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学校の階段

寒い日々が続いています。

そこまで怖くは有りませんが、足元がヒヤッとするかもしれません。




 ある田舎の小学校。

 山の中の集落にある唯一の学校。

 生徒は卒業すると隣り町の中学校に通うようになる。自転車でも坂道がある為40分以上はかかる。

 そんな山間の小学校。


 足立(あだち)(すすむ)は新6年生、みんなからスーミンと呼ばれている最上級生になったばかりである。

 スーミンとはスイミングが得意からきている。

 新6年生は5人、全校生徒は28人。

「スーミン、知ってるか?」

 新6年になり登校初日に声を掛けてきたのが、岩本(いわもと)(おさむ)ガンちゃんである。

 岩ってつく名前はあだ名がガンちゃんになる傾向がある。

「なん?」

 スーミンはぶっきらぼうに答える。

 何せ、クラス全員が1年生から持ち上がりであり、学年が変わっただけで6年間変わり映えしない。

「6年の教室の屋上に上がる階段あるやろ!」

「あるなーそれで!」

 スーミンは半分聞いていない。

「あの階段、上がる時人によって段数が違うって知ってた〜」

 スーミンの動きが止まった。

「それって前から噂があるけど、適当に誰かが作った話しやろ!ガンちゃん信じてんのかいな」

 ガンちゃんは(えっ)って顔だ。

「ダレが言ってたん?」

 ガンちゃんは困り顔。「だれって、みんな言ってたから!」

「ふ〜ん……」スーミンは呆れ顔をしていた。

「だったら、数えてみてみ」スーミンは挑発する。

「……!」

 ガンちゃんは黙ってしまった。なぜかと言うと、階段の数を数えながら登って段数を間違えると呪われると言われているからである。

 まあ、それも適当だとスーミンは思っているからである。

「だったらスーミンやってみてよ」

「いいよ」


 放課後、2人はその階段へ向かった。

 

 スーミンは段を数えながら登って行く。

「きゅう、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん、十三や!」

 スーミンは一番上の踊り場で下のガンちゃんの方を振り向いた。

「ガンちゃん十三やで、合ってるんか?」

「いや、知らん!」

 スーミンは呆れ顔。

「ガンちゃん知らんのか知ってる思ってたやんか、どうやって確かめるんや!」

 ガンちゃんは困り顔で「スーミンが知ってる思ってた」

「そやけど、言い出しはガンちゃんやんか!」

 ガンちゃんはまたまた困り顔!

「ガンちゃんも数えて上がってきてや!」

「嫌やよ、怖いし」

 スーミンはまたまたた呆れ顔。


 ガチャ、バーン突然屋上の扉が開いた。


「その階段、十四段やで」


「うわー!」

 スーミンはびっくりし後ろを振り向いた。

 そこに同年代の女の子が立っていた。

「なんやおまえ、びっくりするやろ突然なんで屋上におるんや?」

 下のガンちゃんを見たが居なくなっていた。

「ガンちゃん、ガンちゃん……」

「おまえがいきなり現れるから、ガンちゃんにげたやないか!おまえ誰なん、ウチの学校ちゃうやろ!」


 女の子はニヤリと笑う。

「あんたアホなん、ウチはここの生徒や」

「ウソつけ、いままでおうた事ないやん」


 女の子はまたニヤリと笑った。

「そりゃそうや学年ちがうからな!」

「ウチは14年生や!」

 スーミンは亜然とする。

「……」言葉が出てこない。

「どういうことやー」女の子はまたまたニヤリ!

 女の子はかなりの上から目線でスーミンをみている。

「あんた階段の段数間違えたやろ」

「それがなんやって言うねん」

 女の子はスーミンに向かって指をさした。

「あんた段数間違えたから、呪いがかかったんや!」「………?」


「呪い?」


「あんた知らんのかいな、階段、段数数え間違えたら呪われるって」

 スーミンは麺を食らっている。

「あんなのただの噂話やん」

 その瞬間、女の子は宙に浮かんだ。

 同時にスーミンは気を失ってしまった。


「スーミン、スーミンってば!」

 目の前にはガンちゃんがいる。

「ガンちゃん、どこに行ってたんや、逃げたやろ!」ガンちゃんは不思議顔!

「スーミンなに言うてんや、スーミンいきなり気を失って倒れたんや」

「イヤイヤ、屋上から女の子出てきたやろ!」

 ガンちゃんは「えっ?」困り顔。

「そんな女の子おらんし、屋上から誰も出てないし」

「……」

 

 どうやらスーミンは呪われてしまったと悟った。

 その日以降、誰かに見られている気がする。


 次の日の下校時、スーミンとガンちゃはいつも一緒に帰っていたのだが……

「ガンちゃん、おれな呪われたきがする」

「気のせいやろ……」

 ガンちゃんは信じようとしない、いや信じたくないのだ。その話が怖いのだ。

「誰かが付いて来ている、ずーっとずーっと」

「スーミンやめようよ」

 ガンちゃんは耳をふさぎながら目を閉じながら言った。

「気のせいちゃうで、ちがうで」

 いきなりガンちゃんは走りだした。「気のせいやって!」

 ガンちゃんはスーミンを見ずに走って帰ってしまった。


「あ〜あ……」

 スーミンがため息をついたと同時にあの女の子が目の前に現れた。


「うわーっ、おまえか、ついてくんなよ!」

 スーミンは怒鳴った。

「あんた、わかってへんな……あんた気がついてないんかいな!」

「何やぬん?」

「あんたの足消えてるやん」

「………?」

 ガンちゃんはスーミンの話しが怖くて逃げたわけで無く、足が消え浮いているスーミンが怖くてにげだしたのだ。

「あんたの足、あの階段のところにあるわ」

 スーミンは急いで階段に向かった。


 そして……階段に。

 そこには足が登り降りを繰り返しているスーミンの足である。それを見た瞬間スーミンは気を失ってしまった。

 

 現在結婚し、子供も小学生になるスーミンはあの階段の呪いの話しもうる覚えになりつつあり、普通に生活を送っている。


 時折同級生と集まった時などに、岩本いやガンちゃんが思い出したように「スーミンって小学生の時、足が消えた事あったよな〜」て話しはするが、だれも信じないのでいつの間にか言わなくなっていた。

 たが、スーミンが引っかかっているのは、あの女の子はいったい誰だったのか……だった?


 小学校は昨年統合され閉校となった。

 

 校舎が解体された時、子供の白骨死体が見つかったと言う噂があったが、真意のところは分からない。


 [学校の階段の段数を間違えたら、足が消え呪われる]と尾ひれがついて、子供たちの学校では今だに都市伝説があるようだ。

 

 


 

足元がヒヤッとしましたか?

それは、気温が低いからです(笑)

読んで頂きありがとうございます。

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