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第二十五話 火炎瓶

俺は雑誌入りの酒瓶を急ぎ10本ほど作った。


が、本当にこれで良いのだろうか。


もちろん火炎瓶を作ったつもりなのだが、この作り方でうまくいくのだろうか。


中身はウィスキーだろうか。 しっかりとした中の見えない作りの瓶だ。


たしか、本物の火炎瓶は中身はガソリンかなんかのはずだ。


この酒の度数は見当たらないが、ガソリンより度数が低いのは間違いない。


このトラックのどこかにガソリンはあるだろうが、見付け方も取り出し方もわからない。


ええい、考えても仕方ない!


人が死にそうなんだ、とにかくやるしかない。


俺は完成した火炎瓶の先端にマッチで火をつけた。


ちゃんと雑誌には火がついた。


あとは、この迷彩色のタワー型ロボの後ろまで投げ入れるだけだ。


俺はモヒカン達がいるあたりに火をつけた火炎瓶をそっと放り投げた。


火炎瓶は、タワー型ロボを丁度飛び越えるようにクルクルと飛んでいく。


「ゴンッ」

「いてっ!」


何かにぶつかる音とともに痛がる声が聞こえた。



少し様子を見たが、相手のバイクは倒れていないようだ。


炎も上がっていない。


失敗だ。


投擲武器としては多少機能したようだが、火炎瓶としてはダメだったようだ。


もしかすると瓶がすぐには破れなかったのかもしれない。


タワー型ロボを超えて強く火炎瓶をぶつける方法はあるのだろうか。


高く投げて落下スピードで……



ガシャン、後ろから何かが割れる音がした。


驚いてトラックの運転席を振り返ると、荷台との間の窓に、釘バットがささっている。


モヒカン達がタワー越しに投げてきたようだ。



ギィン、もう一本投げられたバットが荷台の縁をかすめた。


火炎瓶(打撃)は相手を怒らせてしまったらしい。


俺は早く状況を解決させなければならない。


道を確認する、もうすぐ次のS字カーブにさしかかるようだ。


俺は火炎瓶5本に火をつけ、順番に、なるべく途切れないように放り投げ続ける。


相変わらず火はついていないようだ。


S字カーブをトラックが曲がった。


「うわぁーっ!!」


思った通りだ。


火炎瓶に集中して上を見ていた連中の3人が、曲がりきれずに林につっこんでいった。


道を外れると、地面が少し低くなっているようで、戻るには時間がかかるだろう。


炊飯器が2人始末していたはずなので、残りはボス含めて2人のはずだ。


俺は道を確認する。


連続するS字カーブは終わってしまったのか、しばらくはまっすぐの道が続く。


あと、2人か。



もう村はすぐそこだ、勝負を決めなければいけない。


俺はタワー型ロボに火の付いた火炎瓶を勢いよくぶん投げた。


ガラスの破片が飛び散る。


成功だ。


俺は残りの火炎瓶も投げ入れていく。


タワー型が炎につつまれた。


「ぴぎゃぁあああああ!!!!」


突如悲鳴のような甲高い音が鼓膜に響き、頭が痛くなる。


タワー型は完全に勢いを止めていた。


トラックから離れていく。


全身からから泡と煙が噴き出しているようだ。


俺は「知っている」。


あれは消化剤だ。



「今だ!!!」


俺はトカゲじいさんにつげると、トカゲじいさんはトラックを急ブレーキし、バックにギアを入れた。


タワー型ロボに近づく。


炊飯器は再度、タワー型への銃撃を始める。


ギィン。ギィンと、弾が弾かれる嫌な音があたりに響き渡る。


決着の時は近い。

今日は1時間後にもう一本、短いやつを更新します。

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