僕の過去、そして僕の未来 for the bad end
今回で、弟が殺された話、完結?です。
ある殺人鬼の話も完結?です。
この先の物語は、別ので配信します。
僕は、そう。羅衣と仲が良かった。羅衣は、とても頭が良かった。ただ人と話すのがすごく苦手で気があっていた僕としか話さなかった。中学に上がって半年が経った時、彼はいじめられた。助けることはできなかった。最初は相談に乗っていたが、日に日に自分もいじめられるのでは無いかと思い傍観者になった。怖かった。そして裏切った。そして、彼を、羅衣を壊した。僕は、僕の安全の為に裏切った。苦しかっただろうし辛かっただろう。僕は、今や罪を償わなければいけない。彼を、羅衣を、この手で、殺す。そして情けを賭けてはいけない。彼はもう殺人鬼なのだから。
歩いてると、パトカーが一台通る。運転席の人と目が合う。
“羅衣“だ。咄嗟に拳銃を持ちタイヤに撃った。パトカーは、スリップしガードレールにぶつかった。中から羅衣が出てきた。こっちに拳銃を向けてきた。
避けなきゃ!もう遅かった。弾は、肺に命中呼吸ができない。痛い痛い痛い痛い頭に銃を突きつけられた。「最後に言いたいことは?」そう聞かれた。ポケットにナイフがある。ならまだいける。痛みに耐えながら、「ごめん」言って銃を弾き、胸にナイフを突き刺した。致命傷ではないかもしれない。背中の日本刀をとり、さやからだした。苦しんでる彼に…彼の首に…振り下ろした。頸動脈が切れ真っ赤に染まる。殺した罪悪感に、苛まれ、僕は、自分の頭を撃った。倒れる瞬間、桑の花が見えた気がした。何がこうさせたのか。幸せは?ハッピーエンドは?何もかもないのか。僕は、僕はどこで間違ったのか?どこで歯車が、“運命“が変わったのか。当然今考えても遅いし、何も変わらない。今までの幸せは、もう何もない。後悔してももう遅い。罪に気づくのは、全て終わった後。
何かが聞こえる。時計の針が、運命の歯車が、逆回転する音が、何が起こるのか、誰もわからない。