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第十五話 改造ショップ

改造ショップへは、スクーターで向かった。


2人乗りのスクーターでキャスターの炊飯器を引っ張っての移動である。


木枠だけのキャスターがよく壊れないものだ。


キャスターを気にしてか、そこまで速度はなかったが、風が気持ちがよかった。



街並みは村と同じくレンガの建物で、村のものより少し白かったが、多分同じ素材だ。


ただ、青や黄色の布で建物の多くが彩られており、とても洗練された雰囲気になっている。


空も高く、南欧の絵葉書の中に入ったかのような爽快感だった。



改造ショップは町外れにあった。


改造ショップは街の家とは異質な存在感を放っていた。


素材がレンガだけでなく、鉄板、焼き物(瓦?)プラスチック版、鉄棒など、雑多な素材から構成されている。


家の外にも(うっすら見える中にも)たくさんの箱が乱暴に積まれており、少し線香のような匂いがする。


田舎のプラモ屋さんのようなイメージだ。


「じぃさん! 来てやったぞー!!」


少年が叫ぶ。



反応がない。


少年はドアを勢いよく開けて入ろうとする。

近くの箱がガラガラと崩れる。


「あぁー!やめろやめろ!」


勢いよく尖ったネコ型アイボのような生き物が飛び出してきた。


しなやかな身のこなしで走ってきていたが、明らかにフォルムは機械である。


水色にカラーリングされた体が、崩れそうな箱の揺れを抑えている。


「せっかくお爺さまがメンテしたパーツだぞ! ちっとは大切にせぇよ。」


箱を抑えながらも顔をこちらに向けて喋っている。


炊飯器型とは違い、ネコの顔の位置にはそれぞれ適切なパーツが配置されていた。


目の位置にはカメラが2対と、口の位置では機械のアゴが、会話に合わせて動いている。

(多分スピーカー音に合わせて動いているだけだろう)


鼻の位置にも何か機械がついているが、匂いの判定まで出来るのだろうか。


喋りも流暢なこのネコ型ロボットは箱の揺れを落ち着かせると、こちらに椅子を持って来た。


2本の尻尾を手のようにつかって椅子を持ち上げている。


「ここに座って待ってな、お爺さま呼んでくるから」


奥の部屋に消える前に


「周りのモノには絶対触んじゃねぇぞ。」


ネコは振り向きながらそう付け加えていった。


表情はわからないが、凄まれているのはわかった。



「おぉ、来たかクソガキ。」


少し待つと、奥から杖をついた、くたびれたスーツの、腰の曲がった、トカゲ人間が出てきた。


リザードマンである。


また、馬車の運転手と同じパターンだろうか。(生体拡張パーツだったっけ)


口は大きく、目もパチパチと動き、本物の鱗に覆われているように見える。


「介護しにきてやったぜ、死に損ない。」


少年が楽しそうに答える。

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