隠れていたのはいったい誰れ?
短編で出したリメイクです。
あれは俺が何歳のころだったのだろうか!
まだ、かなり幼かった!
だけどあの日、その出来事だけは鮮明に覚えていが、あの場所に隠れていたのはいったい誰だったのだろうか?
それは、分からない。
幼い頃の俺はいつも母と一緒に公園で遊んでいた。
午後の3時すぎ、お昼寝した後にいつもの日課であった。
砂浜に滑り台、ブランコの遊具がかなりあり、自宅近くの公園だった。
いつも夕方まで遊んでいた。
母はというと俺が遊んでいる間、ママ友といつもおしゃべりをし、夕方帰る。その帰り道母はいつも同じことを聞いてきたと記憶している。
「今日誰と遊んだの?」
「きょうはみとちゃんと遊んだよ!」
「みっちゃんどこの子、女の子?」
俺は母と手を繋ぎながら答えた。
「うん、でも知らない子いつも公園にいるよ!」
「へえー、近所の子かな?」
「わからなーい」
こんな感じでいつも公園に行って帰っていた。
4歳になったら幼稚園に行くと決まっていたから、それまでの日課になっていた。
その日もいつもの公園に遊びにいった。
「みっちゃんてどの子?」
母が聞いてきた。
「きょうはいないよ」
「なんだ、残念ねどんな子がみたかったのに!」
母は本当に残念そうにしていた。
「まえにね、みっちゃんとかくれんぼしたの」
母は不思議そうにしていた。
「かくれんぼしたの、どちらが探すの?」
「ぼくがさがすの、みっちゃんかくれてた」
「へえー、見つけたの?」
「みつからなかったよ、いないからぼく、かえったよ」
母の顔が青ざめていた気がする。
あの頃は、何事も思わず遊んでいた。
次の日も、公園に遊びにいった。
母はまたママ友と話しをし、俺は砂場で穴掘りをしていた。
その時、みっちゃんを見つけた。
嬉しくなりそれを伝えようと母のところに走っていった。
「おかあしゃんみっちゃんいたよ、あの砂場のとこ」
「えっ、どこ?」 母だけでなく、ママ友達も何か驚いた表情をしていた。
「あそこ、砂場のとこ!」 それを伝えると、俺はみっちゃんのいる砂場に走った。
訳もわからず掘っていたらしく、無邪気にここだよと母に伝えていた。
「なんだ、こんなところに隠れていたの!」
「みっちゃん!」
その時、母とママ友が駆け寄ってきて母は私を抱き抱えた。
俺は何がなにやらわからず、嬉しくなっていた。
「みっちゃん、みーつけた!」
「また、みーつけた!」
「みっけー!」
後になって聞いた話では。
あの公園でみっちゃんとかくれんぼをしていた翌日、みっちゃんは行方不明になっていたそうだ!
母とママ友達も、かなりの話題をしつつ不安が広まっていた。
警察の発表では、通り魔の犯行だそうだ、俺があの時砂場で穴掘りをしていて発見したのだと言う。
あの頃の俺は、かくれんぼとしか思っていなかたようだと母から聞かされた。
あの、みっちゃんて誰だったのだろう?
かなり俺が大きくなっから知ったのだが、みっちゃんはあの時砂場の中で白骨化していたらしく、数年は経っていたのだと言う!
だったら、あの日遊んでいたみっちゃは……!
やはり、あれは……いったい誰だっのだろうか?
それは、誰も教えてくれなかった。
ありがとうございました。