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尻相撲

ケイトさんがボソっと言った。

「これ魔術師と僧侶、圧倒的に不利ですね。」

そうだった!尻相撲という選考の性質上、物理攻撃をするジョブが圧倒的に有利だ。パーティーメンバーが「勇者、戦士、戦士、戦士、戦士」とか「勇者、武闘家、武闘家、武闘家、武闘家」になる可能性がある、というか可能性が高い。

あ、言ってるそばから魔術師と僧侶が全滅した・・・。今更「やっぱりナシ!選考やり直し!」なんて言える雰囲気じゃない。じゃないけど、脳筋パーティ組まなきゃダメなのかなぁ?誰もサポートしてくれないのかな?誰も回復してくれないのかな?

丸一日かけてベスト8のメンツが出揃った。

戦士、戦士、戦士、戦士、戦士、武闘家、魔法戦士、モンク・・・というか戦士率高いな!

戦士以外頑張れ!超頑張れ!

「ベスト8の組み合わせを発表します」俺は宣言した。

「え?何でここで組み合わせ変更なんですか?しかも再抽選じゃなくてアレク様が組み合わせを決めるんですか?」参加者たちは驚きながら言った。

だって魔法戦士とモンクのつぶし合いとか誰も幸せにならないじゃん。

「そしてここからレフリーは俺、アレクサンダーがやります」俺が生き残るためにはバランスが良いパーティが必要だ。卑怯?それは誉め言葉かね?・・・つーか、アレクサンダーって誰やねん!何でみんな、俺の事アレク様って呼ぶんだろ?いや、何て名乗って良いかわからないから別に良いか。

そこからは酷い判定の連続であった。「判定に文句を言う選手は尻叩きの刑」というルールが追加されると、勝とうとする選手がいなくなり全員がわざと負けて文句を言い、尻を突き出していた。

こうして強い選手ほどわざと負けてしまったので、

一位 魔法戦士

二位 モンク

三位 武道家

四位 戦士

という順位に決まった。

つーか、強い順番でパーティが決まったなら「勇者、戦士、戦士、戦士、戦士」ってパーティになってたんだな。危ないところだった。

どうでも良いが俺に向かって尻突き出してる人が多いな、何でだろう?と思っていたらケイトさんが「彼女達はアレク様にスパンキングされるのを待ってます。というかされるまで動きません」と教えてくれた。

「スパンキング」言うな、「尻叩きの刑」って言え。つーか何で「刑を早く執行しろ」って執行される本人から催促されなきゃいけないんだよ?しょうがなく彼女達の尻を叩く事にした。

女の子に手を上げるの初めてだよ・・・軽く音がしないくらいの勢いで尻を叩くと、叩かれた本人が「もっとです。腫れあがるくらい思いっきり叩いて下さい」と懇願してきた。結局彼女達が満足するまで尻を叩いた。刑ってそういうモンだったっけ?右手の手のひらと筋が痛い。

「まったく・・・アレク様に尻を叩いてもらいたいとか、とんだ変態ばかりですね。私は聖職者ですのでそんな事ないのでご安心ください。申し遅れました、私はモンクのアカシアと申します。以後お見知りおきを・・・」準優勝したアカシアはやれやれと言うように、四つん這いで言った。四つん這い!?

「言う事は普通だけど、なんで四つん這いなんだよ!?」俺はアカシアに尋ねた。

「私は準優勝者です。私への準優勝の商品は『アレク様の椅子になれる権利』です。私に一昼夜座り続けるアレク様、疲れ崩れ落ちた私に待っている罰・・・考えるだけで体が熱くなります」アカシアは鼻息を荒くしながら言った。


わーい変態マゾだ、変態マゾがいる

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