キミを心から愛しているからこそ! 僕の分まで幸せになってほしいんだよ!
僕の名前は、『桐島 進吾』28歳、商品開発の仕事をしている。
僕の大切な彼女の名前は、『入井 リリカ』23歳、事務の仕事している。
僕とリリカとの出逢いは、、、?
僕の親友の彼女の友達として紹介された事からはじまったんだ、、、!
はじめは、そんなに堅苦しく考えないように彼女を見ていただけだったけど。
でも、次第に、、、。
僕とリリカは、心の距離が縮まっていったんだ、、、!
もともと、僕たちは共通点が多く気が合う仲だったから。
気が付けば、ふたりで居る事が増えていったんだよ、、、!
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リリカといつの間にか、、、?
付き合うようになって、僕はけじめとして、、、!
リリカにちゃんと面と向かって、、、!
【僕と結婚を前提に! 付き合ってほしい!】
・・・と言ったら? リリカも【はい!】という返事で交際がはじまったんだ。
初めて、リリカと会った時から、、、?
僕は何処かで、リリカと【結婚】を考えていたんだと思う。
*
そんなリリカと付き合って、1年半。
僕はもうそろそろ、『結婚』をする為に、プロポーズの言葉も考えていたんだ!
そんな時、、、。
僕は、急にめまいがして倒れてしまった、、、!
僕はそのまま、救急車に運ばれて病院に入院する事になったんだ!
お医者さんに、精密検査をしないといけないと言われて、、、。
数日間は、検査ばかりをさせられていたんだよ。
1週間後、、、。
先生が僕にこう言ったんだ、、、!
『大変申し難い事なんですが、桐島さん! 貴方の体の中に癌細胞があり
既にあちこちに転移しています。すべての癌細胞を取り除く事が出来ません!
あと生きられるとしたら? 6か月ぐらいかと、、、。』
『・・・たった、6ヶ月ですか?』
『・・・ハイ、』
『・・・そうですか、』
『入院されて治療するか? 通院されて治療していくか? 桐島さんが決めて
ください! ただし、医者として言えば、、、? 入院して治療される方が少
しは、長生きする事が出来るかと思いますが...。どうされますか、、、?』
『僕は、通院します! どうせ生きていられるなら、自由がいいですから!』
『・・・そうですか、では、受付で薬をもらって、今日はこのまま帰ってくれ
て結構ですよ!』
『・・・は.はい! 先生、ありがとうございました。』
『・・・お大事に!』
▽
僕は、頭が真っ白になっていたんだ、、、!
まさか!? 自分がそんな事になるなんて、、、!
想像も、してなかった事だから、、、。
・・・しかし、一つだけ! 【運】が良かったとしたら、、、?
この事を、リリカにはバレていないという事だけ、、、。
僕は、病院に運ばれた時に僕の親友に頼んで、急遽一緒に海外旅行に行く事に
してもらったからだ、、、!
リリカは、僕の親友に言われた事を信じ込んでいたんだよ、、、!
僕も、そのおかげで少しホッとしていたんだ。
『ただいま~』
『お帰り~旅行はどうだった、、、?』
『うん! 凄く楽しかったよ~ハイ! お土産!』
『ありがとう~』
そう言って、嬉しそうに僕の買ってきたお土産をリリカが開けていたのが
僕の印象に強く残っていたんだ、、、!
あんなに、リリカが嬉しそな顔をしてくれるんだとね、、、!
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僕は、思い切って、、、!
僕の親友に、僕の病気の事を全て打ち明けたんだ、、、!
はじめは、、、ビックリし過ぎて、キョトンとしていた親友!
僕が、入院した時の話と随分と違ったからだろう、、、。
でも、僕の話が本当の事だと理解した親友は、、、?
本気で、僕を心配してくれたんだ、、、。
『なんで! なんで! 進吾がそんな事になってんだよ! 今まで元気だった
のに、、、! リリカちゃんは、どうするつもりなんだよ! お前! リリカ
ちゃんと【結婚】したかったんじゃないのか、、、? それなら、病気を治し
て! リリカちゃんと、、、。』
『ごめんな、もう治らないんだよ! だからリリカとは、【結婚】出来ない!
そこで、直八に頼みがあるんだ、、、!!!』
『・・・頼みって?』
『リリカの事、僕の代わりに直八が幸せにしてやってくれないか、、、?』
『はぁ!? 何言ってんだよ! そんな事出来るはずないだろう!!!』
『直八なら出来るよ! もう、直八しか! リリカを頼める奴はいなんだよ!』
『・・・でも、どうするんだよ、』
『引き受けてくれるのか、、、?』
『・・・あぁ! 【大切な親友】の最後の頼みだからな、、、。』
『僕からリリカに、別れ話をするよ! 直八がそこにきてリリカを慰めてやって
くれ! そのうち、お互い好きになっていくと思うんだ、、、。』
『・・・本当に、そんな事で、、、上手く行くのかな?』
『あぁ! 大丈夫だ! もう僕は、リリカの前に二度と現れる事はないから...。』
『・・・進吾、』
▽
こうして、僕は突然! リリカに別れ話をしたんだよ。
『ごめんリリカ、僕と別れてくれないか、、、?』
『えぇ!? 急にどうしたのよ、進吾!』
『他に好きな女の子が出来たんだよ! だから、僕と別れてほしい!!!』
『何? そんな冗談言うのよ~』
『もう、僕はリリカに飽きたんだよ!』
『・・・嘘でしょ? 嘘だよね、嘘だって言ってよ、進吾!!!』
『本当だよ! 今から、荷物まとめて、僕はこの家を出て行く!』
『なんで! 急にそんな事言うのよ! 進吾はそんな人じゃないでしょ!
嘘だと言ってよ!』
『・・・済まない、』
『・・・・・・サイテー、』
*
僕は、完全にリリカに嫌われてしまったんだ、、、!!!
もう、リリカと会う事は二度とないのだろう...。
*
そして、、、数か月。
リリカと直八が付き合いだした、、、。
僕の考えた通りになっていったんだ...。
二人の仲は、うまくいっている。
僕は、医者から余命6ヶ月と言われたけど、、、。
あれから僕は、、1年以上生きているんだよ。
僕は遠くから、二人の幸せを見守っているんだ、、、!
『リリカ! キミを心から愛しているからこそ! 僕の分まで幸せになって
ほしいんだよ! だからこれからは、直八と一緒に幸せになってね、、、。』
最後までお読みいただきありがとうございます。