っているのだが、ルシファー。貴様、私の部下になれ。私もテレパシーを使う。貴様とは、これからテレパシーで話すことになるとは思うが、覚えておけ。私は強いぞ。」「サタンか。強い存在が現れたものだ。」